Sunday Songbook Playlist

2007年11月11日 | Sunday Song Book

<11月11日プレイリスト>
[P. F. スローン特集 Part 1]
LITTLE GIRL IN THE CABIN/FLIP SLOAN '59
IF YOU BELIEVE IN ME/PHIL SLOAN '60
PLEASE DON'T GO/YVONNE CARROLL '64
KICK THAT LITTlE FOOT SALLY ANN/ROUND ROBIN '64
ONE-PIECE TOPLESS BATHING SUIT/JAN & DEAN "THE LITTLE OLD LADY FROM PASADENA" '64
SURFIN' CRAZE/THE FANTASTIC BAGGYS "TELL 'EM I'M SURFIN'" '64
A SURFER BOY'S DREAM COME TRUE/THE FANTASTIC BAGGYS "TELL 'EM I'M SURFIN'" '64
ANYWHERE THE GIRLS ARE/THE FANTASTIC BAGGYS "TELL 'EM I'M SURFIN'" '64
DRUMS A-GO-GO/HAL BLAINE '66
SUMMER MEANS FUN/BRUCE & TERRY '64
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■内容の一部を抜粋
・近況
家に籠もって曲書き。

・P. F. スローン特集
タツローさんの好きな作家P. F. スローン。リスナーから要望も多かった「P. F. スローン特集」。今年の秋のソングライター特集はP. F. スローン特集。
世界中でカルトな人気があるソング・ライター、そしてシンガー・ソングライター、P. F. スローン。作曲家時代はフィル・スローンと名乗っていた。日本では「孤独の世界(FROM A DISTANCE)」という大ヒットがある。ほんの短い活動期間にたくさんの曲を残し、二十年近く音沙汰がなかったが、最近また復活してライヴをこなし新譜を出している。その活動の中心は'60年代中期から後期にかけてで、たくさん名曲が残ってる。P. F. スローン特集、十一月いっぱい三週間の予定。今週は'60年代初期のデビューからサーフィン、ホット・ロッドを中心にPart.1。来週はフォーク・ロックの時代、再来週はタツローさんの好きな曲を中心に。

・LITTLE GIRL IN THE CABIN
P. F. スローン、本名フィリップ・ゲイリー・シュライン。ユダヤ系アメリカ人。1945年9月18日ニューヨーク生まれ、62歳。12歳でハリウッドに引っ越す。その頃、大ファンだったエルヴィス・プレスリーと楽器店で遭遇した。そのとき即席でギターの手ほどきを受け、そこからミュージシャンを志すようになり、1959年、14歳でアラジンというレコード会社から「LITTLE GIRL IN THE CABIN」でシングル・デビュー。芸名はフィリップ・スローン。作詞作曲はP. F. スローン。

・IF YOU BELIEVE IN ME
マート・レーベルからフィル・スローン名義で発表した1960年のシングル。作詞作曲はP. F. スローン。
ハリウッドに引っ越した当時、父親が雑貨屋をはじめたときに、「シュライン」はユダヤ名であったため、ユダヤ人差別の対策として「スローン」に改名したという。

・PLEASE DON'T GO
・KICK THAT LITTlE FOOT SALLY ANN
マート・レーベルのオーナーはマーティー・メルチャー。ドリス・デイの旦那さんで息子さんがテリー・メルチャー。マーティー・メルチャーが友だちのルー・アドラーにP. F. スローンを紹介した。ルー・アドラーは当時スクリーン・ジェイムスという出版会社のロサンゼルスでのA&R及びプロモートを担当していた。彼が可愛がっていた同世代のスティーブ・ヴァリと引き合わせた。ここで「スローン/ヴァリ」のソングライター・チームが生まれた。1964年から二人は活動を始め、最初はガール・グループに曲を書いていた。その時代の代表曲でイヴォンヌ・キャロルの「PLEASE DON'T GO」とラウンド・ロビンの「KICK THAT LITTlE FOOT SALLY ANN」。
イヴォンヌ・キャロルの「PLEASE DON'T GO」はVEE JAYレーベルから出ている。VEE JAYレーベルはビートルズがキャピトルと契約する前にビートルズの作品をリリースしたという経緯がある。それはP. F. スローンが強く推薦したからだという説がある。

・ONE-PIECE TOPLESS BATHING SUIT
ジャン&ディーンのバック・バンドが交代したときに、その代わりをルー・アドラーがスティーブ・ヴァリとP. F. スローンに依頼する。特にコーラスとスタジオ・ワークを依頼したという。これにより当時流行だったサーフィン、ホット・ロッドのシーンに二人は急接近することになった。
1964年、ルー・アドラーは自分の会社「ダンヒル・プロダクション」を作った。後のダンヒル・レコード。その出版部門にスティーブ・ヴァリとP. F. スローンを引き抜く。

・SURFIN' CRAZE
・A SURFER BOY'S DREAM COME TRUE
スティーブ・ヴァリとP. F. スローンが「ファンタスティック・バギーズ」という変名で出したシングル。

・ANYWHERE THE GIRLS ARE
P. F. スローンはギターも全部自分で弾いていた。キンクスはファンタスティック・バギーズのシングルにインスパイアを受けたという。デイヴ・ディヴィスは「ANYWHERE THE GIRLS ARE」のP. F. スローンのギター・リフを聴いて「YOU REALLY GOT ME」のリフを思いついたと話している。

・DRUMS A-GO-GO
ハル・ブレインのソロ曲。ギター・リフはまるでキンクスの「ALL DAY AND ALL OF THE NIGHT」。当時は相互通行というかパラレルな影響の与え方があった。

・SUMMER MEANS FUN
ブルース・ジョンストンとテリー・メルチャーのコンビによるブルース&テリーのシングル。この時代のスティーブ・ヴァリとP. F. スローンの最大のヒット曲で全米72位。

・プレゼント
フォーシーズンズを取り上げたミュージカル『ジャージー・ボーイズ』の観劇みやげでキャップを5名にプレゼント。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
11月11日・18日・25日は、「P.F.スローン特集」
コメント
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