山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

スッポン(鼈)

2011-06-07 19:40:20 | Weblog

城陽市の西端を流れる木津川は、これまでもスッポンの宝庫と言われてきましたが、先日
甲長38.5cmもある日本最大級のスッポンが捕獲されました。
重さは何と7.3kgもあったそうです。普通のスッポンが甲長20cmで、重さは1kg程度ですから
その凡そ7倍強の超大物です。

画像の個体は普通サイズのもので、木津川に流れ込む今池川で見付けたものですが、
木津川周辺地域でのスッポンの生息数はかなり多いようです。
以前、この川は生活汚水の流入で、魚も住めない状態でしたが、下水道整備が進んだ現在は
かなり水質も改善され、次第に見られる生物の種類も増えてきているようです。

スッポン <カメ目 スッポン科 スッポン属>

   ↓ 画像はクリックで大きくなりますスッポン

   警戒心が強く、日中、移動する時
 以外は、藻の下などに隠れて全身を
 見せることは少ないようです。
 神経質で臆病な半面、攻撃的で
 咬みつきますが、水に入れるとすぐに
 離して逃げていきます。

 

 

 

  スッポン

 

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ミシシッピアカミミガメ(赤耳亀)~野生化するペット

2011-06-04 20:01:02 | Weblog

城陽市の中心部を流れる今池川には、ニホンスッポンを含めて主に4種類のカメ類が生息していますが、
その中での最優占種がこのミシシッピアカミミガメです。

名前が示すように、外来種のカメで、頭部の両眼後部から鼓膜の手前にかけて、やや太い赤色の
筋線があるのが特徴で、よく目立ちます。

一般に都市近郊の河川で見られるカメの種類は、従来はニホンイシガメとクサガメの2種が
主流を占めていましたが、昭和40年代頃から、このミシシッピアカミミガメが次第に増え続け
現在、他の都市や都市近郊を流れる川でも在来種は本種に主役の座を奪われています。

実は、このミシシッピアカミミガメの幼体は、ペットショップなどで「ミドリガメ」や「グリーンタートル」
などの名で流通しているペットのカメで、何らかの理由によって、飼育できなくなった購入者が遺棄、
放流したものが野生化したと考えられます。

野生化した個体は気も荒く、人に咬みつくこともよくあります。
今のところ在来種との交雑は確認されていませんが、繁殖力が在来種のカメに比べ旺盛なことから
生態バランスへの悪影響が心配されます。

  ミシシッピアカミミガメ <ヌマガメ科 アカミミガメ属>  外来種 

   ↓ 画像はクリックで大きくなりますミシシッピアカミミガメ

 

 

 

 

 

 

 



ミシシッピアカミミガメ

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セイヨウヒキヨモギ(西洋引蓬)

2011-06-01 06:46:11 | 双子葉合弁花

セイヨウヒキヨモギはヨロッパ地中海沿岸原産のゴマノハグサ科の植物で、1973年に千葉県で
最初に生息が確認された比較的、新しい帰化植物です。

その後、全国の大きな河川堤防の法面などを中心に爆発的な広がりを見せていますが、
楽観的な見方をすれば、一部の侵略的外来種を除いて、こういった新参の帰化植物は、
最初に大きな広がりを見せても、その後、在来の植物と数の上での折り合いをつけて
ある程度の数で落ち着くことが多いようです。

何れにしても、今後の成り行きが注目される帰化植物のひとつです。

このヒキヨモギの仲間は、セイヨウヒキヨモギを含め、半寄生植物で、葉緑素を持ち、自ら
光合成によって、養分を作り出す一方、根を他の植物の根に吸着させ、そこからも栄養を吸収
する性質があります。

  セイヨウヒキヨモギ <ゴマノハグサ科 ヒキヨモギ属>

   ↓ 画像はクリックで大きくなりますセイヨウヒキヨモギ

 

 

 

 

 

 

 

セイヨウヒキヨモギ

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