生姜ちくわのぶらぶら山日記

趣味の登山を中心としたブログです。2014年11月より日本百名山登山開始、2018年9月23日全座登頂。

3月10日(金) 鎌倉観梅散歩

2006年03月18日 | 都外散歩
3月10日に休みをとって、鎌倉へ梅を見に行きました。小雨が降り続き気温が低く散歩にはつらい日でしたが、観光客が少なく、晴れの日には味わえないしっとりとした雰囲気で梅を愛でることができたのでかえってよかったです。


最初に行ったのは北鎌倉の東慶寺。「駆け込み寺」「縁切り寺」として、夫に悩み離縁を望む女性達を救済してきた寺です。山門をくぐると、参道には7分咲きから満開の美しい梅の古木が連なっていました。甘い香りに包まれながらしばし観梅。

東慶寺近くの鎌倉五山第四位の寺、浄智寺は静かなたたずまいで、苔むした参道の階段と鐘楼のある中国風の山門が印象的でした。梅の他、ミツマタが咲いていました。

鎌倉駅西口から歩いて15分の浄光明寺でも梅が見ごろでした。近くの寿福寺は、尼将軍北条政子が夫源頼朝の供養のために創建された鎌倉五山第三位の寺。緑に覆われた静かな参道が美しかったです。本殿は残念ながら非公開。墓地には北条政子と源実朝の墓がありました。

二階堂にある瑞泉寺は、境内には四季の草木が植えられ、鎌倉随一の「花の寺」として知られています。私が訪れた時にも梅と水仙が咲き乱れ、まさに「花の寺」を実感。境内には白梅、紅梅、蝋梅、黄梅の古木があり、どれも7分咲きから満開。天気が悪い平日のため観光客が少なく、境内はほぼ貸しきり状態。「白・紅・黄」の色彩と苔むした古木の形の美しさと梅の甘い香りに酔いしれ、思わず一時間近く境内をぶらつきながら梅を見て過ごしてしまいました。ぜいたくな時間でした。「休みをとって瑞泉寺に来て良かった」と心から思いました。梅の時期にもそれ以外の時期にもぜひまた瑞泉寺を訪れてみたいです。
本堂の裏には、瑞泉寺開山で、京都の西芳寺・天龍寺庭園の作者でもある夢窓疎石作の庭園があります。山すそを削って池や滝、中の島、大きなやぐらを掘り出した庭園で、むき出しになった岩肌から厳しさが感じられました。

瑞泉寺を出て鎌倉宮に参拝後、海を見るのが大好きな私は、江ノ電に乗って七里ヶ浜へ向かいました。天気が悪く青い空と海は望めませんでしたが、海を前にして幸せ気分になりました。波の音を聞き海を眺めながら江ノ島方面に向かって浜辺を歩き、江ノ島駅近くの東京方面のモノレールに乗ってこの日鎌倉散歩を終えました。



【東慶寺】



参堂。




本堂。




梅。


【浄智寺】



山門と梅。




ミツマタ。




俳優・田中邦衛似の布袋尊。鎌倉七福神の一つです。


【浄光明寺】



梅。




梅。


【寿福寺】



参道。




北条政子の墓。


【瑞泉寺】



境内。中央の建物は本堂です。




本堂の前にある黄梅。




本堂のわきにあるしだれ紅梅と水仙。




境内の梅。




夢窓疎石作の庭園。




夢窓疎石作の庭園。




山門のそばの苔むしたつくばいと石仏。


【鎌倉宮】



拝殿。鎌倉宮には、鎌倉幕府打倒に生涯をかけた後醍醐天皇の皇子、護良親王がまつられています。




土牢。鎌倉幕府打倒後、足利尊氏と対立した護良親王はこの土牢に9ヶ月も幽閉されました。




おみくじ販売機。この機械に近づくと楽しげな音楽とともに獅子が踊りだします。見ていて楽しかったのでパチリ。


【海】



浜辺。遠くに江ノ島が見えます。