
2018年04月22日プレイリスト
「LOVE SONGで棚からひとつかみ」
1. I LOVE YOU PART II (LIVE) / 山下達郎 "ビッグ・ウェイヴ" '84
2. GOOD LOVIN' / THE YOUNG RASCALS '66
3. LOVE IS A MANY-SPRENDORED THING / THE VOGUES "MEMORIES" '69
4. IF YOU LOVE ME / JACKIE TRENT '64
5. LOVE MAKES THE WORLD GO ROUND / DEON JACKSON '66
6. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE / JACKIE DeSHANNON '65
7. L-O-V-E (日本語) / NAT KING COLE '64
8. LET ME LOVE YOU / JEFF BECK "TRUTH" '68
9. LOVE LETTERS / THE LETTERMEN "A NEW SONG FOR YOUNG LOVE" '66
10. LOVE GOES ON / 山下達郎 "レアリティーズ" '02
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■内容の一部を抜粋
・近況
早いもので4月も中旬が過ぎ来週はもうゴールデンウィーク。「わたしはもう盆も正月もありませんで(笑)。4月もう(笑)、戦争です。一所懸命やっております。おかげさまで体の調子はいいんでスタジオ仕事に励んでる毎日でございます」と達郎さん。じぶんのほうは一段落して竹内まりやさんの新曲に移ってるとか。
・LOVE SONGで棚からひとつかみ
今週は二月に一度やってくる聴取率週間。このところ聴取率週間は「ライヴ特集」とか「珍盤奇盤」とか変則技で逃げていたが、今回は準備期間が全くないので逃げようがなかったという。それでふと思い出したのが'90年代は聴取率週間のときに日曜日のゾーンはラヴ・ソングの特集を行っていたこと。いろんなラヴ・ソングを日曜日の各番組で特集する企画だった。15年から20年くらい前まで盛んにラヴ・ソング特集を行っていて、まじめに作ると面白い特集になった。そうしたことを思い出して久しぶりにやってみることにしたそうだ。今日はラヴ・ソングにありがちな大仰な、ベタで大袈裟な歌を古い曲の中から選曲した「LOVE SONGで棚からひとつかみ」。全部大袈裟だと疲れるので後半はちょっとかわいい曲にしたとか。
・I LOVE YOU PART II (LIVE)
ちょうどリクエストが来てたので「I LOVE YOU PART II」。今日はライヴ・ヴァージョンを持ってきたそうだが、いつのライヴか忘れたのだという。
・GOOD LOVIN'
最初は達郎さんの好きなラヴ・ソング。1966年のヤング・ラスカルズ、全米NO.1の「GOOD LOVIN'」。オリジナルはオリンピックスのヴァージョン。ラスカルズがカヴァーして彼らの出世作になった。
・LOVE IS A MANY-SPRENDORED THING
1955年のジェニファー・ジョーンズ、ウィリアム・ホールデン主演の映画『慕情』。朝鮮戦争を背景にしたメロドラマでテーマ・ソングは「慕情」、原題は「LOVE IS A MANY-SPRENDORED THING」。タイトルは「愛は輝き溢れるもの」という意味。"愛それは4月の薔薇が密かに咲く春のはじめのよう"という歌詞なので今頃の歌。1955年にヴォーカル・グループのフォーエイセズが全米NO.1のミリオンセラー。でも今日は達郎さんの好きなヴォーグスの1969年のアルバム『MEMORIES』のヴァージョン。アーニー・フリーマンの素晴らしいアレンジ、プロデュースはディック・グラッサー。
・IF YOU LOVE ME
エディット・ピアフの「愛の賛歌」は"愛のためなら何もいらない祖国だって裏切る"と過激な歌だが、英語に訳されてちょっとソフトになった。それでもかなり大袈裟。日本ではブレンダ・リーで有名。越路吹雪さんの「愛の賛歌」は岩谷時子さんがかなり意訳して柔らかくしてある。今日は達郎さんが好きなヴァージョンで、1964年のジャッキー・トレントの「IF YOU LOVE ME」。ジャッキー・トレントはイギリスの女性歌手。トニー・ハッチの奥さん。トニー・ハッチのプロデュース&アレンジでアップテンポになっている。シングル・オンリーなのでモノラルしかない。達郎さんがいちばん好きなのはハプニングスのヴァージョンだが、ジャッキー・トレントのアレンジから持ってきたアップテンポで、ジャッキー・トレントを聴いてからは「これがハプニングスのアレンジの下敷きになってるのか」と思ったそうだ。
