Sunday Song Book #1104

2013年12月08日 | Sunday Song Book

2013年12月08日プレイリスト
「『MARIYA'S SONGBOOK』 特集 Part 2」
1. クリスマス・イブ / 山下達郎 "オーパス" "トレジャーズ" '83
2. 涙のデイト / KINYA '82
3. MIRACLE LOVE / 牧瀬里穂 '91
4. MAJIでKOIする5秒前 / 広末涼子 '97
5. いのちの歌 / 茉奈佳奈 '09
6. 特別な恋人 / 松田聖子 '11
7. とまどい / 広末涼子 '97
8. 夏のモンタージュ / みつき '08
9. Subject:さようなら / 松浦亜弥 "10TH ANNIVERSARY BEST" '11
10. リユニオン / 松たか子 "チェリッシュ・ユー" '07
11. 月夜のタンゴ / 森光子 '05
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は大幅に前倒して収録していてライヴの感想も半月近く言えないとか。明日9日(月)は石川県の金沢歌劇座、明後日10日(火)は富山オーバード・ホールというスケジュールで北陸ツアー真っ最中。そのあと今週土日、青森(リンクステーションホール青森)2本を残して大阪(フェスティバルホール)、東京(中野サンプラザ)。もうすでに10本切ってラスト・スパート。

・PERFORMANCE 2013
8月27日(火)、埼玉県戸田市文化会館を皮切りに12月24日(火)、クリスマスイブの中野サンプラザまで全国26都市49公演のホール・ツアー。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・クリスマス・イブ
1曲目は12月に入ったので「クリスマス・イブ」。今年は「クリスマス・イブ」の30周年なので30th Anniversary Editionとしてシングルをリイシュー。2013年新たにリマスターを施して、「クリスマス・イブ」のオリジナル・ヴァージョン、イングリッシュ・ヴァージョン、「WHITE CHRISTMAS」、オリジナル・カラオケ、そして「クリスマス・イブ」のアコースティック・ライヴ・ヴァージョンの5トラックを収録。「クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)通常盤」は11月20日発売。詳細はワーナーの山下達郎スペシャル・サイトにて
http://wmg.jp/tatsuro/

・『MARIYA'S SONGBOOK』 特集 Part 2
今週も先週に引き続いて12月4日に発売された『MARIYA'S SONGBOOK』 特集 。竹内まりやさんの'80年代、'90年代、2000年代にいろいろな人に作家として提供した楽曲のコンピレーションが2枚組のCDで発売になった。まりやさんは11月25日でデビュー35周年を迎えた。アニバーサリー・イヤーの記念企画盤『MARIYA'S SONGBOOK』が第一弾として発売され、これから一年間は35周年の記念企画がいろいろと出てくる。その取っ掛かりが『MARIYA'S SONGBOOK』。まりやさん自身が選曲、監修、楽曲解説(思い出エピソード)付きで、これまでいろいろな人に提供してきた楽曲をオリジナル音源でコンピレーション。いわば竹内まりや裏面史。CD2枚組仕様で全30曲。初回盤にはボーナス・ディスクとして本人のデモ音源、達郎さんがホーム・レコーディングしたデモテープからセレクトして収録。全曲2013年リマスター。12月4日発売。詳しくはまりやさんのスペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/mariya/

先週は'80年代が中心でガール・シンガーのオンパレードだったが、今週は'90年代に入り、やはりガール・シンガーのオンパレード。「圧倒的にこの人は女性に書いてきた数が多いんですね、ということがわかります」と達郎さん。

・涙のデイト
今回何曲かレア・トラックが入ってるが、いちばんレアなのがKINYAさんの「涙のデイト」。KINYAさんはオネエで当時は「笑っていいとも」に出演していた。1982年6月にアン・ルイスさんのプロデュースでシングルを出した。このAB面が作詞作曲まりやさん。これまでCDになったことがほとんどない。原盤はポリスターでオリジナル・マスターはおろかジャケットすらない。「うちにあるシングルのジャケットが現存する唯一という」と達郎さん。

曲をかけ終えて「どうしてんのかな。むかしはよく、あなたヒット曲はね、とかいろんなこと言われた記憶があります。なんかかわいいひとです」と達郎さん。

・MIRACLE LOVE
1991年に牧瀬里穂さんのデビュー・シングルを書き下ろした。牧瀬里穂さんは「クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)初回盤」に付いてるショート・ムービーに出演している。1991年10月発売「MIRACLE LOVE」。編曲は小林武史さん。このとき牧瀬里穂さんは二十歳。

'80年代から'90年代は音楽が力を持っていて、ビジネスでも利益が出た時代なのでCDを出すことがひとつのステイタスだった。相撲取り、野球選手、役者然り。猫も杓子も有名になったらCDを出す時代だった。今から考えると夢のよう。今はもう全くそういうことがなくなってしまった。懐かしい時代なのでいろいろな音楽がある、と達郎さん。

