ディア・フレンズ

2007年06月14日 | 佐野元春 Radio Days

■ディア・フレンズ
JFN系列全国ネット 2007年6月13日(水) 11:00-11:30
DJ:赤坂泰彦
GUEST:佐野元春

Playlist
君が気高い孤独なら / 佐野元春
Rumblin' Man / The Allman Brothers Band
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■内容の一部を抜粋
・アルバム『COYOTE
このアルバムは「コヨーテ」と呼ばれるある一人の男の視点で切り取った12からなるロード・ムービーであり、その映画の架空のサウンド・トラック盤という設定で作られた新しい音。

・アルバム『THE SUN』から3年
「3年間はライヴの3年間でしたね。全国ツアーを2回行っていました。全国ツアーを行いながらレコーディングもしていた。そういう感じです」と元春。

・デイジー・ミュージック・レーベルを立ち上げて
「自由になりましたね。束縛なく音楽を作り、束縛なく音楽をそれを必要とする人に届けて行きたい、それが僕の理想なんですね。で、これが10年前ですと、それがなかなか難しかったんですけれども、インターネットをはじめとする、それを届ける方法が増えてきたので、ここにきて一気にレーベルでやりたいことをやろうということですね」と元春。

・コヨーテ男
「どういう男かって言うと、いい奴か悪い奴かでいうと、どっちかといえばバッドなやつなんですね。自分に正直に生きてるので、時々、法からはずれてしまう。いわゆるアウトロー・タイプの人間です。そして自分の中に何が正義か、何が悪かという絶対的な価値観はない。彼の中にあるのは"生き延びてゆく"ということに一番の価値を置いてる、そういう人間なんですね。そういうバッドなやつなんですけれど、意外に人の痛みについては感じちゃうところもあるので、仲間たちからは、意外といい奴なんじゃないか、と言われてる。そういう男ですね」と元春。
「前作の『THE SUN』は自立した人たちの喜怒哀楽を歌にしていったもので、世代でいえば、養われる側から養う側に回った人たち、働かなくていい立場から働かなければいけない立場に回った人たちの喜怒哀楽を曲に落とし込んだ。だからいろいろな人の人生が『THE SUN』にはあった。『THE SUN』がそういう群像のアプローチで作ったので、今回は常識とか日常に生きている一般の人たちではなくて、少しアウトローを主人公にしてアルバムを作ってみたいと思いました」と元春。
「現代は何が正義か、何が悪かと簡単に割り切れる時代ではなくなってきている。一旦、ロウ(Law)から外れた人間の視点で"愛"とか"社会"とかそうしたものを見てみたかったんですよね」と元春。
「よく曲を書く時には僕にひじょうに近い誰かを主人公にして、その彼や彼女に何か喋ってもらったりするんですね。でも、世の中があまりに複雑だとそうしたキャラクターだとちょっと弱くて、もうちょっと強いキャラクターを持った人に物を言わせないと現実に太刀打ちできない。いってみれば『COYOTE』というアルバムは、今までになく自分のアルバムでは寓話的なアルバムだということです」と元春。

TOYOTA SOUND PORTRAIT
今日のトーク・セッションのテーマは「ビート・ジェネレーション」。佐野元春はこの夏に'80年代監修していた雑誌「THIS」に掲載した「ビート・ジェネレーション」に関するコラムやインタビューをまとめた単行本『コヨーテ、荒地を往く』を発売する。

・コヨーテ、荒地を往く
「もちろん僕はリアル・タイムでビート・ジェネレーションの本を読んだわけではないので、同じ時代に震えながら何かを感じたというのではなく、ずっとずっと後になってからですね。例えば僕が十代の頃に聴いていたボブ・ディランに影響を与えたのがビート・ジェネレーション、アレン・ギンズバーグであったりということを物の本で読めば、それを遡って調べるという具合でしたね。あるいは、ビート・ジェネレーションの影響と言えばディヴィッド・ボウイもそうですし、クラッシュもアレン・ギンズバーグと共作したりとか、そうした作品もありましたよね。で、僕が思うにロックンロール音楽とビート・ジェネレーションの作家たちの作品はどっか相通ずるものがあるし、ビートたちの精神といったものが現代のソングライターたちに与えてる影響というものは、僕は少なからずあると思うんですよね。ただ日本ではその辺の研究がほとんど成されてはいなくて、独自でやってるという感じです」と元春。

・Rumblin' Man
赤坂「今日のドライヴィング・ミュージックのリクエストなんですが、オールマン・ブラザーズ・バンドのRumblin' Man。ちょっとアクセル踏み込みたい曲ですけれど(笑)。これは正にそれですか?」
元春「そうだね。米国にいた時、長い長いハイウェイを走っていて、どんな曲を聴きたいかっていうと、やっぱりオールマン・ブラザーズのこの曲でしたね」
赤坂「どの辺、走ってたんですか?」
元春「東から西。当てもなく」
赤坂「いいですね。一度行ってみたい」
コメント
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