四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

重き十字架

2021年03月14日 20時42分23秒 | 日々の歩み
今月11日に、東日本大震災から節目と言われる10年を迎えました。
これまでに確認された死者と行方不明者は1万8425人、また、避難生活などで亡くなった
「震災関連死」は3700人以上で、「関連死」を含めた死者と行方不明者は2万2192人余に
のぼります。
改めて、無念を呑み込み身罷った方々のご冥福を、お祈り申し上げたいと思います。

なお、依然として避難生活を余儀なくされている方は4万1241人にのぼっています。
10年前、明日の日本の「あるべき姿」を目指して「創造的復興」を、との壮大な理念のもとに
取り組間れた、東日本大震災からの復興。それは防潮堤の建設、高台の住宅地造成等
インフラの整備はそれなりに進んでいるものの、地域の人々のつながり、
コミュニティーの復興には、少なからぬ傷跡が刻まれているとの報道に触れました。

先のブログでも触れました「イチエフ」の廃炉への道筋は遅々として進まず、
デブリの取り出しも未だ緒につかない状況にあります。
かつて復興支援になればと訪れた、いわき市小名浜、塩屋埼、さらに、
常磐ハワイアンセンター等々の惨状がよみがえります。
この大災害は「いつかどこかで起きる他人こと」ではなく、「私こと」として
引き寄せ備えていくことが、今も必要と考えてます。



首都圏の1都3県を対象に、緊急事態宣言が2週間延長され既に1週間が経過しましたが、
感染状況が改善する気配は見えていません。
ちなみに、本日14日、東京都は都内で新たに239人が新型コロナウイルスに感染して
いることを確認したと発表しました。237人だった1週間前の日曜日より2人増えており、
前の週との比較では109.8%と増加しています。

私達も、依然として巣ごもりを前提に、勤務、日常の生活物資の買い出し以外は
極力外出自粛を続けています。ただ、体力維持と気分転換のため、散歩、ジョギング、
温水プールでの水泳等を十分な感染対策を行ったうえで無理のない範囲で継続しています。



また、自然界では、既に河津桜も散り、杏子、ミモザ、椿等々の「春の花・第一楽章」とも
言える花々が咲き競っています。また、初音の遅いウグイスも微かな鳴き声を届けてくれます。
このような日々、徒然に即興で詠んだ短歌を、拙いながら掲載させて頂きます。



 ☆麦踏の凍てつく大地思い出す 枯野に萌える麦の青葉に
 ☆蒼空に白木蓮は花開き 白さひときわ耀きを増し
 ☆森深くウグイスようやく鳴きいるも コロナ禍さけて我ら踏みいる
 ☆白梅の後に控えし椿をも 覆い尽くさんミモザ木蓮

 ☆復興を掲げ招きしオリンピック いつしか幕をコロナに替えて
 ☆三・一一未だ十年 我らみな重き十字架背負い歩まん
 ☆言葉なくアクリル板で隔てられ 下向き食すコロナ禍マナー
 ☆コロナ禍の未だ荒びし銀座にも 柳青みて春風誘う
コメント (2)
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