・LOVE MAKES THE WORLD GO ROUND
ディオン・ジャクソンはミシガン州出身のリズム&ブルースのシンガー。1966年のデビュー・ヒット、全米11位(R&Bチャート3位)の「LOVE MAKES THE WORLD GO ROUND」。日本では発売されなかったので日本では無名だし、今でもちゃんとしたCDは発売されてないけれど、達郎さんの仲間内では人気の高い一曲。
・WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
ジャッキー・デシャノンの1965年の全米7位「WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE」。バート・バカラックとハル・デヴィッドの作品。ハル・デヴィッドというとブロークン・ラヴ・ソングが多いけれどこの曲はかなり大袈裟。ジャッキー・デシャノンはソングライターとしても有名だが、歌もハスキー・ヴォイスでいい声をしている。
・山下達郎 Special 2Days
今週4月25日(水)、26日(木)の二日間は広島クラブクアトロで山下達郎、難波弘之、伊藤広規による三人ライヴ。このアコースティック・ライヴから帰ればまたレコーディング。
・細田守監督最新作『未来のミライ』
『時をかける少女』、『サマーウォーズ』、『おおかみこどもの雨と雪』、そして『バケモノの子』に続く細田守監督最新作『未来のミライ』が7月20日に公開される。この度、このアニメ『未来のミライ』のオープニング・テーマとラストのエンディング・テーマ(主題歌)を達郎さんが書下ろすことに決まった。2009年の『サマーウォーズ』以来、2度目のタッグとなり、タッグは実に9年ぶり。オープニング・テーマは映画館の予告編やネットで聴くことができる。オープニング・テーマは「ミライのテーマ」という曲でミックスがまだ全部終わってないそうだ。番組でオンエアするのはまだ先になるとか。エンディング・テーマはサラウンド・モードができてM.A.(Malti Audio?)を待つばかり。この2曲はシングルとして7月11日に発売予定。詳しくはワーナーミュージック・ジャパンの山下達郎スペシャル・サイトにて。
https://wmg.jp/tatsuro/
・PERFORMANCE 2018
今年のツアーが6月からスタート。チケットの第一弾の発売は今週4月28日(土)から。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp/live/
・L-O-V-E (日本語)
ナット・キング・コールの「L-O-V-E」は1964年のレコーディング。今日は寝技で日本語ヴァージョンの「L-O-V-E」。作詞は漣健児さん。
・LET ME LOVE YOU
こういう特集だとイージー・リスニングっぽくなってくるので少しロックンロールのほうも。ブルースの求愛ソングが強烈なのでジェフ・ベック・グループの1968年の出世作『TRUTH』から「LET ME LOVE YOU」。ロッド・スチュアート作。達郎さんはアマチュア・バンドでやったことがあるそうだ。
・LOVE LETTERS
MORに戻ってレターメンの「LOVE LETTERS」。1945年の同名映画の主題歌。ジェニファー・ジョーンズとジョセフ・コットンの主演。エルヴィス・プレスリーが1966年にヒットさせて達郎さんの世代ではお馴染み。レターメンのヴァージョンはテンポが少し早くなっている。ジミー・ハスケルのアレンジ。スティーヴ・ダグラスのプロデュース。1966年のアルバム『A NEW SONG FOR YOUNG LOVE』から「LOVE LETTERS」。
・LOVE GOES ON
最後は2002年のアルバム『RARETIES』から「LOVE GOES ON」。
・今後の予定
来週はリクエスト特集。
・番組の終わりに
「雨降ったりですね、いろいろあります。すごい暑かったり。気温の差がとにかく激しいので、周り、なんかインフルエンザが再発する、そういうのも声が伝わってきます。お身体みなさまくれぐれもお大事に」と達郎さん。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2018年04月29日は、「リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp