この日は、日本庭園と紫陽花を見たかったので、駒込の六義園と王子の飛鳥山公園を訪れた。
六義園は、江戸幕府五代将軍・徳川綱吉の信任が厚かった柳沢吉保が、綱吉から賜った地に、元禄15年(1702年)に造成した庭園だ。明治時代には、三菱の創業者、岩崎弥太郎の所有となったが、昭和13年(1938年)に岩崎家から東京市に寄付され一般公開された。昭和28年(1953年)に国の特別名勝の指定を受けた。
六義園は、回遊式築山泉水庭園で、江戸時代を代表する大名庭園だ。面積は8.7ヘクタール。先週訪れた小石川後楽園よりも広い。庭園の中央には中の島を有する大池があり、それを樹林が取り囲む。園内には、和歌の浦など、和歌に読み込まれた八十八ヶ所の景勝地が置かれている。六義園の名は、中国の詩の分類法(詩の六義)を紀貫之が転用した和歌の「六体」に由来する。六義園も都心にあるにもかかわらず静かで落ち着いた雰囲気が漂う。歩くたびに移り変わる景色を見るのは楽しい。
園内を一巡してみて最も気に入った場所は、滝見の茶屋という名のあずまやのあたりだ。滝見の茶屋は樹木がうっそうと茂る林の中に建てられている。滝見の茶屋の奥には小さな滝があり、滝から落ちた水は、渓流となって茶屋の横を流れ、大池に注ぐ。このあたりは、樹木がつくる日陰と水流のおかげで園内の他の場所よりも涼しい。途切れることのない水音を聞きながら滝見の茶屋から滝や渓流をしばらく眺めていると、体が涼しくなりさわやかな気分になった。夏の暑い日には長居したくなる場所だが、場所柄蚊が多いのが難点。この日は手首が隠れる長袖を着ていたので蚊に刺されないだろうと油断していたが、手の甲を2、3箇所刺されてしまった。
六義園の閉園時間は午後5時だが、6月29日(木)~8月26日(土)までの木・金・土曜日は特別に開園時間が午後7時まで延長される。この延長時間を利用して滝見の茶屋で夕涼みをするのもいいなと思った。
【写真】
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内庭大門。庭園に入るための門。時期柄、七夕飾りが飾られていた。
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内庭大門の内側の広場にある枝垂桜。高さ約13メートル、幅約17メートル。桜の精が住んでいそうな妖しい雰囲気が漂う桜。
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池。奥に見えるのは中の島。
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出汐の湊から撮った池と中の島。
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千鳥橋からの眺め。奥に見えるあずまやは滝見の茶屋。
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滝見の茶屋。涼しい場所なので、夏場にお勧め。秋には周辺のもみじの紅葉が見事。
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小さな滝と石組。
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吹上茶屋。散策中、激しい雨が振り出したのでここでしばらく雨宿り。
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吹上茶屋で一服。菓子は撫子を模した練り切り。
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吹上茶屋からの眺め。
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つつじ茶屋。明治時代につつじの古木材を使って建てたあずまや。
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紀ノ川。和歌の題材となった。
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藤代峠。園内で最も高い築山で標高35メートル。紀州にある同名の峠から名づけられた。
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藤代峠からの眺め。
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せん渓流(せんけいりゅう。「せん」は「炎」に「りっとう(「剣」「刈」のつくり)」)。名は中国の故事に由来。せん渓流に架かる橋は山陰橋(やまかげばし)。
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蛛道(ささかにのみち)。「ささかに」とは蜘蛛(くも)のこと。この小道が蜘蛛の糸のように細いことから名づけられた。
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渡月橋。「和歌のうら 芦辺の田鶴の鳴声に 夜わたる月の 影そさひしき」の歌から名づけられた。
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十数種類の紫陽花が植えられたあじさい山。
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あじさい山にあった「花火」。花火を思わせるのでこの名が付いた。
(前編はここまで。後編に続く)
