銀座通り商店街は全国の商店街と同じでシャッターを閉じているお店もあり苦戦していますが、藤井効果で元気を取り戻そうと頑張っています。藤井二冠にはさらに「新」記録を作って瀬戸市だけでなく愛知県民の希望の星として話題を提供していただきたいと思います。
尾張屋さんのお店の反対側にある閉店したお店があります。このお店のシャッターに手づくりで将棋盤を作り、集まったファンにライブで駒を動かして戦況に一喜一憂していました。いまは木村元王位が「まいりました」と頭を下げた時の投了図とこれも手書きのメッセージが張られていました。
おりしも東海テレビの報道番組「スイッチ」のクルーがインタビューしていました。取材されているのはこの商店街で藤井プロの応援に一番力が入っていると思われる乾物・飲食料品の尾張屋の女性店主さんです。この方が棋聖の時も、今回もくす玉割りのひもを引っ張って万歳をする映像を見ました。
快挙をいち早く伝えた中日新聞の号外を張った段ボールの後ろにはたくさんの藤井ファンの祝福や応援のメッセージが張ってあります。コロナ禍の中で明るい話題をもたらしてくれた藤井聡太さんに、市内の人たちのお祝と感謝の気持ちが伝わってきます。
「日本生まれ日本育ちのやきもの産地」の瀬戸市は常滑、信楽、丹波、備前、越前の各市とともに日本六古窯の地として、平成29年に日本遺産に認定されています。瀬戸市の観光拠点施設が入る瀬戸蔵ビルの横断幕の注目度は「祝 藤井二冠獲得・八段昇段」のほうがやや上かもしれません。
藤井さんが新王位に決まった翌日(21日)に駆け付け、熱気を共有したかったのですが出来ず、一日置いた土曜日に訪れました。瀬戸市役所はお休みで、祝いの懸垂幕のみが役所ビル正面に懸かっていました。今や瀬戸の藤井二冠は瀬戸物より有名な全国ブランドになりました。(8月22日撮影)