夏の高校野球全国大会はベスト8が出揃いました。パチパチ!
新型コロナ案件で持ち帰りが禁止されていましたが、今年は、2019年以来、4年ぶりに選手たちが試合後に甲子園球場のグラウンドの土を集めて持ち帰ることが認められることになり、そちらも話題になっています。
甲子園の土を最初に持ち帰ったのは昭和24年(1949)に優勝候補と言われながら夏の大会準々決勝で敗れた小倉北高校の福島一雄投手と言われています(諸説あり)。
私が子どもの頃、ズボンの後ろポケットに土をそっと入れるテレビCMがあったので、そのシーンは強烈に覚えているのですが、何のCMだったのかが思い出せない、、、、(ご存知の方いたらこっそり教えてください)
とまれ、この土を持ち帰るという行為は、日本に昔からある、聖地の土や岩を地元に持ち帰り、その御利益をいただこうとしたことに由来すると思われます。その土(砂)を踏んだら、かの地の土(砂)を踏んだのと一緒だよねと。
流山市内にも、富士山の岩を持ち帰って作られた富士塚や、お四国八十八ヶ所の土を持ち帰って作られた新四国八十八ヶ所運河霊場(利根運河大師)や江戸川八十八ヶ所霊場のお砂踏み霊場があります。
他にも「来年また返しに来る」という考えもあり、これはお礼参りや倍返し(いただいた御札を返しに行く、イボ取りに使う塩を寺社でいただき、とれたら塩を倍にして返す、など)、に通じます。
いずれにせよ、こういった日本古来の信仰的下地があったので、汗と涙が浸み込んだ甲子園の土を地元に持ち帰り、甲子園でプレーできなかったチームメイトや後輩たちのために野球部のグラウンドに撒いたのでしょう。
もちろん出場記念として自宅に飾る選手もいるでしょうが(彼女にプレゼントしたりね^^)、少なくとも、負けたから持ち帰る、もう来ないから持ち帰る、、、、ということでは無かったはずです。
「来年また来るんだから、土を持ち帰らない」と公言している学校もあり、「持って帰りたかった3年生もいるんじゃないかな、同調圧力なんじゃ、、、、」と余計な心配をしております(^^;)
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