出発して15分くらいたったでしょうか。モノレールは高層ビル群の中に分け入ってゆきます。並走していた首都高1号線を跨いで走ります。以前はこの辺りから東京タワーが見えたそうですが今はビルの谷間なので無理のようです。まもなく終点浜松町駅です。
羽田空港方面に向かう車両も頻繁にすれ違います。開通の頃は単線でしたが今は全線が複線です。東京オリンピックの頃、最先端の技術を結集したモノレールという乗り物が東京で走っていると、まぶしいものを見るような気持ちで白黒TV画像で見たものです。
モノレールの軌道は都心に入ると高架になり、京浜運河沿いというより運河の中を走ります。日本橋近くの首都高速と同じようにオリンピックに間に合わせるために土地の買収に時間がかからないルートを選んで工事したものとのことです。
空港駅から出て10分くらい走ったところで海老取川の下をくぐるトンネルを通って空港島を離れ都心へ入ります。並走していた首都高速1号線も同じように地下に入ります。空港行きの東京モノレールは首都高バスや京急電車と顧客獲得競争をしていると聞きました。
東京3日目は空港から都心まで一番わかりやすい東京モノレールに乗りました。東京オリンピックの年に開通して以来半世紀働き続けています。一本のレールにまたがってゴムのタイヤで走行する振動が少ない乗り物と紹介されていました。(4月5日撮影)