
■藤本由紀夫展 +/- plus/minus
2007年8月16日(木) 国立国際美術館
晴れ。大阪府の最高気温38度!
大阪中之島の国立国際美術館で開催されてる「FUJIMOTO YUKIO audio picnic 2007 [藤本由紀夫展 +/- plus/minus]」に行ってきた。このアート展は新聞のアート欄で紹介されていた。BOSEのWave Music Systemを213台並べて、すべてのシステムでビートルズのCDを再生させているということだった。一体これはどういうアート展なのだろう、興味があったので見に行った。
展示作品は「+/-」、「DELETE」、「THE SEPARATED」、「REAL」、「fade...」、「reverse」、「PHILOSOPHICAL TOYS」の7点。5分もあればすべて鑑賞できてしまう。
「DELETE」はビートルズのアップル盤のLP(ブラック・ビニール)が『Please Please Me』から『Let It Be』まで順番に右から並べられている。最初、これがなぜアートなのかよくわからなかった。近づいてLP盤をながめると、すべての溝が削られていた。だから「DELETE」なのかと納得。気がついてみたら、馬鹿馬鹿しいのだけど、不思議にユーモアを感じた。
さて、213台のオーディオ・システムでビートルズのCDを再生しているという「+/-」は、展示場の最深部にあった。巨大なラックに1台ずつ入れられて並べてあり、ブーンというノイズ音がそこから漏れていた。目の前まで行ってオーディオ・システムに耳を近づければ、確かにビートルズの曲がながれていた。しかも曲はオーディオ・システムによって違っていた。オーディオ・システムの表示には時刻とトラック・ナンバーが出ていた。時刻はラックの仕切りで変えてあるのか少しずつずれていた。1台、1台違う曲がながれてるのだと思った。ビートルズのレコーディング曲は200曲あまりだと聞く。時刻はスイッチを入れた時間なのだろうか。演奏時間なのだろうか、よくわからない。遠くに離れるとブーンというノイズ音にしか聞こえない。近づいたり、遠く離れたりと正に作者の思う壺の反応をしてしまった。
「FUJIMOTO YUKIO audio picnic 2007」はこの夏、国立国際美術館と西宮市大谷記念美術館と和歌山県立近代美術館とで同時に開催されているそうだ(西宮市大谷記念美術館は8月5日で開催期間は終わった)。
