第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その148)ネット歌会
短歌の返歌を歓迎します!!
☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
☆☆☆ 「ネット歌会」について
「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
コメント欄に記入して頂ければ幸いです。
「未だ咲く ノウゼンカズラ 薄紅」
☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
注) ☆:元歌 ★:返歌
☆物音も吸い込まれそうな午後の部屋 バナナは熟れて卓に転がる
夕庵さん
【詞書】ちょっとでも長持ちすれば、とバナナをS字フックに引っ掛けて
いるんですが、ちょっと日が経ってしまうと、柄の下の方(根元?)が黒く
なって、落っこちてしまうんですよね。で、大概抵抗したかのように細く
皮が残っている…と。よく、落ちた時の音がテレビ(と、今はエアコン)の
音ぐらいしか聞こえない部屋で大きく聞こえて、「えっ?!何?何の音?!」とか
言って台所に来て「あ~これやね」と納得する…ということが多々あります。
何か知らんけど、びくっとしますよね。😅
★フックから皮の一部と柄を残し バナナ落ちたり「ぼとっ!!」と音たて
ちがやねこさん
★台風に窓の簾が音たてて うつつの夢をやぶる夜明けに
夕庵さん
☆スーパーのお米売り場が空っぽに 台風も逸れ新米を待つ
西BOOさん
★新米もそろそろ入荷というものの 秋の値上げの一番名乗り
夕庵さん
★ニュースにて新米出回る報道も 値が2倍とは一体何ぞ
西BOOさん
☆台風で折れる心配したものの 庭の柿の色付きを待つ
西BOOさん
★橙色(だいだい)の夕陽に負けぬ柿の色 恩師に送ろう絵手紙にして
夕庵さん
☆一陣の風に野原は金色に すすきの散らす光きらきら
みっちっちさん
★満月にうかれ狸の腹鼓 薄の原は今宵も楽し
夕庵さん
★満月に原の動物うかれしも うさぎはひとり餅つき励む
みっちっちさん
★瀬戸内の大久野島にはふわふわの 兎が群れる毒ガスの島
夕庵さん
★瀬戸内は晴れの国とぞ呼ばれたり フルーツ甘くジューシーなる美味
みっちっちさん
★楽しみはそろそろ巨峰の届く頃 スーパーの品買わずに過ぎる
夕庵さん
「未だ咲く 浜木綿の花」
☆夕焼けを海に沈めて 高台に 君と見つけし一番星よ
みっちっちさん
★ライン来る 一番星見つけたと 想い違えど何だか愉快
夕庵さん
★一番を目指して励む卓球ぞ 負けず嫌ひがめらめら燃ゆる
みっちっちさん
★ビル街は無風状態人もなく いつまで続く夏の陽炎
夕庵さん
★ビル街ははるかテトリス 赤々と大夕焼けのなかに揺らめく
みっちっちさん
★展望のビルから下を見渡せば 大蛇のごとく幹線道路(道路)はうねる
夕庵さん
★松明の火の粉巻き上げ社へと 大蛇のごとく火祭佳境
みっちっちさん
★参道にこちらは禁止と結界の 白蛇脱皮の残る暗がり
夕庵さん
★白蛇を見れば金運アップとふ 弁財天の使ひなる社
みっちっちさん
★白蛇と遭遇した日を吉として 誰にも言わず宝くじ買う
夕庵さん
★宝くじ買ひてひとまず仏壇の 供花の横に拝みて置けり
みっちっちさん
★宝くじ欲は決して申しませぬ 一夜の夢を見せて下され
夕庵さん
☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆
「酔芙蓉の花 八重」
【運営にあたって】
(1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
(2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
(3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
(4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
(5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
(6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
了
☆空蝉に命もあるや夕映えに つかむ爪さえ放つ輝き ポエット・Mさん
★君はもう長いトンネル抜けたろうか 羽化した蝶はいま飛び立ちぬ 夕庵
よろしくお願いします。
☆夜 冷房つけることは絶えねども 虫の音の中眠り誘われ 西BOOさん
★鳴き出した虫の音色は子守歌 秋もそぞろに月も出で来ぬ 夕庵
よろしくお願いします。
☆愛らしき小鳥の切手 久々に故郷の友へ手紙を書かむ みっちっちさん
★膨らんだ想いの手紙海越えて 羽あるように離島への旅 夕庵
☆朝なさな 色鳥戯(ざ)れる山門の 仁王の貌のゆるびゆくかな みっちっちさん
★網越しの阿・吽の像に許し乞い 東大寺の門をくぐりぬ 夕庵
よろしくお願いします。
夕庵さんへの返歌です。
★君はもう長いトンネル抜けたろうか 羽化した蝶はいま飛び立ちぬ 夕庵さん
★今まさに朝日を浴びて羽ばたきぬ 羽化する蝶は 煌めきまとい ポエット・M
よろしくお願いいたします。
早々に、素晴らしい返歌を頂戴し、誠に有難う御座います。返歌を詠ませて頂きたいと思います。
☆鳴き出した虫の音色は子守歌 秋もそぞろに月も出て来ぬ 夕庵さん
★中秋の名月を待つ半月は 西の空のみ雲を浮かべる 西BOO
よろしくお願い致します。
⭐️網越しの阿吽の像に許し乞い東大寺の門をくぐりぬ
夕庵さん
★朝夕の気に大仏の頬やはに 秋澄みゆける奈良東大寺
みっちっち
⭐️膨らんだ想いの手紙海超えて羽あるように離島への旅
夕庵さん
★海と山超へ困難な旅終へし 小鳥へ託す友への想ひ
みっちっち
よろしくお願いいたします
☆中秋の名月を待つ半月は 西の空のみ雲を浮かべる 西BOOさん
★盃に月を映して名月を 愛でつつ1首 君に贈らむ 夕庵
よろしくお願いします。
⭐️跨線橋のぼれば夕焼け広がりて 思わずたじろぐ天体ショーに
夕庵さん
★架橋より君乗る列車見つめたり 秋夕焼けに点となるまで
みっちっち
よろしくお願いいたします
☆架橋より君乗る列車見つめたり 秋夕焼けに点となるまで みっちっちさん
★帰京する孫を見送る空港に 言葉にならぬ涙の笑顔 夕庵
☆朝夕の気に大仏の頬やはに 秋澄みゆける奈良東大寺 みっちっちさん
★秋天に奈良東大寺の黄金(きん)の鴟尾 世界遺産を鹿と見上ぐる 夕庵
☆海と山越へ困難な旅終へし 小鳥へ託す友への想ひ みっちっちさん
★友よ友 如何に居ますやひとり居の日々思いやる足も萎えしと 夕庵
☆今まさに朝日を浴びて羽ばたきぬ 羽化する蝶は煌めきまとい ポエットMさん
★蝶の旅 羽をたたみて安寝せよ 愛しきものへ語りかけむと 夕庵
よろしくお願いします。