四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その164)

2025年01月22日 05時54分30秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その164) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 巳年の初春をお慶び申し上げます。本年もよろしくお願い致します。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。

 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「咲き初める ヒマラヤ雪ノ下」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【短歌説明】浅間山明鏡止水さんご自身の説明です。
 「光る君へ」は昨年12月15日を持って終了致しました。昨年1年間
 源氏物語贈答歌の返歌をやって来ましたが、まだ「明石の帖」まで
 しか到達していません。旬を過ぎて行くテーマに、続けるかどうか
 悩みましたが最後の帖まで続けようと思いました。
 今年もよろしくお願いします。
「19.澪標(みおつくし)明石の君」
 病がちな朱雀帝は東宮への譲位を考えるが、そんな時でも心を占めるのは
 朧月夜のことであった。東宮(実は源氏の子)が元服し、即位をした
 (冷泉帝)。源氏は内大臣に昇進、葵の上の父、兄もともに昇進し、再び
 源氏は権勢を強める。三月半ば、明石の君が女児を出産した。娘のために
 源氏は乳母を選び、明石に派遣する。同じ頃、源氏は紫の上に明石の君の
 件を打ち明ける。源氏の話を聞き、素直に嫉妬の感情をあらわにする
 紫の上の姿を源氏は好ましく感じる。秋、源氏は住吉にお礼参りに
 出かける。偶然居合わせた明石の父娘は、源氏のあまりの華やかさに
 早々と立ち去った。帝が代わるとともに娘と帰京した六条御息所は病に
 倒れ、出家した。御息所は娘(斎宮の女御)を源氏に託しこの世を去る。
 源氏は好き心を抑え後見を誓った。朱雀院は斎宮の女御を所望するが、
 源氏は藤壺と結託し、冷泉帝へ入内させることを計る。
〇みおつくし 恋ふるしるしに ここまでも
              めぐり逢ひける えには深しな  光源氏
註)身を尽くして恋いこがれていた印として、ここで巡り合うことができる
  とは、私たちの縁は深いのですね
〇数ならで 難波のことも かひなきに 
              などみをつくし 思ひそめけむ  明石の君
註)人数にも入らない身の上で、全て諦めておりましたのにどうして身を
  尽くしてまでお慕いすることになったのでしょう
(返歌)
☆行列に 気後れするは 明石の君 歌と慰めの 言葉を送る
☆逢うことの かなわぬ身分 差を思い きらびやかな一行 そっと涙する
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 「澪標」の帖は、源氏物語で最も美しい歌のやりとりだとの説があります。
 私もこの説を是としたいと思います。明石の君は、当初光源氏との恋は
 身分違いだと慎重な態度でしたが…、それでも光源氏に傾いていく想いを
 留めることは出来ませんでした。
 光源氏の歌は、註)にもありますように「私達の縁は深いのですね」と
 詠い、その歌を受け取った明石の君は光源氏の心に涙し、それに答えて
 「貴方を思う気持ちを止めることができません」との、情熱を秘めた
 恋しい想いを歌に込めました。
 なお、澪標(みおつくし)は水路のしるしですが、「身をつくし」と
 かけて、恋の歌によく詠まれてきました。
 これらの経緯を踏まえて、作者の2首の「返歌」を鑑賞させて頂きました。
 作者の返歌は、光源氏の立場を、彼に寄り添い詠い、明石の君の切ない
 想いをおもんばかり、その立場への共感を詠っています。さらに踏み込み、
 それぞれの方の想いを直截に詠ってみましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】

★めぐり逢う定めを負いし君ゆえに 深き縁を永遠へとつなぐ
★あきらめの想いを越えて慕いたる みをつくしたく君のみもとへ

【詞書】氷点下になった夜を詠みました。
☆水道の凍結防止に栓ゆるめ チョロチョロの音(ね)を聞きつつ眠る
【詞書】女子駅伝を詠みました。
☆女子駅伝古都の声援背に受けて 疾風のごと京都圧勝
【詞書】LAの山火事を詠みました。
☆LAの火災は異常乾燥で 冬も地球沸騰の影
                         西BOOさん
【解説】
 「凍結防止」「女子駅伝」「LAの火災」と、今回も時節にあった
 ホットな事象を取り上げて詠んで頂きました。
 一首目は、寒冷地での「生活の知恵」の一つでしょうが、凍結
 防止を兼ねて水道の栓を緩め、水を少量流すのは多くのご家庭で
 実施されていることと思います。この音は夜の静寂には意外と
 響くものですが、「音(ね)を聞きつつ眠る」と肯定的に捉えて
 眠りにつく、作者の姿勢に好感が持てます。
 二首目の歌、まさに「疾風のごと」の表現にふさわしい颯爽とした
 走りでしたね。
 三首目は、詠まれている通り、まさに「地球沸騰の影」が濃厚
 ですね。かのトランプ氏は、温暖化対策に背を向けながら州知事の
 責任を追及しています。トランプ新政権は、気候変動対策の
 国際的な枠組み、「パリ協定」から再び脱退すると表明しました。
 トランプ氏の再登場により、アメリカの気候変動対策が後退する
 ことは事実と考えます。この点への注視を促す社会詠と考えます。


