Motoharu Radio Show #053

2010年09月08日 | Motoharu Radio Show

2010/09/07 OnAir - 1st. Week
01.John Lennon:Peggy Sue
02.Los Lobos:Yo Canto
03.Herbie Hancock:Tomorrow Never Knows (feat. Dave Matthews)
04.Herbie Hancock:A Change Is Gonna Come (feat. James Morrison)
05.The Rolling Stones:Not Fade Away
06.The Beatles:Words Of Love
07.佐野元春:スウィート16
08.Buddy Holly:Well...All Right
09.Blind Faith:Well All Right
10.Peter & Gordon:True Love Ways
11.Linda Ronstadt:It's So Easy
12.Marshall Crenshaw:Crying, Waiting, Hoping
13.Buddy Holly:Everyday
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■内容の一部を抜粋
・Peggy Sue
ジョン・レノンによるバディ・ホリーのカヴァー。9月7日はバディ・ホリーの誕生日ということで番組後半はバディ・ホリー・カヴァー曲特集。

・Yo Canto
先月8月の「3PICKS!」の中でピック・アップしたロス・ロボスの新しいアルバム『Tin Can Trust』から。
「ロス・ロボスの新しいアルバム、僕も聴いてみましたけれど、とてもよかったですね。アルバムの中に[West L.A. Fadeaway]というグレートフル・デッドのカヴァー曲が入っていて、これがまたごきげんなトラックでした。機会をみてまたみなさんにも是非紹介したいと思います」と元春。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月9月の「3PICKS!」はハービー・ハンコック『Imagine Project』、サラ・マクラクラン『Laws Of Illusion』、そしてクラウデッド・ハウス『Intriguer』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はハービー・ハンコック『Imagine Project』。

・Imagine Project
ピアニストでありレコーディング・プロデューサーであるハービー・ハンコックが新しいアルバムを出した。アルバム・タイトルは「Imagine Project」。平和と地球規模の責任ということをテーマに複数のミュージシャンたちとセッションしている。セッションに参加したのはジェフ・ベック、ロス・ロボス、チーフタンズ、デイヴ・マシューズ、デレク・トラックス、ウェイン・ショーター、そしてアイルランド、中南米、アフリカのミュージシャンといったジャンルを越えたミュージシャンたち。素晴らしいラインナップ。今年で70歳の誕生日を迎えたジャズ界の巨匠、ハービー・ハンコック。「Imagine Project」と題されたこの新作では、ジョン・レノン、ボブ・ディラン、サム・クックなどの曲を取り上げて、テーマ通りヒューマンな作品になっている。この『Imagine Project』からデイヴ・マシューズによるビートルズのカヴァー「Tomorrow Never Knows」と、ジェイムス・モリスンによるサム・クックのカヴァー「A Change Is Gonna Come」の2曲。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は「東京里山開拓団」というボランティア団体。荒れ果てた里山を再生しようと2009年から東京都八王子市を中心に道を整備したり、広場などを作ったりしてきた。この秋からは悩みを抱えた子どもたちに里山の恵みを体験してもらうというプロジェクトをはじめる予定。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・バディ・ホリー・カヴァー曲特集
番組後半は元春が大好きなミュージシャン、バディ・ホリーの誕生日が9月7日といことでバディ・ホリーのカヴァー曲を特集。

・Not Fade Away
ローリング・ストーンズの3枚目のシングル曲。

・バディ・ホリーその1
1950年代のロック・ミュージシャン。いろいろな意味でオリジネイターと呼ばれる偉大なミュージシャン。

・Words Of Love
ビートルズがバディ・ホリーの曲を公式にカヴァーしたのはこの1曲のみ。その理由についてポール・マッカートニーは「ビートルズではバディ・ホリーの曲が大好きなあまり、彼に敬意を表するために、敢えてカヴァーしないようにするという取り決めがあった」と語っている。

・バディ・ホリーその2
1936年9月7日生まれということで生きていれば現在74歳ということになる。74歳、他にどんな人がいるか調べてみるとロイ・オービソン。黒ぶち眼鏡ということでバディ・ホリーと共通している。ちなみにエルヴィス・プレスリーのひとつ下ということは、エルヴィスとバディ・ホリーはほぼ同世代ということになる。日本だと長嶋茂雄、加山雄三が1936年生まれ。落語家の立川談志も74歳。
「バディ・ホリーがもし今生きていたらどんな音楽をやっていたのか聴いてみたい気がする」と元春。
バディ・ホリーは残念ながら22歳のときに飛行機事故で亡くなっている。実際活動していたのはたった二年余り。その間に残したレコード、ライヴは後のロック・ミュージシャンたちにとても大きな影響を与えた。バディ・ホリーの外見というのはいわゆるロック・ミュージシャンのイメージからはちょっと外れている。ひょろっとした体つきに黒ぶち眼鏡。どちらかというとさわやかな好青年といった感じ。女性からみると恋人まではいけない友達どまりといったそんな雰囲気。時代でみてゆくと、ちょうどバディ・ホリーが活躍した1950年代後半といえば、人気があったのはなんといってもエルヴィス・プレスリー。その後のロック・シンガーの雛型になったといっていい。反抗的でワイルドなイメージ。そのエルヴィスに比べてバディ・ホリーの音楽は知的でユーモアのあるものだった。また自分で曲を書き演奏するという現在では当たり前となったスタイル、バディ・ホリーはその先駆け的に存在だった。ロック・スターであると同時に偉大なロック・クリエイターでもあったということ。バディ・ホリーはここが評価されてるアーティストだったといえる。

・スウィート16
「先の話の中でバディ・ホリーの黒ぶち眼鏡の話が出ました。実を言うと僕もデビュー当時黒ぶち眼鏡をかけていました。これは明らかに自分の中ではバディ・ホリー・リスペクトからのことだったといえます。ビートルズがバディ・ホリーが大好きなあまり、そう簡単にはカヴァーできなかったという話はなんとなく僕もわかります。僕の場合はデビューして十年経って、ようやくバディ・ホリー的なロックンロールをレコードにすることができました。今夜はその曲もみなさんに聴いてもらいたいと思います。バディ・ホリーと同じ赤いストラトキャスターを使ってレコーディングしました。sweet16」と元春。
曲が終わって「バディ・ホリー、Peggy Sueのドラムのパターンですよね。歌っていてなんか楽しくなってくるようなごきげんなビートです」と元春。

・Well...All Right
バディ・ホリーは実に多くのミュージシャンにカヴァーされている。1970年代のロックからブラインド・フェイス。エリック・クラプトン、スティーヴ・ウィンウッドがいたスーパー・セッション・バンド。原曲との違いを聴き比べるためバディ・ホリーとブラインド・フェイスを2曲続けて。

・True Love Ways
ピーター&ゴードンがバディ・ホリーの死後に発表された曲をカヴァー。ピーター&ゴードンは1960年代に活躍したイギリスの男性デュオ・グループ。メンバーのピーター・アッシャーはグループ解散後、アメリカにわたりレコーディング・プロデューサーとして活躍した。

・It's So Easy
ピーター・アッシャーが手掛けた中でいちばんのヒットはなんといってもこのシンガー、リンダ・ロンシュタット。彼女のほとんどのアルバムのプロデュースを手掛けた。リンダ・ロンシュタットがこの曲をカヴァーしたのは、おそらくバディ・ホリーの大ファンだったピーター・アッシャーの提案があったからだと思われる。

・番組ウェブサイト
「Motoharu Radio Show。番組ではみなさんからの楽しいフィードバックを待ってます。番組専用のウェブサイトを用意しているので、是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのコメントを送ってください。みなさんからの楽しいフィードバックを待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・Crying, Waiting, Hoping
マーシャル・クレンショウはリッチー・ヴァレンスの生涯を描いた映画『ラ・バンバ』でバディ・ホリーの役を演じた。

・リスペクト
大滝詠一さんのプロジェクト『ナイアガラ・トライアングル VOL.2』のヒット曲「A面で恋をして」もバディ・ホリー・リスペクトの曲。
ローリング・ストーンズのキース・リチャーズはバディ・ホリーについてこんなコメントを寄せている。「バディは何でも自分でやってしまうし、バンドとしても凄かった。そんなことができたのはバディが最初だよ。本当の天才だ」。
ビートルズのポール・マッカートニーはこう言ってる。「スリー・コード、バンド、立って楽器を弾くスタイル。ビートルズはバディ・ホリー&クリケッツの真似からはじまったんだ」。

・Everyday
「バディ・ホリーがいかに独創的なロック・アーティストだったか彼らの言葉からわかる気がします」と元春。最後はバディ・ホリー自身のレコードから。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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