Sunday Song Book #1025

2012年06月03日 | Sunday Song Book

2012年06月03日プレイリスト
「リクエスト特集」
1. 雨は手のひらにいっぱい / SUGAR BABE "ソングス" '75
2. LOVE IS THE KEY / MAZE "WE ARE ONE" '83
3. CHURCH / BOB WELCH "THREE HEARTS" '79
4. WALKIN' IN THE RAIN / MARVIN GAYE "ROMANTICALLY YOURS" '85
5. HEAVEN / THE RASCALS '69
6. MR. BLUE / GARY LEWIS & THE PLAYBOYS "EVERYBODY LOVES A CROWN" '65
7. THIS LAND IS YOUR LAND / WOODY GUTHRIE '4?
8. 風がくれたプロペラ / 山下達郎 "ソノリテ" '05
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■内容の一部を抜粋
・近況
「お陰様でライヴ終わって一月近く経ちますので、だいぶ声が戻ってまいりました(笑)。ガラガラ声じゃなくなってまいりました。またちょいと、しばらくお籠もりで曲を書いておりますのでですね。またしばらく声を出さないので、発声練習なんかしないといけないかなという今日この頃でございますが。いよいよ曲書きでウンウンやっておりまして。相変わらず。先週と全く変わりません。この一週間ほとんど表に出ておりませんのでですね、たまに出ると横でゴホゴホしてる人がいたりしましてですね、たまらないすぐうちに帰ってしまう、そういう感じでございますが。一所懸命曲を書いております(笑) 」と達郎さん。

・リクエスト特集
6月に入ってレコーディングがはじまるので、引き続きリクエスト特集。

・雨は手のひらにいっぱい
1975年のシュガーベイブのアルバム『SONGS』から。
リクエストしたリスナーの質問に達郎さんは、好きな丼はうな丼、好きな味噌汁の具は湯葉、焼き餃子と水餃子どっちって、どっちでもいいじゃないですか(笑)と答える。

・LOVE IS THE KEY
フランキー・ビヴァリ率いるメイズはフィラデルフィア出身の8人組。その後、サンフランシスコに移動した。1983年のアルバム『WE ARE ONE』からシングル・カットされた「LOVE IS THE KEY」は全米ソウル・チャート5位。

・CHURCH
ボブ・ウェルチはフリート・ウッドマックのメンバー。もともとはアメリカ人。ハリウッドの映画プロデューサーと女優さんの間にできたお子さんなのでけっこう坊ちゃんかもしれませんと達郎さん。ヨーロッパに行って、フリート・ウッドマックに誘われて、再編フリート・ウッドマックに加入して、その後ソロになったという変わった経歴の持ち主。1979年のソロのセカンド・アルバム『THREE HEARTS』に収められている「CHURCH」は全米チャート73位。

・「パレード」の大サビ
リスナーから「ソロになってからのパレードから大サビの"紙吹雪は きれいな髪飾り 愛は空高く飛んでいく"という部分はなぜなくなってしまったのでしょう?」という質問。
シュガーベイブではもともと大サビが付いてたが、『NIAGARA TRIANGLE』のヴァージョンからは大サビが付いてない。アレンジをジェリー・ロスというかイースト・コーストのアレンジにしたかったので大サビをやめたという。シュガーベイブのときはニューヨーク・テイストのアレンジで、『NIAGARA TRIANGLE』のアレンジだと大サビが付くと長くなってしまうからワザと取ってしまったとのこと。大して深い意味ないので今度ステージで大サビ付きでやってみてもおもしろいかもしれない、と達郎さん。

・WALKIN' IN THE RAIN
リスナーからマーヴィン・ゲイの雨の歌にリクエスト。
「WALKIN' IN THE RAIN」は生前には発表されなかった曲。1985年のアルバム『ROMANTICALLY YOURS』からマーヴィン・ゲイの作詞作曲、プロデュース作品。'80年代のレコーディングと思われる。

