生姜ちくわのぶらぶら山日記

趣味の登山を中心としたブログです。2014年11月より日本百名山登山開始、2018年9月23日全座登頂。

2015年5月24日 三頭山・笹尾根

2015年05月27日 | 日本百名山以外の登山
この日は、前夜泊日帰りで雲取山に登る予定だったが、「くもり一時雨 降水確率50%」と微妙な天気だったので、一度登ったことがあり避難小屋がある三頭山と、エスケープルートが多数ある笹尾根に行くことにした。

■コースタイム
9:25檜原都民の森→9:25-9:35森林館→9:50鞘口峠→11:00~11:03東峰→11:06中央峰→11:09御堂峠→11:10~11:25西峰→11:35ムシカリ峠→11:38~12:10三頭山避難小屋→12:20大沢山→13:15~13:20槇寄山→13:22西原峠→13:50~13:55数馬峠→14:25笛吹(うずしき)峠→15:00小棡峠→15:27~15:32土俵山→15:40~15:55日原峠→16:30~16:35浅間峠→17:20上川乗バス停 ★行動時間 6時間15分(385分)

三頭山には今年2月に奥多摩湖から登った(記事はこちら)。
今回は都民の森から登った。

8:10に武蔵五日市駅から出る檜原都民の森行きの急行バスは臨時バスが出るほど混雑する、と聞いていた。
駅から都民の森まで1時間以上かかるので確実に座れるようバスの時刻に間に合う電車の一本前の電車で武蔵五日市駅に行った。
駅では同じバスに乗る登山者が数人待っていたが確実に座れる人数だった。
次の電車では多数の登山者が下車、長蛇の列となった。
結果的に30分程度バスを待つことになったが座れたのでよかった。

都民の森でバスを下車するとさわやかな新緑が出迎えてくれた。
鞘口峠とブナの路を経て東峰に向かった。
ブナの路では名前の通りブナ林があった。
説明板によると「東京都でまとまって残っているブナ林は三頭山と日原川源流のみで大変貴重」「ふつうブナの林床には笹類が密生しているがここは大変少なく学術的にも注目されている」とのことだった。

三頭山の由来の峰の一つ、東峰の展望台からは冬に登った御前山(記事はこちら)、大岳山(記事はこちら)が見えた。
中央峰を経て、西峰へ。
西峰は山頂が広く、富士山が見える場所があるので大勢の登山者でにぎわっていた。
2月に登った時には山頂は無人で踏み跡すらなかったのだがあれは幻だったのだろうか。
前回は天気が悪く眺望がゼロだったが今回は富士山がうっすらと見えた。

西峰でのお昼休憩は落ち着かなそうなので避難小屋の前のベンチで休憩した。
避難小屋の前を通ったのは十数人の団体登山者と個人山行の数人ぐらい。
他の大勢の登山者は三頭大滝の方へ下山したのだろう。

休憩後、槇寄山へ。
眺望のきかない尾根道が続いたが槇寄山に着くと途端に開けた。
ここからもうっすらと富士山が見えた。

槇寄山から笹尾根を下る。
笹尾根は東京都と山梨県、神奈川県の都県境にある尾根筋の通称。
三頭山から高尾山まで続くが、狭義では槇寄山から浅間峠までを言うそうだだ。
笹尾根には峠が多くあるが、かつて笹尾根のふもとの村の住人が盛んに峠を往来していたという。

笹尾根は起伏が緩やかで歩きやすかった。
「日本山岳耐久レース」という有名なトレイルランニングのコースの一部にもなっているので、ところどころで「日本山岳耐久レース ●キロ地点」の標識を見かけた。
ここも新緑がきれいでしかもトレランのコースなので人が多いかと思ったが、数馬峠で男性二人と、日原峠と浅間峠の間でランナーの男性一人にしか会わなかった。
笹尾根も木々に覆われる道が続くが、数馬峠からは富士山や周辺の山々が眺められた。

笛吹峠には「みぎ かづま(右 数馬) ひだり さいばら(左 西原)」と刻まれた石の道標があった。
また、日原峠には往来する人々を見守ってきた古い地蔵が安置されていた。
こういった人の往来の名残を見ると元街道ウォーカーの血が騒ぐ。

当初は小棡峠で下山予定だったが、時間に余裕があったので浅間峠まで進んだ。
浅間峠から先は「関東ふれあいの道」のハイキングコースで高尾山まで縦走済みなので、笹尾根全縦走はこれにて完了。
新緑のきれいな三頭山と笹尾根は紅葉の時期に歩いてもよさそうだ。


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