2017年06月11日プレイリスト
「『ソフトロック・ナゲッツ』特集 Part 2」
1. LONELY TOO LONG / THE YOUNG RASCALS '67
以下、"WARNER SOFT ROCK NUGGETS Vol.3" 5月31日発売
2. APPLES, PEACHES, PUMPKIN PIE / JAY & THE TECHNIQUES '67
3. WHEN SUMMER IS THROUGH / THE HAPPENINGS '67
4. IF YOU DON'T WANT MY LOVE / ROBERT JOHN '68
5. ALL THIS (HE DOES TO ME) / THE ANITA KERR SINGERS '68
6. MAD / HARPERS BIZARRE '68
7. THAT'S WHY I'M CRYINGS / THE IVY LEAGUE '65
以下、"WARNER SOFT ROCK NUGGETS Vol.4" 5月31日発売
8. SUNSHINE BOY / VICKY '67
9. SHE'S NOT LIKE ANY GIRL / THE GIBSONS '67
10. WHEN LOVE SLIPS AWAY / MARGO & THE MARVETTES '67
11. EVERLASTING LOVE / THE LOVE AFFAIR '67
12. A BABY'S COMING / CHRIS & PETER ALLEN '68
13. BABY TAKE ME IN YOUR ARMS / JEFFERSON '69
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は大幅に前倒しで収録しているという。番組はじまって以来の出来事で、約半月近く前なのだとか。前倒し収録が続いてるのは地方が長く続いたのと、先週今週の二週間に渡り特集しているワーナー『ソフトロック・ナゲッツ』のプロモーションを早めにやりたかったためなのだそうだ。今週ツアーは6月15日(木)、16日(金)に埼玉県の大宮ソニックシティホール。
・『ソフトロック・ナゲッツ』特集 Part 2
5月31日にワーナー『SOFT ROCK NUGGETS』という全4枚のコンピレーションが発売された。達郎さんが十代だったときのミドル・オブ・ザ・ロード、ソフト・サウンディング・ミュージック。いわゆるソフト・ロックと呼ばれるためリズム・セクションがしっかりとしてないものは値しないとか。担当の宮治淳一さんが心血を注いで監修。先週に引き続いて『ソフトロック・ナゲッツ』特集。
http://wmg.jp/artist/softrocknuggets/
・『COME ALONG 3』
1979年に『COME ALONG』という企画ものをリリースしたが、もともとはレコード・ショップでの店頭用に作られたプロモ・レコードだった。小林克也さんのナレーションをバックにいわゆるラジオDJという体裁で作ったものだった。反響が大きくカセットテープで販売した後、達郎さんがレーベルを離れた頃にレコードやCD、果ては『COME ALONG II』という非公認のものまで作られた。このほど会社が『COME ALONG 3』という企画を出し8月2日発売されることになった。実に33年ぶりの続編。『COME ALONG』と『COME ALONG II』はRCA、現BMGのカタログを中心にしていたが、今回はMOONとWARNERのカタログからセレクト。DJはもちろん小林克也さん、ジャケットのイラストは鈴木英人さんという全く同じ仕様で届けられる。詳しくはワーナーの山下達郎特設サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/
「『COME ALONG』が出んのかよ(笑)。おもしろそう。克也さん、よろしくお願いします」と達郎さん。
・LONELY TOO LONG
『WARNER SOFT ROCK NUGGETS Vol.3』から。まずは達郎さんのアイドル、ヤング・ラスカルズの「LONELY TOO LONG」。1967年、全米16位。アルバム・ヴァージョン。「これをソフト・ロックと言うか、と突っ込みたくなりますが。いいんです。意図してるところはアレなんです。ビートは強く、メロディはきれいに」と達郎さん。
・APPLES, PEACHES, PUMPKIN PIE
次はジェイ&テクニクス。ペンシルバニアのヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。リード・ヴォーカルは黒人でバックは白人バンド。彼らの出世作「APPLES, PEACHES, PUMPKIN PIE」は1967年、全米6位のベスト10ヒット。プロデュースはジェリー・ロス、アレンジはジョー・レンゼッティ。
・WHEN THE SUMMER IS THROUGH
ハプニングスはトーケンズが発掘してきたヴォーカル・グループ。リード・ヴォーカルはボブ・ミランダ。ニュージュージー出身のヴォーカル・グループ。1966年に「SEE YOU IN SEPTEMBER」が大ヒットして破竹進撃を続けた。むかしのスタンダード・ナンバーや一昔前のオールディーズ・ポップをこの時代の8ビートに乗っけてやるというアイディア。東のハプニングス、西のヴォーグスと言われた。1967年のアルバム『CYCLE』から「WHEN THE SUMMER IS THROUGH」。
