6月25日(日)は、花菖蒲を見に小石川後楽園に行った。小石川後楽園の後、紫陽花を見に王子の飛鳥山公園に行く予定だったが、疲れてしまったので断念した。
小石川後楽園は、水戸徳川家の江戸上屋敷(最初は中屋敷だった)内の庭園で、様式は回遊式築山泉水庭園。寛永6年(1629年)に水戸藩初代藩主の徳川頼房が造園に着手、水戸黄門でおなじみの二代藩主徳川光圀が完成させた。
後楽園の名は、明の儒学者で光圀に招かれ彼の師となった朱舜水が命名したもので、北宋の范仲淹(はんちゅうえん)の「岳陽楼記」の「天下の憂いに先だって憂い、天下の楽しみに『後』れて『楽』しむ」から名づけられた。
後楽園は、文化財保護法によって特別史跡及び特別名勝の両方に指定されている。特別史跡と特別名勝の二重指定を受けているのは、都内では浜離宮恩賜庭園とここだけで、全国ではこれらを含め7箇所しかない。
約7ヘクタールの広さの園内には、紅葉の名所「竜田川」や嵐山の「渡月橋」など国内の景勝地を模した川、滝、橋などが巧みに配されている。歩くたびに新たな風景と出会い、散策が楽しい庭園だった。また、園内には西湖堤、円月橋など、朱舜水の意見を元に光圀が造らせた中国の風物が置かれ、中国趣味が感じられる。
小石川後楽園は、東京ドームや後楽園遊園地、オフィスビルなどに囲まれているが、樹木が豊かに茂る静かで落ち着いた雰囲気だ。園内にいると、都心にいることを忘れ、自然豊かな山の中にいるような感覚に陥る。
目当ての花菖蒲は、園内の奥にある菖蒲田に30種類、660株植えられている。花が残っていた株は半分程度で、他はすでに花が終わっていた。先週行った明治神宮御苑の菖蒲田のような光景を期待していたので、がっかりした。水戸藩の書院があった内庭の池では睡蓮が花盛りだった。小石川後楽園では、梅、桜、つつじ、さつき、蓮などの季節の花が咲き、秋には紅葉も楽しめるので、花菖蒲以外の花の時期にまた訪れようと思う。
【写真】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/f2/4c27f0b39dfe054a9a2db55c846442d2.jpg)
入り口付近から見た池。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/ff/b127d7a6c49f21c990670eb749e0055e.jpg)
池のほとりにある立派な一本松。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/6c/431e477405a8aedfe3f380da461d877b.jpg)
小廬山。形が中国の景勝地・廬山に似ていることから江戸の儒学者・林羅山が名づけた。小廬山の前にあるのは蓮。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/f8/7dffea99f4a58447dbf9b5eced5aa50d.jpg)
白糸の滝。この写真ではわかりにくいが中央にある。水が絶え間なく流れ落ちる音が涼しげで耳に心地よし。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/0b/d64974600724143a71332bdd4fed4a61.jpg)
菖蒲田。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/a0/9a9a797666b46dec63a08d052c25caaa.jpg)
水田。奥は菖蒲田。水田は、光圀が彼の嗣子・綱条の夫人に農民の苦労を教えようと作った。現在では地元の小学生が田植え、稲刈りをしている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/e2/96d5d5a97bfe9ca0e0382b33429d8d7c.jpg)
内庭。水戸藩の書院の庭だった。かつては内庭と大きな池のある庭園の間を唐門が隔てていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/f3/4cf673ec1f2e75a1c49d4acd71e48683.jpg)
延段(のべだん)。延段は大小さまざまな自然石、切り石をいろいろなデザインで平らに敷き詰めたもの。延段の小路のあたりは木暗い。この写真では分からないが、延段の左側の光の差す場所には「木曽川」が流れている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/f0/71f3160eb6011dc2f7d89a01efb46ded.jpg)
紅葉林。林の右側には「龍田川」が流れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/dc/032f385f28e140dcd67229a0f7a9f22f.jpg)
池のほぼ中央に配された蓬莱島と徳大寺石。池は琵琶湖を表現している。ちなみに徳大寺石の名は、頼近が作庭のために京都から招いた庭師、徳大寺左兵衛からつけられた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/e1/9f62f0bdea70b768aa10cda529714e05.jpg)
西湖堤。中国の景勝地を模したもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/24/e9e0a065524439faf6ed3931fa4050e6.jpg)
大堰川(おおいがわ)。京都・嵐山を流れる川にちなんでつけられた。この写真の奥にある橋は渡月橋。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/90/0c5d22207167661945f642fa095e3b42.jpg)
通天橋。京都・東福寺境内にある渓谷に架けられた橋の名から名づけられた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/82/8402def5ca02b9c445d878d6586a049c.jpg)
通天橋の上から見た風景。秋には京都の通天橋と同様、橋の上から紅葉が楽しめる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/33/5d26ce9e27a440dec0ca87113240b2e9.jpg)
得仁堂。光圀18歳の時、史記「伯夷列伝」に感銘を受けて建てた。堂内に伯夷、叔斉の木像を安置。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/ed/7869ce092b78ca37dcb0bd5fb949729c.jpg)
円月橋。朱舜水が設計したといわれる橋で、水面に映る姿が満月のように見えるのでこの名がつけられた。
