日常業務のかたわら、研究③をおおよそ仕上げました(もともとかなり進めていたので)。あとは学会発表前にいじろう。ひとまず放置。
研究④も、中身はそろいました。もう少し整えなくてはなりませんが。
さて、現在、学生はテスト地獄、教員は採点地獄のまっただ中です。
レポートを採点していて思ったことが2つ。
レポートの出来から、学生の問題設定能力の一端がうかがえること。そして、自分で問題設定する力の高い学生と、問題設定する力の低い学生とのレポートの出来が、歴然と違うこと。
問題設定については、私も、ようやく「何か」をつかめてきたのは大学院博士課程後期なので、よもや短大生に多くを求める無茶はできません。
とはいえ、教育者・保育者が成長・発達するには、現場で問題解決に取り組まなければなりません。問題設定とは、今、問題になっているもの(自分が答えないといけない問い)が何なのか把握することです。問題設定できない教育者・保育者は、問題解決にうまく取り組むことはできないでしょう。問題解決がうまくいかないということは、現場での仕事の質は上がっていかないでしょうし、実践家としての成長も頭打ちになるでしょう。
私は、理論系の教職科目は問題解決の姿勢を目覚めさせる科目だと思っています。理論系の教職科目担当者にとって、将来の教職者の問題設定能力を養うことは重要な使命だと思います。
問題設定能力を養うにはどのように授業すればよいか。良質の教育者・保育者を養成するため、この問いは重要です。考えさせようとする工夫はこれまでもしてきましたが、ただ漠然と考えさせようとするのではなく、自ら問題を設定するように持っていく工夫が必要なのだと思いました。
初任の段階から問題設定能力が高ければ、あとは自分で問題を見つけ、うまく問題解決過程に入ることができるでしょう。その後の成長の伸びは、問題設定能力の高い者と低い者とでは歴然と違ってくるはずです。
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