・IF YOU DON'T WANT MY LOVE
ニューヨーカーのロバート・ジョン。日本では「THE LION SLEEPS TONIGHT(ライオンは寝ている)」が1970年代のはじめに大ヒット。キャリアは古く'50年代にボビー・ペドリック・ジュニアの名前でヒットがある。1968年、全米49位の「IF YOU DON'T WANT MY LOVE」はチャーリー・カレロのアレンジ。マイク・ゲイトリーとの共作。リアル・テレオ・ヴァージョン。
・ALL THIS(HE DOES TO ME)
先週もかけたアニタ・カー・シンガーズ。1968年のシングル・オンリーの「ALL THIS(HE DOES TO ME)」。プロデュースはディック・グラッサー、アレンジはアニタ・カー自身。
・MAD
『WARNER SOFT ROCK NUGGETS Vol.3』からのセレクト最後はハーパーズ・ビザール。ウェスト・コーストのバーハンク・サウンドの雄、テッド・テンプルマン。1968年のアルバム『 THE SECRET LIFE OF HARPERS BIZARRE』から「MAD」。
・THAT'S WHY I'M CRYING
『WARNER SOFT ROCK NUGGETS Vol.4』から。Vol.4はいわゆるブリティッシュ・ポップのコンピレーション。日本ではなかなかこのような企画が立たなかったが、選曲、リマスタリング、いろいろな意味でオススメなのだとか。ジョン・カーター、ケン・ルイスというイギリスを代表するソングライターが作ったアイヴィー・リーグ。1965年、全英22位の「THAT'S WHY I'M CRYING」。
・SUNSHINE BOY
ヴィッキーというと日本でも「恋はみずいろ」、「待ちくたびれた日曜日」などヒット曲がたくさんある。1967年のシングル「朝まで踊って」のB面「SUNSHINE BOY」はパレードのヒット曲「SUNSHINE GIRL」の女の子版。
・SHE'S NOT LIKE ANY GIRL
ベルギー出身のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ、ザ・ギブソンズ。1967年のシングル「SHE'S NOT LIKE ANY GIRL」日本題は「ただひとりのキミ」。達郎さんは日本盤のシングルを持ってるが今までCD化されずにいたので、今回『WARNER SOFT ROCK NUGGETS Vol.4』の収録がうれしかったとのこと。世界初CD化。もともとはロッキンベリーズのシングルのB面。メンバーのジェフ・タートンが曲を書いている。後にジェファーソンという名前でソロ・シンガーになる。ロッキンベリーズよりもギブソンズのほうがいい出来だと達郎さん。
・WHEN LOVES SLIPS AWAY
マーゴ&マーヴェッツの「WHEN LOVES SLIPS AWAY」はジェリー・ロス・プロデュースのジェイ&テクニクスなどがやっていた曲のカヴァー。マーゴ&マーヴェッツは北アイルランド出身の女性ひとり、男性5人のコーラス・グループ。1967年に取り上げたと書いてあるそうだ。達郎さんは知らなかったというが聴いてよかったのでオンエア。
・EVERLASTING LOVE
1967年、全英NO.1の「EVERLASTING LOVE」はラヴ・アンリミテッドの出世作。5月28日にオンエアした「RAINBOW VALLEY」と同じナシュビルのソングライター・チーム、バズ・ケイスンとマック・ゲイドンの作品で黒人シンガー、ロバート・ナイトのカヴァー。
・A BABY'S COMING
クリス&ピーター・アレンの「A BABY'S COMING」も世界初CD化。ピーター・アレンはその後、アメリカで大成功を収めるが、もともとはオーストラリア出身。クリス・ベルとピーター・アレンのデュオ。1968年にアメリカへ渡った後の作品で、トニー・パワーズとジョージ・フィショフの共作。
・BABY TAKE ME IN YOUR ARMS
『WARNER SOFT ROCK NUGGETS Vol.4』の最後は先程、ギブソンズのところで名前が出てきたジェファーソン。1969年、全英22位、全米68位の「BABY TAKE ME IN YOUR ARMS」。
・今後の予定
来週は恐怖の聴取率週間。「来週は何をしようか(笑)、またライヴかなぁ〜。まぁ、ちょっと考えますわ。素材はたくさんあります(笑)。どうしょうかな、がんばります。てなわけで(笑)、決めないで終わるやつ。ふふ。だから前倒し嫌なんだ(笑)」と達郎さん。
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〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2017年06月18日は、「山下達郎 LIVE SPECIAL」(予定)
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