Sunday Song Book #1105

2013年12月16日 | Sunday Song Book

2013年12月15日プレイリスト
「クリスマス・ソングで棚からひとつかみ」
1. 素敵なホリデイ / 竹内まりや "ボナペティ" "エクスプレッションズ" '01
2. LITTLE SAINT NICK(ALBUM VERSION) / THE BEACH BOYS "CHRISTMAS ALBUM" '64
3. BLUE CHRISTMAS / THE VENTURES "CHRISTMAS ALBUM" '65
4. ROCKIN' AROUND THE CHRISTMAS TREE / DION "ROCK'N'ROLL CHRISTMAS" '92
5. I SAW MOMMY KISSING SANTA CLAUS / THE RONETTES "A CHRISTMAS GIFT FOR YOU" '65
6. (IT'S A) HAPPY HOLIDAY / THE SHELLS '62
7. WHITE CHRISTMAS / BING CROSBY '42
8. HAVE YOURSELSF A MERRY LITTLE CHRISTMAS / JUDY GARLAND '44
9. BELLA NOTTE / ORIGINAL SOUNDTRACK "わんわん物語" '55
10. JINGLE BELL ROCK (LIVE) / 山下達郎 "シーズンズ・グリーティングス 20th ANNIVERSARY EDITION" '13('93)
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組21年の歴史の中で前倒し収録の記録を更新したそうだ。「PERFORMANCE 2013」もあと残り僅か。12月は東京に帰らないスケジュールで、現在は北陸ツアーの真っ只中。北陸7泊の最後は青森二日公演。今年は岩手とか函館でできなかったので、新幹線が開通したこともあり、イベンターが青森二日公演の日程を組んだとか。リンクステーションホール青森、旧青森市文化会館で土日ライヴをやってるはず。「ここは音のいいホールでございます」と達郎さん。残りは大阪フェスティバルホール二日と中野サンプラザホール、千秋楽の二日だけ。番組を収録している現時点では北海道、札幌(12月1日)が終わったところ。「北海道ツアー。今回は三公演でしたけれども、どこもいいお客さんでいい演奏ができたと思います。お越しいただいたみなさま、ありがとうございます」と達郎さん。

・クリスマス・ソングで棚からひとつかみ
いつもだったら年末恒例リクエスト大会だが来週、再来週とまりやさんをゲストに迎えて「年忘れ夫婦放談」なので、一週だけリクエストをやってもしかたない。安直だが今週は「クリスマス・ソングで棚からひとつかみ」。邦楽のクリスマス・ソングが全盛だが、この番組は洋楽の番組なので、前半はロッケンロールのクリスマス・ソング。後半は実はあまりオンエアされないクリスマス・ソングのルーツを探る感じ。「今日はなかなかいいプログラムだと自負しております。エアチェックされて、私のこんなヘラヘラしたナレーションを抜いて、ノンストップでマイテープ、マイデータを作っていただきますと、クリスマスのときにそれをかけていただきますと、けっこういい感じかな。そういう感じ」と達郎さん。

・素敵なホリデイ
今年もケンタッキーフライドチキンの年末のCMに採用されている。

・LITTLE SAINT NICK(ALBUM VERSION)
達郎さんが自宅で聴くクリスマス・アルバムは片手で余る程度なのだとか。中でもいちばん古い愛聴盤がビーチボーイズのクリスマス・アルバム『CHRISTMAS ALBUM』。1964年の暮に発売されてミリオンダラー、全米6位。A面がビーチボーイズのオリジナル・ソングで、B面はコーラス・グループとしてスタンダード・ナンバーの歌う構成になっている。そのA面の1曲目に入ってるのが「LITTLE SAINT NICK」。最近はCD化されたおかげでチェレスタが入ってるシングル・ヴァージョンがお馴染みになってしまったが、達郎さんの世代の時代では「LITTLE SAINT NICK」のシングルが日本盤で出なかったので「LITTLE SAINT NICK」といえばアルバム・ヴァージョンになるという。「シンプルなオケですけれど、美しいコーラス」と達郎さん。

・BLUE CHRISTMAS
達郎さんの中学時代の愛聴盤、ヴェンチャーズのクリスマス・アルバム『CHRISTMAS ALBUM』。ヴェンチャーズというと日本でしか人気がないと誤解されているが、ヴェンチャーズはアルバム・アーティストとして実績がある。クリスマス・アルバムは1965年の暮に発売されて全米9位。このアルバムはヴェンチャーズの数あるアルバムの中でも、そしてクリスマス・アルバムのロックンロール盤としても屈指のアルバム。「いろいろな当時のですね、ヒット・ソングのイントロとか間奏を、行き方の上にクリスマス・スタンダードを乗っけるという、ひじょうにおもしろいアイディアのものでございますが。プロデューサーがジョー・サラシーノというヴェンチャーズのプロデューサーでありますが、この人のアイディアだと思いますが」と達郎さん。『CHRISTMAS ALBUM』から「BLUE CHRISTMAS」。

・ROCKIN' AROUND THE CHRISTMAS TREE
ブレンダ・リーの1958年の作品で1960年にヒット・ソングになった「ROCKIN' AROUND THE CHRISTMAS TREE」。いろんな人がカヴァーしてるが達郎さんがいちばん好きなのがディオン。1992年のアルバム『ROCK'N'ROLL CHRISTMAS』から「ROCKIN' AROUND THE CHRISTMAS TREE」。

・I SAW MOMMY KISSING SANTA CLAUS
キリスト教がすべての宗教の中でいちばん音楽が盛んな宗教で二十世紀になりアメリカでそれが爆発した。ヨーロッパに伝統があるものの特にロックとジャズはクリスマス・ソングの宝庫。アメリカらしくそれがイベント化してたくさんのヒット曲が生まれた。最近は来なくなったが、以前は毎年毎年「あなたの好きなクリスマス・ソングを選んでください」という依頼があったそうだ。山下家ではもう四半世紀クリスマスにかけるアルバムは決まっていて、達郎さんはビーチボーイズのクリスマス・アルバム、ヴェンチャーズのクリスマス・アルバム、そしてフィル・スペクターの『A CHRISTMAS GIFT FOR YOU』の3枚で、それにまりやさんのカーペンターズとアンディ・ウイリアムスとオズモンズが加わるだけなのだとか。1965年の『A CHRISTMAS GIFT FOR YOU』から達郎さんがいちばん好きなのがロネッツの「I SAW MOMMY KISSING SANTA CLAUS」。ロニー・スペクターは達郎さんがいちばん好きな黒人シンガーのひとりだとか。いつもクリスマス時期にライヴをやっていて、昨年は達郎さんも好運なことに観ることができたそうだ。そのライヴでも「I SAW MOMMY KISSING SANTA CLAUS」を歌っていたという。

・(IT'S A) HAPPY HOLIDAY
『SEASON'S GREETINGS』の中に入ってる「(IT'S A) HAPPY HOLIDAY」のオリジナルで、ニューヨーク、ブルックリン出身の黒人ドゥーワップ・グループ、ザ・シェルズが1962年に発表した作品。

・年忘れ夫婦放談
来週はクリスマス前の連休でなんとか直近で収録することができそうなのだとか。今からでもリクエスト、まりやさんへの質問は間に合うそうだ。
年明けは「新春リクエスト大会」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

・『MARIYA'S SONGBOOK』スペシャル・エディション
竹内まりやさんの'80年代、'90年代、2000年代にいろいろな人に作家として提供した楽曲のコンピレーションが2枚組のCDで発売になった。まりやさんは11月25日でデビュー35周年を迎えた。アニバーサリー・イヤーの記念企画盤『MARIYA'S SONGBOOK』が第一弾として発売され、これから一年間は35周年の記念企画がいろいろと出てくる。その取っ掛かりが『MARIYA'S SONGBOOK』。まりやさん自身が選曲、監修、楽曲解説(思い出エピソード)付きで、これまでいろいろな人に提供してきた楽曲をオリジナル音源でコンピレーション。いわば竹内まりや裏面史。CD2枚組仕様で全30曲。初回盤にはボーナス・ディスクとして本人のデモ音源、達郎さんがホーム・レコーディングしたデモテープからセレクトして収録。全曲2013年リマスター。12月4日発売。
この度またワーナーからスペシャル・エディションが発売されることになった。タータンチェックにハートのワッペンをあしらったジャケットのデザインをポーチで再現した『MARIYA'S SONGBOOK』WMD(WARNER MUSIC DIRECT)EDITION。ポーチには初回盤に加えてまりやさんの直筆プリント・メッセージ入りアナザー・ジャケットを封入している。ポーチは内側が3ポケットの構造になっていてコスメ・ポーチや小物入れとしても利用できる。数量限定。
詳しくはまりやさんのスペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/mariya/

