第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その147) 短歌の投稿を歓迎します!!
☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
第二部 「ネット短歌」 :返歌専用です。
「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。
「未だ咲く 八重酔芙蓉」
「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」
【短歌説明】浅間山明鏡止水さんご自身の説明です。
源氏物語巻名歌は「源氏物語に登場する個性豊かな15~20人の女性たち」を
中心に返歌を楽しみたいと思っています。主に光源氏と女性たちの贈答短歌が
中心です。今週は源氏物語巻名歌から2首提出しますのでご指導よろしく
お願いします。巻名歌は過去分と重複するところもありますが、返歌自体は
新規で作成しています。私は再度研究しますので、返歌のみのご指導で簡潔に
願います。
「2.帚木(ははきぎ)」
長雨の降り続くある夏の夜のこと、源氏の宿直所に葵上の兄であり、
源氏のよきライバルである頭中将が訪れた。頭中将が源氏に贈られてきた
恋文を見つけたことから、やがて話は女性論になる。そこに好き者として
知られる左馬頭と藤式部丞が加わり「雨夜の品定め」が繰り広げられる。
話の中で、源氏は頭中将が後見のない女性と通じ子まで成したのだが、
正妻の嫌がらせを受けいつしか消えてしまったという話を聞く。また、
源氏は自分とは縁がなかった中流の女性の魅力を三人の経験譚から知り、
中流の女性に魅力を覚える。理想の女性はなかなかいないと言う彼らの
話を聞きながら、源氏は理想の女性、藤壺にますます思慕を寄せる。
翌日、源氏は方違えのため紀伊守の別宅を訪れ、そこで紀伊守の父の
後妻・空蝉が居合わせていることを知る。中流の女性への興味を
募らせる源氏は、その夜半ば強引に寝所に忍び込む。その後源氏は
空蝉の弟、小君を召し抱え空蝉との再会を狙うが、自身の身の程を知る
空蝉はそれを許さなかった。源氏、十七歳の夏のことだった。
〇帚木の 心を知らで そのはらの 道にあやなく まどひぬるかな 光源氏
註)近づけば消えるという帚木のようなつれないあなたの心も知らないで、
園原への道に空しく迷ってしまったことです
〇数ならぬ 伏屋に生ふる 名の憂さに あるにもあらず 来ゆる帚木 空蝉
註)しがない貧しい家(地名の伏屋に掛ける)に生えているということが
情けのうございますので、いたたまれずに消えてしまう帚木なのでございます
(返歌)
☆燃え盛る拒まれるほど執着は 分かるはずもなく人妻の心
☆心には気持ちの高ぶり空蝉は 源氏への想い押し殺すも
浅間山明鏡止水さん
【解説】
一首目の返歌、註)にもありますように、光源氏の歌は、空蝉の心を探り当て
られず、彼女への思いに振り回されている、という光源氏の切ない心情が
表現されています。
これは、源氏物語全体を貫くテーマを象徴的に表している歌とも考えています。
作者の返歌は、この光源氏の想いを「分かるはずもなく」と客観視して詠って
いますが、光源氏の立場になって、もう一歩踏み込んで詠ってみましたが
いかがでしょうか。
【ご参考】
★燃え燃えて高まる想いとどけるも かわしかわせる君ぞ恨めし
二首目の空蝉の歌は、註)にもありますように、「近づくと消えてしまう帚木の
ように」私はいないものと思って下さいと、源氏の求愛を拒み、自分の身分や
立場を意識しながら、心を閉ざそうとしています。従って作者の返歌は空蝉の
想いも大切にしながら「想い押し殺す」と、空蝉の心の奥底の葛藤等複雑な
想いを推測しつつ詠った良い返歌と思います。
【詞書】暑さはまだありますが、秋の爽やかな空気が少しずつ感じられます。
三首、出詠させて頂きます。
☆清秋の京都町屋の坪庭に 水琴窟の音さやかなり
☆はんなりと弥勒菩薩の指先の 動き出すごと秋澄みゆけり
☆秋天の苑に子を抱く聖母像 そのまなざしは深く優しく
みっちっちさん
【解説】
「水琴窟」「弥勒菩薩」「聖母像」をテーマに、微かに兆す秋の気配を
情趣豊かに詠んで頂きました。
特に二首目の歌、弥勒菩薩が優しく微笑みながら、何かを指し示すような
仕草をした途端、秋の空気が澄み渡り、清々しい季節へと変わっていく…。
作者は、この光景を目にした瞬間の感動や、心の変化を、仏像の動きと
自然の移ろいを重ね合わせることで繊細に表現しています。
また、弥勒菩薩の静的な美しさと、秋の自然の動的な変化を対比
させながら、両者を結びつけることで、独特の世界観を作り出して
印象的な歌になっています。「はんなり」の表現も効いています。
一首目の「水琴窟」。季節により音が変わると言われていますが、この
初秋の季節の音を聞いてみたくなりますね。
【詞書】こおろぎを詠ませて頂きました。
☆こおろぎの音も鳴り響く夜とても「暑い暑い」と言っているよな
【詞書】台風10号を詠ませて頂きました。
☆台風の進路にあたる予報にて 大きな渦に不安が募る
【詞書】台風10号を詠ませて頂きました。
☆乾電池 追加購入するか否 備蓄とともに迷走台風
西BOOさん
【解説】
追加分も含めて「こおろぎ」「台風10号」「迷走台風」の旬なテーマに
ついて三首詠んで頂きました。
一首目の歌、この季節、本来なら初秋の趣を誘うコオロギの音も、今年の
炎暑の下では、詠われているように「暑い暑い」と聞こえてしまいますね。
ユーモアを滲ませながら、異常気象をさりげなく詠うことに成功している
歌と感じました。
三首目の歌、今回の台風10号は観測史上最大規模と言われていましたが、
その規模のまま九州に上陸し、同時に発生した竜巻と共に甚大な被害を
もたらしました。その後紀伊半島へ再上陸し8月31日現在、進路が
定まらず迷走を続けています。この状況を踏まえて詠われていますが
「備蓄とともに迷走台風」には作者の戸惑いと、実感が篭もっています。
「記録詠」としても詠んでいきたいテーマです。
「咲き残る 白桔梗」
【詞書】8月下旬に入った頃のある日、姉の家を夕刻に出て、買い物が
あったので急ぎ商店街へ行こうと“あじろぎの道”を自転車で走って
いると、お客さんを乗せた遊覧船が下流に向かい出していて、先へ進むと
もう1隻の遊覧船と、日没直前の日の光の中で準備をしている鵜舟
(鵜匠さんや鵜たちを乗せた舟)を見ました。もう薄暗い川の上でまだ
篝火は点けずに準備している鵜舟と鵜飼いが始まるのを待つお客さん
達が乗る遊覧船は、暑い日ではありましたが少し涼しい川風に静かに
揺られていました。
大雨や台風などの影響で、中止になることも多いですが(8/26には台風を
見越して中止。まだ続いてるかも)、少しでも多くの方が鵜飼いをみられ
ますように…と思わずにはいられません。雨がこのあたりに降らなくても、
水量で開催するしないが決められるから天気が良くても無かったり
しますし…。なかなか大変なようですが。鵜飼いの関係者の皆さん…
頑張って下さい…。
☆火を入れぬ鵜舟と客船
薄暗き日暮れの宇治川 風に吹かれて
【詞書】8月29日に、NIKKEIサイエンスの「8/26にJAXA、探査機SLIM運用の
終了を発表した」というネットニュースを見ました。日本初の月面着陸を
果たした無人探査機「SLIM」の活動をすべて停止する指令を地上から
発信し、SLIMの運用は停止されたそうです。当初、月での昼間の110℃、
夜の-170℃に耐えられる設計ではなかったにも関わらず、3度の越夜を
実現し、逆さまになったままでも多くのデータを集め、地球に送ったことは
大きな功績だったと思います。前にも書いたかもですが、いつか日本人の
宇宙飛行士が月に降りたって、SLIMを直接労い、出来ることなら回収して、
小さな探査機とともに日本に連れて帰ってやって欲しい…。今日9/3(火)の
朝日新聞の朝刊に載っていたJAXAの宇宙飛行士金井宣茂さんの
インタビュー記事の中の、「米国主導の『アルテミス計画』で、日本人
2人が月に降り立つことが4月に日米両政府で合意された」という記述を
読んだので、その思いは一層強くなりました。月面の静寂の中で待っていて
欲しい…。お疲れさまSLIM…夢のある楽しい話題をありがとう!
☆日本から 月に降りたる飛行士に
逢えるといいね おやすみSLIM
【詞書】昨日月曜ですが、朝ゴミ出しをして、家の前からゴミのネットケース
周辺まで掃いていて、ふと空を見ると青い空の色が心なしかクリアな
感じがして、雲の色もどよんとした灰色がかった色ではなく白い色だった
ので、やっぱ台風の後って空とかきれいやなあ…などと思いながら朝日を
背にした向きで続きを掃こうとしたら……背中が熱い!!あ゙~っ!暑さも
戻って来よったあ!……まだまだ暑い「夏」が続きそうです。「ひるおび」で
先ほど、清少納言が「枕草子」の中で、「野分のまあの日こそいみじう
あ晴れ荷を貸しけれ」と、台風の翌日が趣深いと書いていた、というのを
紹介していました。大変な雨風が過ぎた後の(恐らく)空などのすっきりと
したきれいな色を清少納言も見て感じるものがあったんだろうかと
思いましたが、如何せん昨今の台風等の災害はえげつないです…。
進みゆく温暖化の現実は否応なしに私達に突きつけられている…と
思わずにはいられません。平安時代に比べて、災害の種類も質も変わって
きてるんじゃないの~?とも…。
(40℃近い酷暑🥵はさすがに無かったんじゃ…)
☆台風も豪雨も過ぎて空青く
陽差しが戻り猛暑も酷暑も
ちがやねこさん
【解説】
一首目の歌は、火を灯さず鵜飼の準備をする鵜舟と、賑やかな客船が、
夕暮れの宇治川でそれぞれに風に吹かれている様子を詠っています。
この対比を通して、時間の流れや、自然と人間の営みと共存といった
テーマが印象深く詠われています。
また、薄暗い夕暮れの宇治川、そして風に吹かれる船の様子が、五感に
訴えかけるように鮮明に表現され、印象に残る歌と感じます。
なお、詞書にある「あじろぎの道」は、御存知の方は多いと思いますが、
平等院と宇治川の間にあり、桜や紅葉など四季折々の景色を楽しみながら
歩ける川沿いの遊歩道です。
二首目の歌、JAXAが探査機SLIM運用を終了した旨発表しましたが、
詠われているように、やがて行くことになる「日本からの…飛行士」に
逢えることを希望したいと思います。それにしても「3度の越夜を実現し、
逆さまになったままでも多くのデータを集め、地球に送った」SLIMの
功績は大きいと考えます。日本の宇宙技術を改めて賞賛したいと思います。
この歌は、SLIMの功績を讃えつつ近い未来に希望を繋ぐ夢のある良い歌と
思います。また、JAXAへのエールにもなると感じます。
三首目の歌、迷走を続けた台風10号も、9月1日正午に東海道沖で
熱帯低気圧に変わりましたが、台風一過のすっきりとした気象には
ならないようですね。詠われているように「陽差しが戻り猛暑も酷暑も」
の状態が続きそうですね。
詞書で清少納言「枕草子」について触れていましたが、平安時代(794年~
1185年)は「中世温暖期」と呼ばれる時期にあたり、気温が比較的高かったと
記録にはあります。この時期、真夏日(30℃を超える日)が多かったことが
少なからぬ研究等で示されています。
「咲き残る 鹿の子百合」
【詞書】速度の遅い台風に番狂わせです。
非常用の点検をしたときの期限切れのパスタを使っています。
☆くるくるとスプーンのなかで空回り 昨日も今日もパジリコパスタ
【詞書】ここ2週間は天候異変で鬱々とした日を過ごしています。
嵐の前の静けさでしょうか・・
☆物音も吸い込まれそうな午後の部屋 バナナは熟れて卓に転がる
☆思わずも吐露した言葉を拾いをり きっとわが身の痛みとならむ
夕庵さん
【解説】
詠まれていますように、今回の台風10号は、観測史上最大規模と呼ばれ
ながら九州上陸後、甚大な被害を重ねながら迷走を続けていましたね。
9月1日正午に東海道沖で熱帯低気圧に変わりましたが、東日本を中心に
大気の状態が非常に不安定で、関東から近畿にかけて所々で雨雲や雷雲が
大規模に発達し、豪雨や落雷被害が発生しています。
そんな状況下の不安や鬱々とした想いが三首の歌に表現されています。
特に、三首目の歌、思わず口にしてしまった本心が、自分の心に深く
突き刺さり、心の痛みへと変わっていく様子が詠われています。これは、
後悔や自責の念、あるいは、心の奥底に隠された傷に触れてしまった
ことによる心の痛みを表現していると感じます。
さらに、この歌は作者の心の奥底にある、複雑な感情を率直に表現した、
力強い歌とも言えます。私達は、この歌に触れることで、作者の心の
痛みを共有し、共感することができ、同時に、自分自身の心の奥底を
見つめ直すきっかけとなるのではないかと感じます。
【詞書】YouTube短歌:富田勲 展覧会の絵 卵の殻をつけた雛の踊り
☆何も知らない雛は遊び
母の力で守られ
トムは退散
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
シンセサイザーは、人の声や動物の鳴き声、水しぶきの音を再現出来、
富田勲氏の表現のまま、雛と鶏と猫が騒ぎ捲る短歌となりました。
実は、展覧会の絵は、ラベル編曲のオーケストラで、以前出詠しておりますが、
富田バージョンの場合、タイトルも絵画も無視して、曲を聞いたままで作って
おり、その分、難しいかと思っております。
トムは、トムとジェリーの猫の事。
以下のURLに、曲を貼付しておりますので、シンセサイザー版をお楽しみ下さい。
https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/d8a2be706403d563ad95c7388f92c894
自閑さん
【解説】
以前の解説でも触れましたが、富田勲氏の「展覧会の絵」の原曲は
モデスト・ムソルグスキー作曲のピアノ組曲『展覧会の絵』です。
詠われている「卵のからをつけたひなの踊り」は「ネコ」「ニワトリ」
「ヒヨコ」の3つのキャラクターをシンセサイザーで表現しています。
それらの音がめまぐるしく交錯することで、追いつ追われつの様子を
ユーモラスに表現した曲となっています。この曲から着想を得て、歌に
表現しきった作者の、作歌の力量は並みのものでないと感じます。
特に「ヒヨコ」が無邪気に遊ぶ様子が表現されていますが、これは母鳥が
見守っている故で、猫(トム)はヒヨコを狙うのをあきらめ退散するという
物語に仕上げています。原曲、シンセサイザーによる編曲、さらに短歌への
飛躍という、音楽と短歌のコラボレーションが花開くひとつの典型と
感じました。このような作歌への挑戦を、私達もしていきたいと考えます。
☆台風の逸れたる森のせみ時雨 あまたの傷を いやす絶唱
ポエット・M
【解説】
今回の台風10号は観測史上最大規模と言われていましたが、その規模の
まま九州に上陸し、同時に発生した豪雨と竜巻と共に甚大な被害を
もたらしました。その後紀伊半島へ再上陸した後、9月1日正午に東海道沖で
熱帯低気圧に変わりました。その過程で進路が定まらず迷走を続けましたが、
その影響もあり関東地方も豪雨と激しい落雷に見舞われました。
そんな雨が上がったひととき、近くの森に一斉にせみ時雨が響いていました。
いち早く台風が逸れたことを悟ったかに思える、せみたちの鳴き声。それを
聴いて、この台風で身罷った、さらに被害を負った多くの方たちの、想いを
癒すであろう絶唱と感じて詠んで見ました。
「咲き残る 宗旦むくげ」
「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(53)
「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め小説、
短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。
34.「短歌の章」 宗久尼の得度入山(2)
人麻呂が 月かたぶきぬ とうたひたる
しにしへの地を卜し庵結びぬ
「花無心招蝶、蝶無心尋花」
君その境涯に入り給ふべし
赤人も骨埋めし大宇陀の
秋近き野に風渡り行く
【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】
今回は割愛させて頂きます。
【運営にあたって】
(1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
(2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字以内にまとめて
頂きたくご協力願います。
(3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
(4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
(5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
(6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
(7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
了
早速、二首出詠させて頂きたいと思います。
今、待っていることを詠ませて頂きました。
スーパーのお米売り場が空っぽに 台風も逸れ新米を待つ
台風で折れる心配したものの 庭の柿の色付きを待つ
よろしくお願い致します。
暑くとも少しずつ秋の気配が感じられますね。
「夕焼」は晩夏の季語。
「朝顔」と「すすき」は秋の季語になります。
三首詠みましたので出詠します。
⭐️夕焼を海に沈めて 高台に 君と見つけし一番星よ
⭐️色どりの朝顔けさも咲き継ぎて あくびの君と焙煎コーヒー
⭐️一陣の風に野原は金色にすすきの散らす光きらきら
よろしくお願いいたします
今回も私の返歌「燃え盛る拒まれるほど執着は 分かるはずもなく人妻の心」に対し「燃え燃えて高まる想いとどけるも かわしかわせる君ぞ恨めし」と詠んで頂き誠にありがとうございます。燃え燃えて、かわしかわせるの言葉は光源氏のジリジリとした燃えさかる烈情を現していて感動しました。
とりとめのない話で恐縮ですが、今までどのような時代に戻りたいかと質問されれば必ず「戦国時代か明治維新」と答えていました。しかしながら今回源氏物語巻名歌の返歌や光る君への番組を見るにつけ叶うことなら平安貴族になって紫式部を近くで見たいと深く考えるようになりました。1日日曜日はまひろが家に戻ったあと続きを書いて再度天皇に提出しましたが、つくづくこの時期テレビ番組があって良かったと思っています。やっと頭の中で源氏物語・紫式部・藤原道長が整理できつつあります。
詞書
9月に入ればさすがに朝夕は気温も下がり、あたりが静かになったように感じます。
☆酔芙蓉咲けばなつかし風の盆 雨は流れる八尾の坂道
☆涼やかなソロを聴かせて鈴虫よ 秋の百代の話し相手に
☆眠そうな「穂村ほむほむ」深夜便 なるほど、そうか 眠れなくなる
よろしくお願いします。
数ならぬ 伏屋に生ふる 名の憂さに あるにもあらず 来ゆる帚木 空蝉
相変わらず軽い光源氏、身の程わきまえた対応の空蝉、昔も今も同じですね。ただ、昔がおおらか、今はギスギスと感じています。
いつも早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。
今回投稿頂きました作品の解説、歌評は9月11日付け「水曜サロン 148-1」に
掲載させて頂きますので、ご覧頂ければ幸いです。
なお、今回の「参考詠」を鷹揚に受止めて頂き嬉しいです。この歌は空蝉への思いに
振り回されている、という光源氏の切ない心情を強調して詠ってみました。
この心情は光源氏が想いを寄せた空蝉、夕顔から始まり、晩年の女三の宮に至るまで
源氏物語全体を貫いていると感じています。また、その揺れる想いという繊細さが、
そして、光源氏を英雄視しないところが、この物語の魅力の一つになっている
のではないかと勝手に推測しています。
Kenさんは「戦国時代か明治維新」という激動の時代にあっても、自らの才覚と度量で
状況を切り拓き、名を遺す活躍をされたことと思います。しかし、紫式部や清少納言等が
綺羅星の如く活躍する姿も見て見たい想いがしますね。歌を交わし合えればなおさらですね…。
ただ、大河ドラマではあまり詳しくは描かれていませんでしたが、この貴族社会を支えるために
荘園で働く多くの民人は、農奴に等しい苦しい生活を強いられていたことも、私たちは
学んでいくことが必要と想います。
これからもよろしくお願いします。
いつも早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。
今回投稿頂きました作品の解説、歌評は9月11日付け「水曜サロン 148-1」に
掲載させて頂きますので、ご覧頂ければ幸いです。
これからもよろしくお願いします。
いつも早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。
今回投稿頂きました作品の解説、歌評は9月11日付け「水曜サロン 148-1」に
掲載させて頂きますので、ご覧頂ければ幸いです。
これからもよろしくお願いします。
いつも早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。
今回投稿頂きました作品の解説、歌評は9月11日付け「水曜サロン 148-1」に
掲載させて頂きますので、ご覧頂ければ幸いです。
これからもよろしくお願いします。