特にもう一つあげるとすれば「象牙多層球」です。直径１２Cmの象牙の球の中に球を作り、その数二十四層、その各々の球は自由に回転するという、想像を絶する精密さです。更に台座から一番上部の飾りまで継ぎ目なしの1本の象牙でできていると聞き驚くしかありません。
２大名宝のもう一つは、清代に作られた「豚の角煮（肉形石）」です。層状の瑪瑙（メノウ）に細かい細工をしておいしそうに煮えた豚肉に見えるように加工したものです。皮、肉、脂肪の三層を本物そっくりになるよう彫り、磨かれ染色されています。
必見の２大名宝の一つ「翠玉白菜」です。白と緑の２色からなる翡翠の特色をとらえ、白菜を彫り上げた清の時代の傑作です。人工的着色はせずに翡翠（硬玉）の色合いをうまく生かしています。
中華民国（台湾）と中華人民共和国（中国）双方で国父と呼ばれる中国革命の父「孫文」の像がエントランスホールに座っています。中国系の参観者が記念撮影をするポイントで、終日混雑します。
