Motoharu Radio Show #165

2013年10月16日 | Motoharu Radio Show

2013/10/15 OnAir - 3rd. Week - 特集:アフリカンミュージックに影響を受けたレコードたち
01.The Emotions:Best of My Love
02.Kool & the Gang:Joanna
03.The Stylistics:Break Up to Make Up
04.John Mayer:Wildfire
05.John Mayer:Who You Love (feat. Katy Perry)
06.Bill Withers:Lovely Day
07.Youssou N'Dour:New Africa
08.Talking Heads:(Nothing But) Flowers
09.Vampire Weekend:Horchata
10.Paul Simon:Diamonds On the Soles of Her Shoes
11.佐野元春:ハッピーエンド
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■内容の一部を抜粋
・Best of My Love
イモーションズの「Best of My Love」。
'70年代のヒット・レコード。

・Joanna
クール & ザ・ギャングの「Joanna」。
番組前半はR&Bのクラシックスを集めている。

・Break Up to Make Up
ザ・スタイリスティックスの「Break Up to Make Up」。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月10月の「3PICKS!」はハリー・ニルソン『Complete RCA Albums Collection』、ジュリア・ホルター『Loud City Song』、そしてジョン・メイヤー『Paradise Valley』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はジョン・メイヤー『Paradise Valley』。

・ジョン・メイヤー
米国、コネチカット州出身のソングライター、現在36歳。ギタリストとしてもとても評価の高いミュージシャン。ジョン・メイヤーの新しいレコード『Paradise Valley』が出た。通算6枚目のスタジオ録音盤となる。ジョン・メイヤーは去年の夏、喉に腫瘍ができたということで二度に渡って手術を受けている。シンガーということもあって、きっと本人は相当ショックを受けたのだと思われる。コンサート・ツアーを組んでいたがそれをキャンセルして治療に当たったということ。幸い手術はうまくいって今回復帰した。治るまではしばらく田舎で休んでいたようだ。レコーディング・アーティストとしてデビューしたのは今から12年前。はじめはポップで現代的な曲調が多かったが、最近の田舎暮らしが影響しているのか、ジャンルでいえばフォーク、そしてカントリーといったオーガニックな音楽になっている。喉の手術という厳しい状況を乗り越えて完成させた新しいアルバムといっていい。新しいアルバム『Paradise Valley』から「Wildfire」と、ガールフレンドのケーティー・ペリーを迎えた「Who You Love」の2曲。

・Lovely Day
ビル・ウィザースの'70年代のヒット・レコード「Lovely Day」。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週はNPO法人「ひらかた環境ネットワーク会議」。市民、事業者、行政の三者それぞれが主体的に環境問題に取り組むことを目標に活動している。2004年に大阪府枚方市でスタートした。

・特集:アフリカンミュージックに影響を受けたレコードたち
番組後半はアフリカンミュージックに影響を受けたレコードを集める。

佐野元春 : 先日、あるテレビ番組の海外ロケでカリブ海の国、トリニダード・トバゴ、そして西アフリカのセネガルに行ってきました。先週はカリブの音楽を特集しましたが、今夜は今回の旅のもうひとつの目的地、西アフリカ・セネガルについて話してみたいと思います。西アフリカ・セネガル。サハラ砂漠の西南に位置する共和制の国です。このセネガルが生んだ世界的なミュージシャンといえばユッスー・ンドゥールがいます。祖国セネガルの伝統的な音楽に欧米のポップ・ミュージックのエッセンスを取り込んで独特の音楽を作っています。'80年代にイギリスのヴァージン・レコードと契約してレコーディング・アーティストとして活動をはじめました。特にピーター・ゲイブリエルがユッスー・ンドゥールの音楽を紹介してよく知られるようになりました。その後はポール・サイモンやスティングと共演して世界的なアーティストとなります。ではここで西アフリカ・セネガルのアーティスト、ユッスー・ンドゥールのレコードを聴いてみたいと思います。「New Africa」、ユッスー・ンドゥール。

佐野元春 : ユッスー・ンドゥールは祖国セネガルの伝統的な打楽器の家系で、グリオと呼ばれる集団がいるんですが、そのメンバーのひとりです。グリオという集団は言ってみればパーカッション・プレーヤーの集団でもあり、社会的なメッセンジャーでもあります。グリオの人々はセネガルに伝わる古くからの音楽、そして生きてゆく上での大事なメッセージですね、そうしたものをパーカッションの演奏で表現しています。言ってみればグリオの人々はそこに住む人々にとってパーカッションを使ったメッセンジャーと言えると思います。先日僕は西アフリカ・セネガルに行って、実際このグリオの人々に会ってきました。自分はミュージシャンなので音楽を通じてコミュニケーションしようということになって、グリオのパーカッション・プレーヤーたちとスポークンワーズのセッションを行いました。素晴らしかったですね。そのうちドキュメントとして他のメディアで発表されると思います。もし機会があったら是非ご覧になってください。今夜のMotoharu Radio Show。アフリカンミュージックに影響を受けたレコードを特集しています。

・(Nothing But) Flowers
・Horchata
トーキング・ヘッズの'80年代のレコードから「(Nothing But) Flowers」。
そしてバンパイア・ウィークエンドの'00年代のレコード「Horchata」。

佐野元春 : アフリカの音楽に影響を受けたポップ音楽というと、僕は個人的にポール・サイモンですね、'80年代の『グレイスランド』、この作品を思い浮かべます。この作品は南アフリカのミュージシャンと協力して制作されました。ポール・サイモンの音楽と南アフリカの音楽がとても高い次元で融合したとても素晴らしいレコードです。当時、世界的にも高い評価を受けて1986年度のグラミー賞最優秀アルバム賞を受賞しています。ではポール・サイモンのアルバム『グレイスランド』から1曲、「Diamonds On the Soles of Her Shoes」。

佐野元春 : そうですね、自分のレコードを振り返ってみてアフリカンミュージックの要素を取り入れた曲というと思いつくのは2曲「Home Planet - 地球こそ私の家」という曲と、もう1曲が「ハッピーエンド」という曲です。どちらの曲もアフリカン・パーカッションを使ってグルーヴを作りました。今夜はこの曲を聴いてお別れです。僕の'90年代のレコードから聴いてください。曲は「ハッピーエンド」。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
コメント
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