THE MUSIC OF NOTE - Motoharu Radio Show #01

2020年07月03日 | Motoharu Radio Show

2020/07/03 OnAir 僕のレコード・ラックから
M1 Take It Easy - Eagles
M2 Domino - Van Morison
M3 Dirty Work - Steely Dan
M4 Stupidly Happy - XTC
M5 You Never Know - Wilco
M6 Shoegaze - Alabama Shakes
M7 Made to break your heart - Los Lobos
M8 Beautiful Day - U2
M9 Rocks Off - Rolling Stones
M10 Tell Me Where It Hurts - Garbage
M11 Human - Pretenders
M12 エンタテイメント! - 佐野元春 & THE COYOTE BAND
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。今月7月から9月までの三ヶ月間、「THE MUSIC OF NOTE」でDJ担当することになりました。FM COCOLOでのDJは今回がはじめて。ちょっと緊張していますけれども「THE MUSIC OF NOTE - Motoharu Radio Show」。これからの三ヶ月間どうぞよろしくお願いします。さて、今夜のテーマはこれです。「僕のレコード・ラックから」。十代の頃から慣れ親しんだレコードをみなさんに紹介したいと思います。「THE MUSIC OF NOTE - Motoharu Radio Show」。DJ、佐野元春でお送りします。

・Take It Easy
今夜のテーマは「僕のレコード・ラックから」。1曲目は1972年に発表されたイーグルスの名曲「Take It Easy」。"どんなときも気楽にいこうぜ"と歌っている。

・Domino
ヴァン・モリソンの'70年代のヒット・レコード「Domino」。キャリアの長いヴァン・モリソンも「ちょうどこの時期、70年代に出したレコードはどれも素晴らしいです」と元春。"今は変化のとき。少し休んでまた進んでいこう"そんなふうに歌っている。

・Dirty Work
スティーリー・ダンの「Dirty Work」。「いつ聴いてもモダンなバンド・サウンド、スティーリー・ダン。70年代のヒット・レコード。"もうあんたのために汚れた仕事はしたくないよ"、そんなふうに歌っています。まぁ、世の中そんなふうに思ってる方、きっとたくさんいるんじゃないでしょうか?」と元春。

佐野元春 : そうですね。この番組は特に新しい世代のリスナーに広く聴いていただけるといいなと思っています。新しい世代というと、例えば15歳から25歳くらいのみなさんでしょうか。まぁ、自分が振り返ってみると音楽にいちばん敏感に反応したのがこの15歳から25歳くらいの頃でした。音楽だけではなく、映画や本、ラジオやテレビ番組など、この頃に触れたものはその先の人生にとても大きな影響を与えたと思います。まぁ、そんなわけでこの番組では広い世代のみなさんとロック音楽を通じて楽しい時間を分かち合えるとうれしいです。ここでアメリカ、イギリス、僕がクリエィティブだなと思うバンド、ふたつ紹介します。ひとつはXTC。80年代、ニューウェイブ、パンク・ムーブメントの中で、一際クリエイティブな音を出していたバンドでした。詩の世界もとても英国的でちょっと一筋縄でいかないといったバンドです。現在はバンドは解散状態で、リーダーのアンディ・パートリッジが自分のレーベルを作って活動を続けているようです。そしてアメリカのバンドではWilco。とても個性的なソングライティング。音楽的にはロックの正統派のようなサウンドなんですが、よく聴いてみると実にクリエイティブで、とてもいい感じですね。ではここで彼らのレコードを聴いてみます。

・Stupidly Happy
・You Never Know

佐野元春 : ここで比較的最近のレコードから、ちょっと僕が気になってるレコードを聴いてみたいと思います。ひとつがアラバマ・シェイクス、そしてもうひとつがロス・ロボス。アラバマ・シェイクスは10年ぐらい前にデビューしたバンドですけれども、演奏がとてもしっかりしていて個人的にとても好きなバンドのひとつです。ソングライターでギタリストの女性、ブリトニー・ハワードを中心とした5人編成のバンド。ブルーズを基本にした渋い音楽なんですが、2013年のグラミー賞で新人賞と最優秀ロック演奏賞で候補にあがりました。もうひとつのバンド、ロス・ロボスも魅力的です。メンバーはメキシコ系アメリカ人で5人編成のバンド。基本的にアメリカのルーツ音楽やメキシコの音楽が土台にあるんですけれども、ときどき新しい試みも入れたりして、ちょっと不思議なバンドです。ではここで彼らのレコードを聴いてみます。

・Shoegaze
・Made To Break Your Heart

曲をかけ終えて。
「あぁ、こういう音楽を聴くとライヴやりたくなりますね。そうですね。今はだいぶ収まったように見えますが新型コロナウイルス、まだまだ油断はできない状態です。こんなときに聴く音楽はやはり希望を感じるような曲がいいですね。この後はU2のレコード、曲はBeautiful Dayに続きます」と元春。

・Beautiful Day

・Rocks Off

佐野元春 : ローリング・ストーンズ、曲は「Rocks Off」。そうですね、ローリング・ストーンズも本当にキャリアの長いバンド。スタジオ・アルバムもたくさん出していますけれども、僕が個人的に好きなのはストーンズ70年代のアルバムですね。今聴いていただいた「Rocks Off」。この曲が収録されているのは『Exile on Main St.』。邦題は「メイン・ストリートのならず者」。1972年のレコードです。数あるストーンズのアルバムの中で、僕は個人的にはこのアルバムがいちばん好きです。

佐野元春 : さて、ロック音楽というともちろん男性だけではなく、女性にも素晴らしいミュージシャンたちがたくさんいます。ここで聴いてみたいのは二人の女性ロック・ヴォーカリスト。クリッシー・ハインドとシャーリー・マンソン。それぞれプリテンダーズ、そしてガベージというバンドのヴォーカリストです。これが不思議なことに二人の声が本当によく似てるんです。調べてみたらこの二人、2006年アトランティック・シティでのライヴで共演して、それがレコードにもなってるようです。やはり似た者同士。自然に引き合うということでしょうか。プリテンダーズにガベージ。僕はどちらのバンドも好きです。どちらも踊りたくなるようなパワー・ポップが魅力ですね。ではここで彼らのレコードを聴いてみます。ガベージ「Tell Me Where It Hurts」、そしてプリテンダーズ「Human 」。2曲続きます。

・Tell Me Where It Hurts
・Human

曲をかけ終えて。
「かっこいい二人の女性ロッカー。ガベージのシャーリー・マンソン、そして今聴いたのがプリテンダーズのクリッシー・ハインド。そうですね。トッド・ラングレンとホール&オーツのダリル・ホール。この二人とも声とヴォーカル・スタイル似てますけれども、女性ヴォーカリストではこの二人ですね、まるで兄弟のようです」と元春。

佐野元春 : さて、「THE MUSIC OF NOTE - Motoharu Radio Show」。三ヶ月という期間限定のプログラム。どんなレコードを紹介していこうか、不安が半分、楽しみが半分という感じです。これだけ音楽が溢れていてみなさんがどんな曲が聴きたいのか。正直言って僕自身はわかってないので悩みますね。ただはっきりしているのは、この番組ではグッド・ミュージックをできるだけたくさん届けていきたいということです。時代に関係なく流行り廃りに関係なく、僕の胸をヒットした曲を紹介していきたいと思います。
さて、これはちょっと自分の話になりますけれども、今年は自分がデビューして40周年目を迎えました。これまで続けられたのもファンのみなさんのおかげだと思っています。この場を借りて、本当にどうもありがとうと伝えたいです。ということで今年はファンのみなさんへの感謝を込めて、全国ツアー、夏のロック・フェスといろいろと計画していたんですけれども、残念ながらこの新型コロナウイルスの影響でなかなか思うように動けていません。ちょっと肩透かしを食らったような感じになっています。まぁ、こういうときなので本当にエンターテイメントって大事だなって思ってる方もいると思います。関西地区でも僕が知ってる限り、プロモーターのみなさん本当に熱心にがんばってます。新たな危機を迎えてるエンターテイメント。どうにかこの試練を乗り越えて復活してほしいなと思っています。さて時間も残り少なくなってきました。この9月に僕のベスト・アルバム(『THE ESSENTIAL TRACKS MOTOHARU SANO & THE COYOTE BAND 2005 - 2020』)が出るんですけれども、そのアルバムに入ってる僕の新曲を聴いてください。佐野元春 & コヨーテバンド、曲は「エンターテイメント!」。

・エンターテイメント!

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show。「僕のレコード・ラックから」と題して十代の頃から慣れ親しんだレコードをみなさんに紹介しました。楽しんでいただけましたか? 来週はミドル・オブ 60'Sのレコード、ビートルズ、バーズ、シュープリームスほか、ご機嫌な曲たくさん集めてみます。お楽しみに。「THE MUSIC OF NOTE - Motoharu Radio Show」。次回の放送は来週7月10日、よる9時から。同じステーション、同じ時間でみなさんとお会いしたいと思います。DJ、佐野元春。ではまた来週。
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