・HEAVEN
北海道のリスナーから「むかしインストのバンドでウッド・ベースを弾いていた父に父の日のプレゼントとしてベースの名演を」というリクエスト。
ウッド・ベースの名演となるとジャズになるが、ジャズは1曲が長いから、今回は時間の関係でポピュラー・ミュージックのウッド・ベースの名演をと達郎さん。高校生の頃はジャズが流行っていたのでエディ・ゴメス、ポール・チェンバース、ロン・カーター、チャーリー・ミンガスとウッド・ベースの名演をよく聴いたそうだ。中でも達郎さんが一番凄いと思ったのがリチャード・デイヴィスという黒人のベーシスト。当時の達郎さんのアイドル・グループだったラスカルズ。ラスカルズはベーシストがいないバンドだったのでジャズやR&Bのミュージシャンを起用していた。リチャード・デイヴィスもその中に入っていて1969年のアルバム『FREEDOM SUITE』からシングル・カットされた「HEAVEN」は全米チャートで39位まで上がった。ウッド・ベースでラスカルズのバックをするというのもすごいが、コーダに行くときのベースがフィーチャーされるその何秒間のリチャード・デイヴィスのテクニックに息を呑み何十回、何百回と聴いたそうだ。右側のドラムはラスカルズのディノ・ダネ、オーケストレーションはアリフ・マーディン。

・ベタリク
6月下旬までレコーディングのスケジュールなので来週も引き続きリクエスト特集。先週募集した「ベタリク」を来週6月10日にやりたいそうだ。ビートルズ、カーペンターズといったベタな曲へのリクエストをオンエアするプログラム。

・山下家の歌のプレゼント
再来週の17日は聴取率週間になるそうだ。今年2月に特集した「山下家の歌のプレゼント」が好評だったので味をしめてもう一度。今回はジューン・ブライド編。メールでのリクエストを解禁するとのこと。
tatsuro@tfm.co.jp

お便り、ハガキのリクエストも併せて募集してるとのこと。

・MR. BLUE
リスナーから「フリートウッズのMR. BLUEを誰か他の人が歌ってたら聴きたいです」というリクエスト。
フリートウッズの「MR. BLUE」は1959年の全米チャートNO.1。いちばんいいのは大滝詠一さんと達郎さんが歌った「MR. BLUE」だけど、それはよくかけているので、今回は達郎さんがいちばん好きなゲイリー・ルイスの歌ってるヴァージョン。ゲイリー・ルイス&ザ・プレーボーイズの1965年のサード・アルバム『EVERYBODY LOVES A CROWN』に収録されてる「MR. BLUE」。

・バース
超常連のリスナーから「スタンダード曲に必ずついてるバースとは何ですか?」という質問。
主メロの前にあるのがバース。日本で「サビ」と言うが、アメリカでは主メロをコーラス、サビはブリッジという。言い方が違うがいづれにせよ、主メロとサビに行く前の導入部をバースと呼んでる。ジャズでは盛んに行われる。

・THIS LAND IS YOUR LAND
リスナーから「THIS LAND IS YOUR LANDのオリジナルは誰の曲なんでしょうか。是非お聴かせください」というリクエスト。
今回の全国ツアーで達郎さんが「THIS LAND IS YOUR LAND」を一節歌った。
ウディ・ガスリーの作品で1940年に作曲してレコード化されたのは1951年。今日は彼がレコーディングしたファースト・ヴァージョン。録音時期は不明。1951年にレコード化されて公民権運動の中でよく歌われて、ピート・シーガーの歌が有名。邦題は「我が祖国」。

・ツアーに関する質問
埼玉県の超常連石渡裕夫さんから「正直歌詞をすっ飛ばした曲はありましたか?」という質問。
「それは64本もやってると時々あります。歌詞間違えて、一回やめたのが二回あったかな。雨は手のひらにいっぱいでやったのが一回あったような気がしますね(笑)。あともう一回どっかでありましたね。時々ありますが、それも、まぁご愛嬌です。歌詞を間違えて止まったということはですね、プロンプター使ってない証拠なので、逆にいいかなという。それで切り抜けたりしてます」と達郎さん。

・風がくれたプロペラ
2005年のアルバム『SONORITE』に収録。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
06月10日は、「ベタリク(ベタな曲のリクエスト)」
06月17日は、「山下家の曲をあの人にプレゼント~父の日&ジューン・ブライド編」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
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