さて、テストも終わり、採点も終わりまして、ようやく時間を研究につぎ込める季節がやってきました。
校務に追われつつですけども。
合間合間に少しずつ研究を進めていましたので、少し進んでいます。現在、研究④と⑤をひとまず仕上げまして、⑥に入っております。⑥は研究といっても授業づくりですが。
研究⑥(新規科目「教育原理Ⅱ」の授業づくり)について。このために長いことかけてずっと読書してきました。ためにためた知識を、ようやくまとめに入ったところです。私の授業づくりは、基本的には、以下のように進めています。
① 教材メモ (先行研究を粗くメモしてまとめる、たまに原典をまとめることもあり)
② 授業案兼板書案の作成 (目標設定、教材整理・順序組み立て)
③ 資料作成・板書案再構成 (仕上げ)
仕上げは直前にしようと思いますが、教材メモと板書案作成は今のうちにある程度しておかないと間に合いません。
今日はペスタロッチの教育思想をまとめておりました。「教育の思想と歴史」をテーマにするなら、ペスタロッチははずせません。とはいえ、学生がペスタロッチをなぜ学ばなければならないか、我々はきちんと説明できるでしょうか。保育者志望学生に、ペスタロッチの思想がなぜ必要か。なかなか難しいところです。ペスタロッチといえば「理想の教育者」という観点で取り上げるのがスタンダードだと思いますが、私は、教育方法の必要性という観点から取り上げようと思っています(貧民教育思想や居間・愛の思想も含められますし)。ポイントは「メトーデ」または「基礎陶冶の理念」ですね。自分でまとめていても難しいので、これらの知識をどのように教材化・授業化して、学生に出会わせるか。悩ましいところですが、ウデのふるいどころでもあります。
ひとまずまとめメモはできたので、次はフレーベルの教育思想をまとめようと思います。フレーベルの思想は明らかに保育者志望学生に必須の知識。ペスタロッチを取り上げたのは、フレーベルを理解するために必要だと思ったのもあります。フレーベルをまとめたら、ペスタロッチや啓蒙主義教育学の分とあわせて、板書案など少し組み上げてみよう。
なお、この前は啓蒙主義教育学のまとめをしていました。理性とかカントとかです。ペスタロッチを理解する準備ですね。
ただでさえ難しい古典的教育思想だけれども、この授業を受ければ、わけわからん…では終わらずに、その「おもしろさ」がわかるようにしたい。
ちなみに、保育士試験の教育原理には、例年、ペスタロッチ・ルソーの問題がよく出ます(もちろん、それ以上に出やすいのは教育基本法です)。ロック・オーウェン・フレーベルも人気です。それだけならまだわかるのですが、カントもよく見かけるんですよ。何度も見かけるので、マジか!と驚きました。まあ、他の思想がわかっていれば何とか対応可能な出方ですし、保育士試験は6割正解で合格なので「必ず正解すべき問題」ではないのかもしれませんが。(それでも「知っていれば合格に近づく問題」ではあるか) 保育士が知っておきたい知識の一つとして、カントが求められているとは…なんともまあ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます