<07月03日プレイリスト>
[「棚からひとつかみ+リクエスト」]
夏への扉/山下達郎 "ライド・オン・タイム" '83
A LITTLE OLD LADY (FROM PASADENA)/JAN & DEAN '63
YOUR MISSION (IF YOU DECIDE TO ACCEPT IT)/LOST GENERATION '74
GETTING THE CORNER/THE T.S.U. TORONADOES '69
CRY TO ME/SPENCER WIGGINS '6?
BUTTERFLY/THE HOLLIES "BUTTERFLY" '67
MIGHTY SMILE/山下達郎 "アルチザン" '91
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■内容の一部を抜粋
・近況
うだるような暑さ、電力事情の関係で冷房が弱めなので、スタジオの中に扇子(龍神)を持ってきて扇ぎながら番組の収録を行ってるという。
「暑い日、熱中症で被害が出たりしております。お身体にはくれぐれもお気をつけください。相変わらず被災地の避難所、それから仮設住宅、避難生活を送ってらっしゃる皆様、ご不自由で暑い中大変でございます。毎週のことでありますけれど、心よりお見舞い申し上げます」と達郎さん。
ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』が完成していよいよプロモーションがはじまる。7月いっぱいは雑誌関係、新聞の活字媒体、8月に入ると放送関係の取材がはじまる。
・棚からひとつかみ+リクエスト
そんなわけで今週からは納涼リクエスト大会に向けてレギュラー・プログラムの「棚つか」にリクエストをまぶしてハーフ&ハーフのプログラム「棚からひとつかみ+リクエスト」。
・夏への扉
1980年のアルバム『RIDE ON TIME』から。この季節になると超常連のリスナーを中心にリクエストが集まるそうだ。
・A LITTLE OLD LADY (FROM PASADENA)
リスナーからのリクエスト。
ジャン&ディーンはサーフィン・ホットロッド・シーンの代表的なデュオ。1964年、全米3位の「A LITTLE OLD LADY (FROM PASADENA)」。
・YOUR MISSION (IF YOU DECIDE TO ACCEPT IT)
ノット・オン・アルバム、アルバムに収録されてないシングル。達郎さんは最近気がついて手に入れたそうだ。ロスト・ジェネレーションは'70年代にシカゴで活動したヴォーカル・グループ。リード・ヴォーカルのローレル・サイモンは作曲家としての才能がある人で、すごくクールなサウンドの曲を書いて、それがローレル・サイモンの声に合ってる。「YOUR MISSION (IF YOU DECIDE TO ACCEPT IT)」はロスト・ジェネレーションの最後のシングル・ヒットで1974年、65位のスマッシュ・ヒット。「この時代のシカゴのスタジオの風の吹くエコーの音が素晴らしい」と達郎さん。アレンジがトムトム、プロデュースはローレル・サイモン。
・GETTING THE CORNER
T.S.U.トルネドーズはテキサス、ヒューストンで'60年代に結成されたインストゥルメンタル・バンド。ドラム、ベース、ギター2人、オルガン、ホーンが3人の8人編成のグループ。全く無名だがアーチ・ベル&ザ・ドレルズの「TIGHTEN UP」を演奏しているグループとして知られている。1969年、全米75位、R&Bチャート34位。2002年にアルバムがCD化されたが音が悪いので今回はオリジナルのアナログから。
・みずてん
先週の放送で達郎さんが「これは全くのみずてんで買った」と言ったところ、リスナーから「みずてん」とはどういう意味ですか?という質問のお便りが届いた。
「不見転」と書くそうだ。博打の時に状況を考えず札を出すところから、後先考えずになんかするという意味になったという。要するに達郎さんは中身を確認せずにレコードを買うという意味で言ったそうだ。
・CRY TO ME
スペンサー・ウィギンズにリクエスト。先日、イギリスのケントから出たベスト盤の中から「CRY TO ME」。当時は未発表曲で10数年前にCD化されたが今回はリアル・ステレオ・ヴァージョン。「CRY TO ME」は1962年のソロモン・バークのヒット曲のカヴァー。1960年代後半のレコーディング。作詞作曲バート・バーンズ。
・納涼リクエスト大会
プロモーションのピークが7月末から8月頭。そのときに番組は毎年恒例の「納涼リクエスト大会」を行う予定。
・プレゼント
3月9日発売のシングル「愛してるって言えなくたって」の初回盤に封入したハガキで応募するとアナログ盤をプレゼントするという企画があった。ようやくアナログ盤が完成したのでこの番組で20名に抽選でプレゼント。12インチの重量盤。
・ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』
ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』は8月10日発売。むかしだったら7月のおわりくらいになったら全曲オンエアしてウンチクを話したが、若干時代が変わって、最近はYouTubeなどネットで音が自由にアップできる世の中になり、発売日前にそれをやられるとレコード会社各社がだんだん二の足を踏むようになって、発売日前のオンエアを控えるという本末転倒の事態になってるとか。「仕方がないというか、世の中の趨勢と言いましょうか。だからその代わりにと言っては何なんですが、制作ノートとかですね、曲の解説とかをネットとかで積極的に上げていくかたちになります」と達郎さん。
通算22枚目、オリジナル・フル・アルバムとしては13枚目。
・JOY 1.5
'80年代終わりから'90年代にかけてシングルのカップリングで発表されたライヴ・テイクはほとんどが未アルバム化。今回新たにリマスタリングして8月10日発売のニュー・アルバム『RAY OF HOPE』の初回限定盤ボーナス・ディスクにまとめて収録して『JOY 1.5』とするそうだ。
・BUTTERFLY
リスナーから「蝶々関連でなにか1曲を」というリクエスト。
ホリーズの1967年のアルバム『BUTTERFLY』のタイトル・ソング。達郎さんが今まで見たライヴの中でワン・オブ・ザ・ベストは大手町のサンケイホールで見たホリーズのライヴだとか。ちょうどアルバム『BUTTERFLY』の発売前後の頃でグラハム・ナッシュがカラオケをバックにギターを弾きながらこの曲を歌ったそうだ。
・ライヴハウス・ツアー
ホームページに「全国ホール・ツアー決定」と書いてあるがライヴハウス・ツアーはどうなったんですか?というリスナーからの質問。
震災があったので予定が変更になったそうだ。震災がなかったら夏場にライヴハウスをやるような準備をしていたとか。「震災の問題で、特にライヴハウスはひじょうに電気の問題があって、やばかったので一回先送りになりました。なので、その代わりに少しホール・ツアーをちゃんとした数をやろうという感じでございます。ライヴハウス・ツアー、そのうちちゃんとやりますので、ご安心ください(笑)。全然やる気は失せてはいませんですし、実際にやれますですのでそのつもりで。いつかはやってみたいと思いますので、今回はホール・ツアーが凄く大規模なので、そちらを優先ということです。よろしくお願いします」と達郎さん。
・MIGHTY SMILE
達郎さんの雨の歌。1991年のアルバム『ARTIZAN』に収められている。
■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
■今後の予定
07月10日は、引き続き「棚からひとつかみ+リクエスト」
http://www.tatsuro.co.jp