     「咲き初める 日本水仙」

【詞書】「黒豆」「元旦草」(福寿草の別名)「初雀」の新年詠を三首
  詠みました。
☆ぬばたまの黒豆のつゆたつぷりと ほんのり甘き亡き母の味
☆残雪に黄色極めて元旦草 家族のやうに固まり咲けり
☆ふくふくと転がるごとく初雀 松が枝に二羽 春待つやうに
                         みっちっちさん
【解説】
 新春詠にふさわしい題材を詩情豊かに詠んで頂きました。
 特に二首目の歌、上の句で、雪が溶け残るすき間に鮮やかな黄色の
 福寿草が咲く情景を描写し、新春の寿ぎを印象深く詠っています。
 下の句ではこの福寿草たちが密集して咲いている様子を家族に例えて
 おり、親密さや絆をイメージさせてくれます。福寿草がひとつひとつは
 小さくても、集まることで強さや暖かさを感じさせることから、家族や
 共同体の力を象徴しているようにも感じます。
 視覚的な美しさと情緒豊かな表現が調和した、まさに新春詠のお手本とも
 言える歌と感じます。
 三首目の、初雀の「ふくふくと転がるごとく」の写生が見事ですね。

☆冬蝶は霜置く草を枕辺に色の褪せたる羽根たたみをり
☆ポンポンの形に八つ手の白き花 冬の花火やそこだけ明るい
☆さざんかの花びら散りてみな散りて 綿雪のごと積もりゆくなり
                         夕庵さん
【解説】
 「冬蝶」「八つ手の白き花」「さざんかの花びら」を題材に、それぞれに
 心をこめて詠んで頂きました。
 一首目の歌、風情のある情景を巧みに描いています。上の句では、冬の寒さの
 中で蝶が霜の降りた草に身を横たえる姿から、寒さと孤独感、さらに寂寥感が
 印象深く描かれています。下の句では、色あせた蝶の羽が畳まれている姿が
 描写され、蝶の寿命や生の儚さが強調されています。冬の静寂な風景の中で、
 その哀愁と美しさが強調され歌と感じます。蝶の儚い命に寄せる作者の繊細で
 温もりに満ちた感受性に魅せられました。
 二首目の歌、「そこだけ明るい」の字余りについてお尋ねがありました。
 「明るい」を「明る」へと表現を変える件ですが、現行通りであっても作品
 として十分完結していると考えます。ただ、「明る」等、形容詞の終わりの
 「い」を省略することは、一般的にはお勧めしません。そこで、下の句を
 「冬の花火や そこのあかるさ」と少し変えて見ては、いかがでしょうか。
 三首目は、「花びら散りてみな散りて」のリフレインが、山茶花のハラハラと
 散る様を
強調し、調べの良い歌となっています。