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六義園は、江戸幕府五代将軍・徳川綱吉の信任が厚かった柳沢吉保が、綱吉から賜った地に、元禄15年(1702年)に造成した庭園だ。明治時代には、三菱の創業者、岩崎弥太郎の所有となったが、昭和13年(1938年)に岩崎家から東京市に寄付され一般公開された。昭和28年(1953年)に国の特別名勝の指定を受けた。
六義園は、回遊式築山泉水庭園で、江戸時代を代表する大名庭園だ。面積は8.7ヘクタール。先週訪れた小石川後楽園よりも広い。庭園の中央には中の島を有する大池があり、それを樹林が取り囲む。園内には、和歌の浦など、和歌に読み込まれた八十八ヶ所の景勝地が置かれている。六義園の名は、中国の詩の分類法(詩の六義)を紀貫之が転用した和歌の「六体」に由来する。六義園も都心にあるにもかかわらず静かで落ち着いた雰囲気が漂う。歩くたびに移り変わる景色を見るのは楽しい。
園内を一巡してみて最も気に入った場所は、滝見の茶屋という名のあずまやのあたりだ。滝見の茶屋は樹木がうっそうと茂る林の中に建てられている。滝見の茶屋の奥には小さな滝があり、滝から落ちた水は、渓流となって茶屋の横を流れ、大池に注ぐ。このあたりは、樹木がつくる日陰と水流のおかげで園内の他の場所よりも涼しい。途切れることのない水音を聞きながら滝見の茶屋から滝や渓流をしばらく眺めていると、体が涼しくなりさわやかな気分になった。夏の暑い日には長居したくなる場所だが、場所柄蚊が多いのが難点。この日は手首が隠れる長袖を着ていたので蚊に刺されないだろうと油断していたが、手の甲を2、3箇所刺されてしまった。
六義園の閉園時間は午後5時だが、6月29日(木)~8月26日(土)までの木・金・土曜日は特別に開園時間が午後7時まで延長される。この延長時間を利用して滝見の茶屋で夕涼みをするのもいいなと思った。
【写真】
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内庭大門。庭園に入るための門。時期柄、七夕飾りが飾られていた。
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内庭大門の内側の広場にある枝垂桜。高さ約13メートル、幅約17メートル。桜の精が住んでいそうな妖しい雰囲気が漂う桜。
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池。奥に見えるのは中の島。
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出汐の湊から撮った池と中の島。
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千鳥橋からの眺め。奥に見えるあずまやは滝見の茶屋。
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滝見の茶屋。涼しい場所なので、夏場にお勧め。秋には周辺のもみじの紅葉が見事。
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小さな滝と石組。
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吹上茶屋。散策中、激しい雨が振り出したのでここでしばらく雨宿り。
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吹上茶屋で一服。菓子は撫子を模した練り切り。
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吹上茶屋からの眺め。
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つつじ茶屋。明治時代につつじの古木材を使って建てたあずまや。
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紀ノ川。和歌の題材となった。
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藤代峠。園内で最も高い築山で標高35メートル。紀州にある同名の峠から名づけられた。
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藤代峠からの眺め。
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せん渓流(せんけいりゅう。「せん」は「炎」に「りっとう(「剣」「刈」のつくり)」)。名は中国の故事に由来。せん渓流に架かる橋は山陰橋(やまかげばし)。
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蛛道(ささかにのみち)。「ささかに」とは蜘蛛(くも)のこと。この小道が蜘蛛の糸のように細いことから名づけられた。
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渡月橋。「和歌のうら 芦辺の田鶴の鳴声に 夜わたる月の 影そさひしき」の歌から名づけられた。
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十数種類の紫陽花が植えられたあじさい山。
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あじさい山にあった「花火」。花火を思わせるのでこの名が付いた。
(前編はここまで。後編に続く)
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