・「クリスマス・イブ」30th Anniversary Edition
クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)」がベスト10入り。'80年代、'90年代、'00年代、'10年代の4ディケードでベスト10する記録ができた。

・Tatsuro Yamashita Christmas Eve 30th Anniversary JXグループ presents 「Very Merry Christmas」
クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)初回盤」に付いてる「クリスマス・イブ」のショート・フィルム(DVD)のラジオ・ドラマ版がJFN系列38曲でオンエアされることになった。Tatsuro Yamashita Christmas Eve 30th Anniversary JXグループ presents 「Very Merry Christmas」は15日の夜7時放送(30局のみ。残り8局は別スケジュールだとか)。出演者はDVD版と同じ。達郎さんも「クリスマス・イプ」についてコメントしている。

さらに「クリスマス・イブ」のショート・フィルムの映画館での特別上映が決定した。12月24日にショート・フィルムの撮影が行われた川崎チネチッタで上映。この一夜限りの上映会に100組200名のリスナーを招待。詳しくはTFMのトップページにて。
http://www.tfm.co.jp
#16日午後7時で締め切った模様です。

・WHITE CHRISTMAS
クリスマス・ソングでいちばん有名なのは「WHITE CHRISTMAS」。ビング・クロスビーが歌って史上最も売れたシングルという記録を持っている。3,000万枚以上売れたと言われている。1942年に全米ベスト1になり11週連続続いた。ベスト10入りはその年から毎年続いた。アーヴィング・バーリンの作品で、彼はこの1曲のためだけに別の出版にして今でも管理されている。もともとは映画『HOLIDAY INN』邦題『スイング・ホテル』の挿入歌だったが、ヒットしたので『WHITE CHRISTMAS』という映画も作られた。第二次世界大戦がはじまった頃で戦地に行った兵士を思って作られたという。

・HAVE YOURSELSF A MERRY LITTLE CHRISTMAS
この曲も戦争を背景にした作品。1944年の映画『MEET ME IN ST.LOUIS』邦題『若葉の頃』のために作られてジュリー・ガーランドが歌った。その後、歌詞が変えられてレコーディングされ、今ではそちらのほうでカヴァーされるほうが多い。達郎さんは『SEASON'S GREETINGS』の中でジュリー・ガーランドのヴァージョンで歌っている。生まれて初めて聴いたのがジュリー・ガーランドの歌だったからだとか。

・BELLA NOTTE
ディズニー映画『わんわん物語』の挿入歌。今のサウンドトラックでは曲の頭のアコーディオンの音が消えて、歌からはじまってるそうだ。それだと味気ないのでいちばん古いサウンドトラックからデジタル・プロセッシングしたという。1955年のオリジナル・レコーディング「BELLA NOTTE」。

・JINGLE BELL ROCK (LIVE)
SEASON'S GREETINGS 20th Anniversary Edition』にボーナス・トラックとして収録した「JINGLE BELL ROCK (LIVE) 」。この番組3周年のときに半蔵門のTOKYO FMホールでアコースティック・ライヴを行った。伊藤広規さんのベース、難波弘之さんのピアノ、佐橋佳幸さんのアコースティック・ギター、達郎さんの鈴、歌で構成されている。1993年11月26日にライヴ・レコーディング。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

12月22日・29日は、毎年恒例「年忘れ夫婦放談」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント (2)
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