【詞書】YouTube短歌:除夜作 ショパン プレリュード EMinor op 28 no 4を
☆たった独りで過ごす。
   外にはプレリュードの寒燈が
    誰もいない道を
                         自閑さん
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 昨年の大晦日に、作った短歌ですが、ショパンのプレリュード4番を聴き
 ながら、唐の詩人高適の除夜作を思い浮かべました。
  除夜作 高適
 旅館寒燈獨不眠 旅館の寒燈独り眠らず、
 客心何事轉悽然 客心何事ぞ転た悽然。
 故郷今夜思千里 故郷今夜千里を思ふ。
 霜鬢明朝又一年 霜鬢明朝又一年。
 紅白も見ず、酒をくらって寝て、明日には、又白髪頭の自分の歳が一つ増える
 だけだなあと。
 ショパンのプレリュード4番は、とても単純な曲だが暗い曲の代表らしいです。
 下記URLにショパンを貼付しておりますので、どうぞ御覧いただけば幸いです。
 https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/dd07746adaf31d613dfa623ceec67c19
【解説】
 「たった独りで過ごす」という初句が、孤独さと静けさを強く感じさせます。
 「外にはプレリュードの寒燈」という表現も、周囲の寒々しい空気や静寂を
 効果的に伝えています。そして、「誰もいない道を」という結句が、さらに
 その孤独の雰囲気を増幅させています。
 ショパンの「プレリュード」を聴きながら感じた想いと情感が、歌として
 見事に表現されていると思います。作者は自嘲的に説明されていますが、
 孤独のもつある種の美しさと、感受性の豊かさが伝わってくる歌と考えます。
 なお、「誰もいない道」を走っていたのは、「プレリュード」と言う名の車
 でしょうか。ホンダは新型「プレリュード」を、2025年1月に出展すると
 昨年、2024年12月12日に発表しました。
 ちなみに、フレデリック・ショパン作曲の前奏曲(Prélude)は、ピアノの
 ための作品で、24曲の前奏曲から成る曲集と独立曲2曲の、計26曲から成ると
 言われて
います。ショパン自身は4曲までしか演奏会では取り上げなかったと
 伝えられて
いますが、現在では24曲全体で一つの作品と考える考え方が主流と
 なっている
とのことです。全曲通しの演奏時間は40〜45分程度です。作者の
 ように
ゆとりをもって、全曲じっくりと聞いてみたいですね。


     「未だ咲く ガザニア」

【詞書】何てこと無い平日の今月15日に、節目でも何でも無い61歳になりまして…。
  いつも思うんですけど、(25年前に“ハッピーマンデー法”が施行されてから
  ほぼ毎年)何かなあ…。祝日ってカチッと日が決まっていて、カレンダーというか
  日々過ごす私達も何となくメリハリがあったんじゃなかったかなあ…って
  思うんです。いや、「働きすぎを解消する」「休日を増やす」は判るんですけどね…。
  あまり休日や祝日も関係なく仕事(世間の人が休んでる時に忙しい仕事、バイトが
  多かったし…)してたから関係なかったし…。何か、カレンダー、日の感覚が
  薄れたかなあ…なんて、つらつら考え“むそじ”(六十路)を辿る今日この頃です。
  まあ61年めちゃくちゃ大変な目に遭ってないことと、のほほん人生を歩ませて
  くれた両親(父は亡くなりましたが)には感謝です。
☆前世紀には“成人の日”やったよなあ…
            私は1月15日生まれ
【詞書】(あまりこの表現って好きではありませんが)“推し”のグループ、
  THE ALFEEさんの“向かって左のサングラスの人”桜井賢さんが1月20日で70歳に
  なられました!🎉🎂おめでとうございます!
  この日からALFEEさんのお三人さんは4月14日(15日の、“真ん中のメガネの人”
  坂崎さんの誕生日前日)まで「同い年」です。3人合わせて210歳!どうか、これからも
  お三人さんが、楽しく面白くカッコ良く元気でファンと、暮れの「紅白」で彼等の
  「面白さ」(笑わせてくれるというだけでなく、音楽性やキャラクターのバラバラさ
  加減が著しいのに力強いサウンドや素敵なハーモニーのカッコ良さがある…など)に
  気づいたかも知れないファン以外の方々を楽しませ、感動させてくれますように…。
☆つかの間のメンバー揃って70歳!
        古来稀なる三人組かな
【詞書】1月20日に、大阪や東京などのJRや私鉄の駅や車内アナウンスなどを多く
  担当され、CMにも多数出演されていたという、声優、ナレーターの津田英治さんが
  1月13日に亡くなった事が、所属事務所から発表された(1月18日)のを知りました。
  76歳だったそうです。
  '80年代前半は大学へ通学するのに近鉄奈良線を使い、’90年代はバイト先の
  書店の図書館納品業務の一つでいくつかの市立図書館に雑誌などを配達して
  いたので、難波を起点に地下鉄であちこち行ってました。また、THE ALFEEさん
  (他のアーティストのもありましたが)のライブに行くことも増え、その際に
  地下鉄に乗ったりもし、東京や横浜、広島、岡山など他地域への遠征などの時は、
  新幹線から地下鉄の新大阪へ移動した時には、駅に流れるアナウンスやホームへ
  電車が入って来る事を知らせるメロディを聞いて「ああ~、帰ってきたわぁ~」と
  実感しーのホッともしーの…。御堂筋線の車内に流れる「次は西中島南方
  (にしなかじまみなみかた)…」の声に再度「あ~、帰って来た帰って来た!」…
  なんて思ったものです。
  落ち着いた雰囲気で決して聞いていて邪魔にならない、感じのいいお声でした。
  …津田さんと言えば(津田健次郎さんのお声は好きです)耳に馴染んだあの
  アナウンスの声の方のお名前は訃報が出るまで知りませんでした。なのに
  脳裏にしっかりあるあの声…。ご冥福をお祈り致します…。(関東、中部エリアも
  担当されていたそうです。聞いたことある人も多いと思います)
☆地下鉄でほっとしました大阪の
       駅や車内のアナウンスの声
                         ちがやねこさん
【解説】
 「成人の日」「THE ALFEE」「津田さん」をテーマに、作者の深い想いを
 込めて三首詠って頂きました。
 一首目の歌、詠われていますように祝日法の改正により2000(平成12)年に
 1月15日の成人の日が、1月第2月曜日に移動されてしまいましたね。この日が
 誕生日の方は「祝日」が「普通の日」となってしまい、ガッカリされてきた
 ことと思います。この日が作者の誕生日であったとのこと。先ずは、お祝いを
 申し上げます。かく申し上げる私も当日が誕生日でした。かつては誕生日が
 祝日でしたが…、作者の歌に込められている残念さと、言いしれない哀しみを
 理解する者の一人です。個人史の一齣を、このように歌として残すことも大切と
 考えます。
 二首目の歌、THE ALFEEのお三人さんは1月20日から4月14日までの三か月間、
 三人合わせて
210歳とのことですね。紅白で「星空のディスタンス」を歌う
 三人の、古希とは
思えない迫力ある雄姿を拝見しました。そして、変わらぬ
 ハーモニーに拍手を
送らせて頂きました。作者の歌にも「推し」を超えた
 トキメキが滲んでいます。

