教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

往復時間も無駄ではない。

2006年05月28日 23時55分55秒 | Weblog
 今日は雨。仙台から広島に帰る日。でも、せっかくなので宮城県図書館へ行って来ました。
 なかなか時間が合わなくて在仙台一日目・二日目とも会うことができなかった、学部時代の親友Gが図書館まで連れて行ってくれるとのことで、ありがたく甘えさせてもらいました。Gは、地元が福島で、今T大学で大学院生をやっています。宮城県図書館は仙台市内から非常に遠く、Gが車で連れて行ってくれなかったら、かなり大変だったと思います。図書館は非常に綺麗で、おしゃれ。市内からの交通が不便なのを除けば、とてもいい施設でした。写真は、宮城県図書館の入口付近。写真を撮っていたら、警備員さんに「証明書をつけて」と言われたのですが、「ここだけですので」とお願いして許してもらいました。本の撮影対策かね?
 帰りの時間を考えると、図書館ではほとんど時間がとれず、『宮城県教育雑誌』を少し、ざっと目を通して一部コピーさせてもらうに止まりました。まあ、宮城県の教育雑誌は教育ジャーナリズム研究会編の目次集成があるので、あきらめもつくかな。送迎をしてくれたGも、在仙台5年目にして県図書館は初めてで、かつ施設を気に入り、興味ある本も見つけたようで、よろこんでくれました。よかった。
 Gと昼飯を食べたあと、仙台駅へ送ってもらって別れました。そして再び8時間かけて、西条までの陸路をえっちらおっちら帰る。帰りの新幹線の中でも、教育会に関する論文・概説(校長会や教員会に関するものも含む)を読む。今まで大日本教育会・帝国教育会だけで見てきた研究の視野が、地方教育会および海外の教育団体との比較によって、拡がりました。今後やるべきことがはっきりしてきました。西条-仙台間のぼうだいな時間を、有意義に使えたと思います。得られたものはそれだけではなく、今後、飛行機で行き来すべきだ、という確信も得ました(笑)。
 結局、往復16時間、次の論文・概説を読みました。

1.清水禎文「群馬県における教育会の歴史的研究-私立上野教育会成立まで」東北大学大学院教育学研究科編『研究年報』第53集第1号、2004年。
2.清水禎文「明治期の群馬県における教育会の歴史的展開」東北大学大学院教育学研究科編『研究年報』第54集第1号、2005年。
3.島根県近代教育史編さん事務局編『島根県近代教育史』第一巻通史(島根県教育委員会、1978年)の教育会議・教育会に関する部分。
4.山口県教育会編『山口県教育史』(山口県教育会、1986年)の教育会に関する部分。
5.高知県教育史編集委員会編『近代高知県教育史』(高知県教育研究所、1964年)の教育会に関する部分。
6.三重県総合教育センター編『三重県教育史』第一巻(三重県教育委員会、1980年)の教育会に関する部分。
7.大阪府教育委員会編『大阪府教育百年史』第一巻概説編(大阪府教育委員会、1973年)の教育会に関する部分。
8.梅根悟監修・世界教育史研究会編『世界教育史大系30 教員史』第二章・第三章、講談社、1976年。
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