歌手の八代亜紀さんが昨年暮れに急逝して、今月30日で1周年になります。
先日、八代さんとご両親が眠る東京都品川区の「ひかり陵苑 安養院」にて行われた八代さんの銅像の除幕式に細君共々参加してきました。除幕式には約110名の方が参列し、在りし日の優しかった八代さんを皆さんと共に偲びました。
「白い山茶花」
八代さんの銅像は、日展特別会員の彫刻家堤直美さんによって制作され、箱根の別荘にあった八代さんの自作の詩の石碑が移築された陵苑の脇に、設置されていました。石碑には、
「遠まわりでも つまずきながらでも ひとすじに生きる
それがすばらしき人生」
の詞が彫り込まれていました。
「安養院 景観」
生前に八代さんが同寺院とモニュメント制作を約束していたことから、一周忌にあわせ所属事務所が主宰となり銅像建立となったとのことです。建立の発起人は、ヒット曲「なみだ恋」や遺作「想い出通り」でタッグを組んだ作詞家の悠木圭子さん、服部セイコーグループの代表取締役会長の服部真二さんをはじめ、生前八代さんと親交の深かった方が担い、その方達より、親交のあった友人の方々に呼びかけがあり、私達にもお話を頂き参加させて頂きました。
銅像建立に参加し、協力した方の名は石碑に書き込まれていましたが、法人8社、個人156名余でした。
「八代亜紀さんの銅像」
銅像は高さ160センチ、土台30センチで等身大の大きさとなっており、左の手のひらを天に向ける、八代さんの代表曲「雨の慕情」の歌唱の際の姿が再現されていました。
作詞家、悠木圭子さんは「亜紀ちゃんはたくさんの愛をくれました。素晴らしい像ができて会いに来ることができ嬉しい」とあいさつされました。
銅像を制作された彫刻家、堤直美さんは「八代さんは誰とでも分け隔てなく接してくれました。ステージでの化粧した顔でなく、その優しさがにじむ愛に満ちた素顔を表現しました」と制作意図を語り、さらに、「ブロンズになった八代さんを触って偲んでほしい」と話されました。
お寺の住職さんによる入魂式等も含めて、小一時間ほどで式典が終わりました。
当日は、都内でも小雪の降るとても寒い日でしたが、皆さんで八代さんがここにきている気がすると・・・、口々に話されていました。改めて八代さんに寄せる、それぞれの方の想いの深さを感じる心温まる式典でした。