 三首目の歌、詠われていますように、声優、ナレーターとして活躍された
 津田英治さんが1月13日に亡くなった事が、所属事務所から発表されました。
 JR西日本大阪環状線、JR東海中央本線などの駅構内アナウンスやCMの
 ナレーションなど多方面で活躍されましたね。詠まれているように優しく
 包み込むようなナレーションに「心のふる里」を感じられた方が多かったと
 思います。名前よりも、声を聴けば「ああ、あの方」と思い出す方も多いと
 考えます。作者の、さりげない表現の中に、そんな想いが溢れる歌になって
 います。改めてご冥福をお祈り申し上げます。

☆梢にも新芽あふれて艶やかに さくら古木は夕映えに立つ 
                         ポエット・M
【解説】
 時々訪れる公園の片隅に、早咲きで知られる熱海桜の古木が立っています。 
 年代を感じさせる古木ですが、その梢には既に新芽が膨らみ、夕映えを
 映して艶やかに耀いて見えました。冷たく厳しい季節の中でも、冬芽を
 育て、開花に向けて淡々と備えを続ける古木。そんな樹木の健気な営みを
 改めて感じ、粛然とした想いになり歌に詠んでみました。

 
     「咲き初める 蝋梅」

「一握の砂」石川啄木 鑑賞(2)

 「一握の砂」から、三首づつ短歌を抄出し紹介させて頂きます。
  抒情短歌の原点を味わいつつ、学んで参りたいと思います。
  なお、私の師でありました野村泰三、冷水茂太両氏の師、土岐善麿
  (土岐哀果)は、石川啄木の遺稿刊行に尽力するなど、啄木の才を
  認め、お互いにリスペクトするなかでした。
  三行分かち書きのスタイルは、土岐哀果のローマ字歌集『NAKIWARAI』
  をヒントにしたとされています。

   いたく錆びしピストル出でぬ
       砂山の
      砂を指もて掘りてありしに

   ひと夜さに嵐来たりて築きたる
       この砂山は
      何の墓ぞも

   砂山の砂に腹這ひ
       初恋の いたみを遠く
      おもひ出づる日

【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】前回に続き掲載致します。
 ・チョウキチさんからのコメントです。
    〇惜しからぬ命に代えて目の前の
           別れをしばし とどめてしがな  紫の上
  いよいよ純真、紫の上らしくなりましたね。紫式部の本心は
  どうだったでしょうか。
  源氏物語に初めて接して以来、紫の上のファンです。

 ・ポエット・Mの返答
  いつも、「水曜サロン」を見守って頂き、また歌評や、アドバイスも
  頂きありがとうございます。
  「紫の上」は「葵の上」が亡くなった後、光源氏の正妻となりましたが、
  おっしゃる様に、光源氏が須磨配流の中でも、想いの籠った文を頻繁に
  届け、しっかりと支えましたね。流麗な文のやり取りで光源氏を最後まで
  励まし続けた律儀で理想的な女性として、源氏物語では描かれています。
  容姿も端麗で物語では主要なヒロインとの印象があります。
  チョウキチさんがファンと言うのも頷けます。
  私も「紫の上」の、桐壺を思わせる楚々とした姿と人柄に惹かれます。
  ただ、源氏物語では破格のキャラクターとして登場する「朧月夜」の
  何ものにも囚われない、自由で奔放な人柄にも惹かれます。当時の
  王朝文化の中では、中々存在しないキャラクターだったでしょうが、
  作者の紫式部も憧れと、願望を込めて描き出した個性的な存在とも
  読み取れます。

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
  なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
  なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
  場合もありますのでご容赦願います。 詞書は一首200文字以内にまとめて
  頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
  仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。 皆様から感想等頂ければ
   幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                    了

コメント (16)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その164 ネット歌会)

2025年01月22日 05時11分07秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その164 ネット歌会)
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 巳年の初春をお慶び申し上げます。本年もよろしくお願い致します。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。

 ☆☆☆ 「ネット歌会」の「返歌」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中で自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。飛び入り歓迎です。


     「咲き初める ヒマラヤ雪ノ下」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆水道の凍結防止に栓ゆるめ チョロチョロの音(ね)を聞きつつ眠る
                         西BOOさん
★眠れない夜はラジオの深夜便 アナウンサーの「眠り薬」で
                         夕庵さん
★テレビよりラジオの方が楽しみで 我が青春のヤングタウンや
                         西BOOさん
★気がつけば友達みたいなラジオなり 息の長きを鶴瓶とさんま
                         夕庵さん

☆残雪に黄色極めて元旦草 家族のやうに固まり咲けり
                         みっちっちさん
★雪の下春の兆しの福寿草 しあわせ連れてはやも待たれる
                         夕庵さん
★日だまりに母の眺めし福寿草 春を待たずに逝きし母なり
                         みっちっちさん
★しあわせ度の基準は何かと考える 寄る年波に亡母偲ぶ夜は
                         夕庵さん
★しあはせを与へてくれし母偲び 幾年たてど褪せぬ笑顔よ
                         みっちっちさん
★この足で行きたい場所へ行けること 父母より賜いしこれぞしあわせ
                         夕庵さん
★しあはせは己で見つけ育てろと 背なで教へ賜ひし父母
                         みっちっちさん
★肉体は滅べど亡母は傍に居て 折々に打つ相づち多し
                         夕庵さん
★亡き母は吾(あ)の肩先にぼうとゐて独り言にも答へくれゐる
                         みっちっちさん
★この頃は多くなったか独り言 犬がくんくん返事をくれる
                         夕庵さん
★気付かずに おのれ鼓舞する独り言 うまくゆかなき試合中にも
                         みっちっちさん
★コロッケのほくほく揚がる店の前 お昼はこれでと独り言ちたり
                         夕庵さん

     「咲き初める 河津桜」

☆ふくふくと転がるごとく初雀 松が枝に二羽春待つやうに
                         みっちっちさん
★降り積もる雪の北国音もなく 鳥は何処に羽根休めいむ 
                         夕庵さん
★寒空のいづこや 鳥やけものたち その身丸めて眠りゐる冬
                         みっちっちさん
★動物も子供と共に眠るのに 遺影を胸の地震(ない)の長きを
                         夕庵さん
★大地震(おおない)の怖さ忘れじ三十年 朝まだ早き神戸の市街
                         みっちっちさん
★鎮魂と祈りの神戸にルミナリエ 哀しみつつむ絆の深き
                         夕庵さん
★大火事の煙が山を越へ来しを 震へ眺めし大地震(おおなゐ)の夜
                         みっちっちさん
★竹筒のろうそく灯し手を合わす 無念の親へ詫びる息子(こ)の居て
                         夕庵さん
★子を亡くす親の無念や ろうそくのともしびに浮く幼き笑顔
                         みっちっちさん
★無念なり 亡くした子らの年数え 復興しつつも親は老いたり 
                         夕庵さん
★若き日のひと日ひと時 大切に 老ひとなれどもよき思ひ出に
                         みっちっちさん
★思い出は悲喜こもごもと両の手に 明日は嬉しい友との再会 
                         夕庵さん

☆霜まとい なお咲かんとす水仙の 香り仄かに 秘むる矜持も
                         ポエット・M
★水仙の花が小鳥の口のよう 春はまだかと囁き聞こゆ
                         西BOOさん
★水仙よ 春の兆しに先駆けて 酷き季節に凛と咲きいる
                         ポエット・M

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「咲き初める 日本水仙」

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

コメント (17)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする