教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

雑感―学問の深化・進化と学会参加

2012年09月25日 22時41分53秒 | 教育研究メモ

 教育史学会から帰ってきました。
 帰ったら早々に授業だとおっしゃっていた人も多かったなぁ。お疲れ様です!
 私は、帰って早々、高校訪問のため日帰り出張へ行って帰ってきました。これからは、後期の準備に追われる毎日です。

 発表は、2つとも無事終わりました。とはいえ、さらにやるべきことがたくさん見つかったので、終わった気にまったくなりません(苦笑)。
 幸い、「面白かった」という声をけっこう聞かせていただいたので、とりあえずホッとしております。社交辞令でも嬉しいですし、社交辞令でなければもっと嬉しいです(笑)。
 たくさんご意見・ご感想いただきました。どこまで反映させられるかわかりませんが、投稿めざして頑張ろうと思います。話したい人はたくさんいたけれど、バタバタしているうちに見失ったりしまして、十分交流できなった人も多かったです。逆に、これまで以上によく話せた人もいました。

 なお、とりあえず院生に言いたいのですが、みなさん、学会にめいっぱい「参加」しませんか。仕事をかかえて疲れ果てた現職ならいざ知らず、発表してすぐ帰るとか、自分の発表まで来ないとか、自分の研究対象にピンポイントにあたる発表がないので欠席するとか、もったいないですよ。学会を面白くするのも面白くなくするのも、自分次第です。研究のヒントは、思ってもいない意外なところに転がっているものです。
 学会は、視野を拡げる貴重な機会です。全国学会、その分野の親学会はとくにそうです。現在の教育学では、日々、専門化が進んでいます。しかし、学問の発展のためには、専門化だけでなく関連づけ・総合化が必要です。親学会を徹底的に使って、堪能して、自らの研究を他の研究と関連づけし、総合化していきたいところです。まぁ、どの学会を親学会と思うかは人それぞれですが。
 私も、自分の発表以外も聴いたり、いろんな人に話したりして、これまでも今回も、様々な構想を得てきました。相手にも、私から何かを差し上げられていればいいなぁ。

 学会員の参加は、学会を活発にします。学会の活発化は、学問を深化・進化させます。学問上の発見の意義は、学問の深化・進化によってしか見いだされません。沈滞する学問は、新たな発見の意義を見いだせなくなるのです。そのため、自分の研究を認めて欲しいならば、学問を活発にするために、自ら学会の活発化に寄与する必要はあります。

コメント
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