総紫の房を使う立行司最高位の木村庄之助は定年退職で今場所は空位です。横綱戦は紫と白の房の立行司式守伊之助が仕切ります。立行司は左腰に短刀を差し横綱の勝負に真剣に立ち向かいます。
白足袋に草履を履き、朱色の菊綴を付けているのは、三役格の行司さんです。直垂の布地は夏は涼しい麻薄地、冬は絹の厚地とのことです。
十両格以上は白足袋を履きます。幕内格は軍配の房の色が紅白です。胸元や袴の前および背中に付いている菊綴（きくとじ）や紐（あご紐、胸紐、袖などのくくり紐）は房の色に統一しなければいけません。
行司さんの装束は取組が上位に進んで行くにつれ変わります。直垂（ひたたれ）と烏帽子姿に軍配は共通です。軍配の房の色と履物、装束の布地が違います。幕下格は房は青色、素足で年中木綿地の直垂で、裾をひざ下で絞ります。