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小石川後楽園は、水戸徳川家の江戸上屋敷(最初は中屋敷だった)内の庭園で、様式は回遊式築山泉水庭園。寛永6年(1629年)に水戸藩初代藩主の徳川頼房が造園に着手、水戸黄門でおなじみの二代藩主徳川光圀が完成させた。
後楽園の名は、明の儒学者で光圀に招かれ彼の師となった朱舜水が命名したもので、北宋の范仲淹(はんちゅうえん)の「岳陽楼記」の「天下の憂いに先だって憂い、天下の楽しみに『後』れて『楽』しむ」から名づけられた。
後楽園は、文化財保護法によって特別史跡及び特別名勝の両方に指定されている。特別史跡と特別名勝の二重指定を受けているのは、都内では浜離宮恩賜庭園とここだけで、全国ではこれらを含め7箇所しかない。
約7ヘクタールの広さの園内には、紅葉の名所「竜田川」や嵐山の「渡月橋」など国内の景勝地を模した川、滝、橋などが巧みに配されている。歩くたびに新たな風景と出会い、散策が楽しい庭園だった。また、園内には西湖堤、円月橋など、朱舜水の意見を元に光圀が造らせた中国の風物が置かれ、中国趣味が感じられる。
小石川後楽園は、東京ドームや後楽園遊園地、オフィスビルなどに囲まれているが、樹木が豊かに茂る静かで落ち着いた雰囲気だ。園内にいると、都心にいることを忘れ、自然豊かな山の中にいるような感覚に陥る。
目当ての花菖蒲は、園内の奥にある菖蒲田に30種類、660株植えられている。花が残っていた株は半分程度で、他はすでに花が終わっていた。先週行った明治神宮御苑の菖蒲田のような光景を期待していたので、がっかりした。水戸藩の書院があった内庭の池では睡蓮が花盛りだった。小石川後楽園では、梅、桜、つつじ、さつき、蓮などの季節の花が咲き、秋には紅葉も楽しめるので、花菖蒲以外の花の時期にまた訪れようと思う。
【写真】
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入り口付近から見た池。
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池のほとりにある立派な一本松。
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小廬山。形が中国の景勝地・廬山に似ていることから江戸の儒学者・林羅山が名づけた。小廬山の前にあるのは蓮。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/f8/7dffea99f4a58447dbf9b5eced5aa50d.jpg)
白糸の滝。この写真ではわかりにくいが中央にある。水が絶え間なく流れ落ちる音が涼しげで耳に心地よし。
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菖蒲田。
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水田。奥は菖蒲田。水田は、光圀が彼の嗣子・綱条の夫人に農民の苦労を教えようと作った。現在では地元の小学生が田植え、稲刈りをしている。
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内庭。水戸藩の書院の庭だった。かつては内庭と大きな池のある庭園の間を唐門が隔てていた。
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延段(のべだん)。延段は大小さまざまな自然石、切り石をいろいろなデザインで平らに敷き詰めたもの。延段の小路のあたりは木暗い。この写真では分からないが、延段の左側の光の差す場所には「木曽川」が流れている。
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紅葉林。林の右側には「龍田川」が流れる。
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池のほぼ中央に配された蓬莱島と徳大寺石。池は琵琶湖を表現している。ちなみに徳大寺石の名は、頼近が作庭のために京都から招いた庭師、徳大寺左兵衛からつけられた。
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西湖堤。中国の景勝地を模したもの。
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大堰川(おおいがわ)。京都・嵐山を流れる川にちなんでつけられた。この写真の奥にある橋は渡月橋。
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通天橋。京都・東福寺境内にある渓谷に架けられた橋の名から名づけられた。
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通天橋の上から見た風景。秋には京都の通天橋と同様、橋の上から紅葉が楽しめる。
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得仁堂。光圀18歳の時、史記「伯夷列伝」に感銘を受けて建てた。堂内に伯夷、叔斉の木像を安置。
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円月橋。朱舜水が設計したといわれる橋で、水面に映る姿が満月のように見えるのでこの名がつけられた。
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椿山荘の庭園とどっちが広いかな?
東京とは思えない、静かで素敵な所のようですね♪(*^-^*)
浜離宮は、15年ぐらい前に行った事が有ります。
確か、皇太子ご夫妻が結婚前にデートを
されたところですよね(違うかな???)
さて、ご質問ですが早速調べてみました。小石川後楽園の方が広いと分かりました。
小石川後楽園:70,847平方メートル
(http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/outline030.html)
椿山荘:約66,000平方メートル(http://www.chinzanso.com/history/faq/index_faq.html)
椿山荘に行った事のない私は、椿山荘はホテル付属の小さな庭園と勝手に想像していましたが、広い庭園なんですね!
浜離宮に一度行かれてたんですね。浜離宮は開放的な雰囲気の庭園ですよね。私は今年3月に菜の花を見に行きました(http://blog.goo.ne.jp/shouga-chikuwa_shouga-chikuwa/e/7ec11362ff26edb07c91a805c1c309df)。
ご成婚前の皇太子ご夫妻のデートコースだったとは知りませんでした!皇族の方々以外でも浜離宮はデートコースにはいいところですね。