・MAJIでKOIする5秒前
1997年4月の広末涼子さんのデビュー・シングル「MAJIでKOIする5秒前」はまりやさんの作詞作曲、プロデュース作品。「渋谷の歌です。私だったらDONUT SONGになってしまいますが竹内まりやさんだったらこういう感じになります」と達郎さん。

・いのちの歌
2009年にまりやさんはNHKの朝ドラ「だんだん」に「縁の糸」という主題歌を書く。それとともに劇中歌として主演の茉奈佳奈さんのために作詞をする。作曲は村松崇継(むらまつたかつぐ)さん。それが「いのちの歌」でまりやさんはMIYABIというペンネームで作詞している。

・特別な恋人
2011年11月には松田聖子さんのためにまりやさんが作詞作曲、プロデュースした「特別な恋人」が発売。「私たちは聖子さんと割と縁がなくて、これがたぶん彼女も初めてじゃないですかね。僕は松田聖子さんと仕事を一回もしたことがありません。ようやく彼女にとって念願だった○△□でした」と達郎さん(語尾が聞き取れませんでした)。

・竹内まりや×クリス松村
11月28日からニュース・サイトのナタリーで『MARIYA'S SONGBOOK』特集をしている。アイドル歌謡のエキスパート、クリス松村さんとまりやさんの対談が掲載されている。おもしろい切り口でいろいろなことを対談で語っているそうだ。
http://natalie.mu/music/pp/takeuchimariya02

ここから先は達郎さんの好きな曲。

・とまどい
広末涼子さんの1997年のデビュー・シングル「MAJIでKOIする5秒前」のカップリングで「とまどい」。この曲のアレンジは十川知司(そがわともじ)さん。もともとは伊丹哲也 & Side By Sideのメンバーで、それを振り出しにして編曲家としていい仕事をしている。いちばん有名なのはチャゲアスの一連の作品「SAY YES」、「YEH YEH YEH」とか。達郎さんはまりやさんがこの曲をセルフ・カヴァーするとき、イントロのフレーズをそのまま使ったという。「いいアレンジだと曲が何倍にも映えます」と達郎さん。

・今後の予定
北陸ツアーで東京に戻れないので来週は「クリスマス・ソングで棚からひとつかみ」。22日、29日は毎年恒例の「年忘れ夫婦放談」。本当は先週、今週とゲストで呼びたかったそうだが、前倒しなので打ち合わせする余裕もなかったとか。来年は「新春リクエスト大会」の予定。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

・夏のモンタージュ
ナタリーの対談でクリス松村さんが今回初めて聴いて「このコはうまい!」と言ったみつきちゃん。2008年にまりやさんの書いた「夏のモンタージュ」でシングル・デビュー。シンガーのときは「みつき」で役者のときは「高畑充希」という名前で、今、NHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」に出演している。この曲のレコーディングのときはまだ16歳で、スタッフ一同が「このコは歌がうまい。将来いい歌手になるだろう」と言ったとか。「今はどっちか言うと役者業に軸足がありますが、このとき16歳ですからね。大人びた表現ですが。いい歌手になるんじゃないかと思います」と達郎さん。

・Subject:さようなら
2011年に松浦亜弥さんの10周年に書き下ろしたのが「Subject:さようなら」。

・リユニオン
今回達郎さんがいちばん好きな曲は松たか子さんの「リユニオン」。松たか子さんの2007年のアルバム『CHERISH YOU』に入ってる。「松たか子さんはピアノがうまいんですよね。読譜も抜群ですからリズム感も安定感も大したものです」と達郎さん。

曲をかけ終えて「むかしから役者、特に女優の歌というのは独特の個性があると言われますが、この『MARIYA'S SONGBOOK』のコンピの中でも薬師丸ひろ子さん、広末涼子さん、そしてこの松たか子さん、そうした方、なんか独特の個性がありますが。アレンジが佐橋佳幸さん。佐橋くんらしいですね、佐橋くん得意技のアレンジでございますが」と達郎さん。

・月夜のタンゴ
2005年に森光子さんにまりやさんの作詞、達郎さんの作曲で進呈した曲。シングル・カットされてオリコンチャートにチャートインした。85歳5ヶ月でのチャートインというのは最年長記録になるそうだ。「森さんは月とそれからタンゴがお好きな方というので、だったら月夜のタンゴだろ、それからはじまりまして(笑)、作りまして。タンゴといっても今のタンゴではなくて昭和の、大正ロマンから昭和にかけてのあの時代のタンゴを目指して作った曲です」と達郎さん。

12月15日は、「クリスマス・ソングで棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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