布教使.comという、全国の布教師(主にお話で仏教を伝える方)を検索できるサイトが立ち上がりました。パチパチ!
布教師(ふきょうし)は、かつて説教師(せっきょうし)や講師(こうじ)といい、今でいう芸能人のような人気の僧侶がたくさんいたようです。あの清少納言も『枕草子』三十段で「説経の講師は顔よき 講師の顔を つとまもらへたるこそ その説くことの尊さも覚ゆれ(訳:やっぱ法話する坊さんはイケメンがいいよねー。エモいメンだから話す内容のありがたさも伝わるってもんじゃない?)」なんて書いてます。
さて、布教使.comのトップページの画像ですが、一般の方には「ここどこ?」だと思います。しかし、我々、仏教をお話で伝えようという坊さんたちにとっては聖地でして、インドの「サールナート」というところです。写真の塔の名前はダーメーク・ストゥーパ。さすが、代表のへんもさん※、チョイスにしびれます。
お釈迦さまが菩提樹の下で悟りを開いた地はインドの「ブッタガヤ」です。お釈迦さまはそこで、自分が悟った(あらゆることへの悩みが無くなった)ことをじんわりと噛み締めていました。そこで終わってもよかったのです。しかし、お釈迦さまは梵天に背中を押され、「私が悟ったのだから、みんなも悟れるはずだ。この悟りの中身を広めよう」と決心されるのです。そして、布教の旅にでるのですが、その途中、初めて説法(布教)をしたのが、トップ画像の地、サールナートなのです。
その他にも仏教徒に聖地と呼ばれる場所は、インドだと、お生まれになったルンビニーや涅槃に入られたクシナガラなどがあります。真言宗僧侶の場合、弘法大師空海上人がお生まれになった善通寺、修行されたお四国八十八ヶ所、初めての真言密教寺院とした京都の東寺、永遠の瞑想につかれている高野山などなど、、、、
自分の生き方の指針となるものの聖地を訪ねる旅は、忘れかけた人生の目的や、初心を思い出すのにもってこいです。
あなたの聖地はどこですか?
私がサールナートを訪ねた時、、、、、
※へんもさんは香川県の浄土真宗の住職。「#僧衣でできるもん」で世界的に名前が知られましたが、そのほかにもフットバッグという競技で何度も日本一になっており、ジャグラーの中では夙に知られる坊さんです。
ちなみに、あるときの3位は流山ジャグリングクラブ代表のぺーやんです(^^)
| Trackback ( 0 )
|
|