2012年06月10日プレイリスト
「ベタリク(ベタな曲のリクエスト)」
1. 花になれ / 指田郁也 06月13日発売ニューシングル
2. SHE LOVES YOU / THE BEATLES '64
3. STOP! IN THE NAME OF LOVE / THE SUPREMES '65
4. A HORSE WITH NO NAME / AMERICA '72
5. THE DOCK OF THE BAY / OTIS REDDING '68
6. RAINDROPS KEEP FALLIN' ON MY HEAD / B.J.THOMAS '69
7. 君といつまでも / 加山雄三 '65
8. LOVE CAN GO THE DISTANCE / 山下達郎 "ON THE STREET CORNER 3" '99
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■内容の一部を抜粋
・近況
「わたし先週まで曲書きをしておりましたが、めでたくデモテープを先方に送りました。先方からOKをいただきましたので、今週からレコーディングに入ります(笑)。また月末にかけてスタジオの日々でございます。ツアーが終わったら今度はスタジオの日々という。ありがたいことだと思って頑張ってやりたいと思いますが」と達郎さん。
・ベタリク
6月下旬までレコーディングのスケジュールなので今週も引き続きリクエスト特集。今週はベタな曲のリクエスト、大ヒット・ソング、どなたでも知ってる歌の特集で名付けて「ベタリク」。以前は3年に一度というペースだったがこのところは毎年やっているという。「なんかご好評いただいてるのかよくわかりませんがですね。いつもカルトな曲ばかりかけてるので、このベタリクというのがいきるわけでございです。辛いものばかり食べてるときには、甘いものがひとついいという。そういうこう、まぁ気分転換みたいな感じでございますが」と達郎さん。サンソンの裏ワザプログラム。
・花になれ
指田郁也さんはワーナーミュージック・ジャパンから昨年デビューしたばかりという25歳の青年。彼の3枚目のマキシシングル「花になれ」はNHK-BSで放送されている『陽だまりの樹』という手塚治虫さん原作の時代劇の主題歌。「この曲とってもいい曲で、ひじょうに顔立ちのはっきりしたきれいな曲でありますので、みなさまにお聴きをいただきたいと思いまして、今日はオンエアさせていただきます」と達郎さん。今週6月13日にリリース。
・SHE LOVES YOU
ベタリクで圧倒的に多いのがビートルズへのリクエスト。達郎さんにとってビートルズといえば圧倒的に初期なので今日は「SHE LOVES YOU」。1964年の全米NO.1。2週間続いた。全英もNO.1、世界中でNO.1。
「このパンキッシュな初期のレノン、マッカートニーのシャウトがたまらない」と達郎さん。
・STOP! IN THE NAME OF LOVE
シュープリムスの1965年の「STOP! IN THE NAME OF LOVE」。全米NO.1を3週間続けた。出す曲1位の全盛期の代表曲。ホーランド=ドジャー=ホーランドの名曲。
「モータウンのリズム・セクションは本当に上手いですね。録音そんなによくないんですが、このパワーといいましょうか、ベースのフレージングのユニークさといいましょうか、凄いですね、やっぱり。不滅のリズム・セクションであります」と達郎さん。
・A HORSE WITH NO NAME
イギリス生まれのアメリカ人3人組のグループ、アメリカ。1972年の「A HORSE WITH NO NAME」はデビュー曲にして全米NO.1を4週続けたミリオンセラー。邦題は「名前のない馬」。
「わたしとっても好きでシングル買いました。不思議な抑揚感がある曲でございます」と達郎さん。
・THE DOCK OF THE BAY
5月27日の放送でドナルド・ダック・ダンのベースだったら「THE DOCK OF THE BAY」と言ったところリクエストが殺到した。
1968年、オーティス・レディングの死後に発表されたシングルで彼にとって唯一の全米NO.1、しかも4週続けたミリオンセラー。
「オーティス・レディングにしては抑制された歌い口でありますけれど、彼の悲しみがよく出ている名作であります。ドナルド・ダック・ダンのベース、スティーヴ・クロッパーのギター、アル・ジャクソンのシンプルなドラミング。すべてがたったフォーピース(笑)。フォーピースとブラスしか入ってないという。それがこれだけ表現力があるという驚きのトラックでございます」と達郎さん。
・山下家の曲をあの人にプレゼント~父の日&ジューン・ブライド編
来週の17日は聴取率週間になるそうだ。今年2月に特集した「山下家の歌の贈りもの」が好評だったので味をしめてもう一度。今回はジューン・ブライド編。さらに来週は父の日なので併せて。今回もメールでのリクエストを解禁するとのこと。
tatsuro@tfm.co.jp
お便り、ハガキのリクエストも併せて募集してるとのこと。
・ライヴに関する質問
リスナーから「重いテレキャスを肩から下げて3時間半もライヴをやって肩がこりませんか?」という質問。
若い頃からライヴをやってるのでギターを抱えて肩がこるということはこの37年ないのだとか。体質なのか達郎さんは背筋が強いので肩がこるとか腰が痛いとか幸運なことにないそうだ。
・RAINDROPS KEEP FALLIN' ON MY HEAD
1969年の映画『明日に向って撃て!』の主題歌「RAINDROPS KEEP FALLIN' ON MY HEAD」。バート・バカラック / ハル・デイヴィッドの作品。B.J.トーマスの最大のヒット曲で、全米NO.1を4週続けたミリオンセラー。邦題は「雨にぬれても」。
「B.J.トーマスはわたし大好きなシンガーでありますが、正直申しあげてバカラック / デイヴィッドの作品はB.J.トーマスにあまり合わないと思うんですが、それでもそれが彼にとっていちばん代表作になってしまったので。カントリーに戻るのかと思いきや、ゴスペルの世界に行きまして、本当に歌のうまい人なんですが、なかなか本当の意味でのメガになれなかったという。関係ないですが。でもこのRAINDROPS KEEP FALLIN' ON MY HEADはとっても難しい曲なんですが、コーダの間際の、にぃ~~~ぃ~~~という回しがなんともB.J.トーマスらしいあれでございます」と達郎さん。
・君といつまでも
1965年12月発売の加山雄三さんの「君といつまでも」。加山雄三さんの最大ヒット曲で300万枚売れたという。もちろんチャートNO.1。
「レコード大賞を獲ると思いきや違う曲に取られてしまいまして。僕中学だったんですがこの曲がレコード大賞と信じて疑わなかったのにレコード大賞が全然違う曲だったので、それ以来レコード大賞というのは一切信用しなくなったという。そういう記憶があります。それぐらい僕にとっても大好きな一曲でございました。今聴くと本当にちゃんとした演奏、ちゃんとした歌。このレコード大賞獲れなかったという理由がですね、歌唱力がちょっと劣るというですね。この歌のどこが下手なんだという今聴くとそう思います」と達郎さん。
曲をかけ終えて
「ペリー・コモに影響された見事なバリトン・ヴォイス。1オクタープ半、ひじょうにレンジの広い曲でありますが。見事に、なんたって作曲自分ですから。素晴らしい」と達郎さん。
・LOVE CAN GO THE DISTANCE
達郎さんより少し下の世代の男性から就職して遠距離で暮らす息子さんに贈るというリクエスト。
1999年のシングル。のちにアルバム『ON THE STREET CORNER 3』に収められたオリジナルのアカペラ。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
■今後の予定
06月17日は、「山下家の曲をあの人にプレゼント~父の日&ジューン・ブライド編」
http://www.tatsuro.co.jp