Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

神戸・大阪週末旅行【3】LCCだけじゃない!九州発格安関西旅行術

2013年05月20日 | ■旅と鉄道
LCCの就航は、格安旅行派にとって大歓迎。少しでも安く旅できるのは、嬉しいことです。

しかし、安く旅する方法はLCCだけじゃない。新幹線は対抗割引を打ち出す一方、船という昔ながらの格安交通機関もネット割引を導入しています。
そこで今回の関西旅行では、往路は新幹線、復路はフェリーと使い分けてみました。


往路に乗ったのは、鹿児島~大阪を政令指定都市のみに停車して直通する、新幹線「みずほ」。
停車駅は「のぞみ」より少なく、博多~新大阪を2時間25分で結びます。しかも「のぞみ」と違って、指定席も4列のゆったりシート。山陽新幹線内の利用でも、選択したくなる列車です。

今回は、LCC対抗商品として発売中の「スーパー早特きっぷ」を利用しました。14日前までインターネットで購入すれば、1万円ポッキリ。3割引を超える大幅割引です。他の格安きっぷと違って、JR系のクレカでなくても使えるのもポイント。


博多から新神戸までは、わずか2時間11分。快適、快速な旅路でした。


帰路に利用したのは、名門大洋フェリー。大阪南港は、ニュートラムの駅から徒歩5分という立地のよさで、徒歩の乗船も便利です。大阪と京都方面への、格安直行バスもあります。


今回は、同行の友人が格安で1等室を抑えてくれました。関釜フェリーの1等室には乗ったことがあるけど、国内航路での1等室は初めて。どんな部屋なのか、ワクワクです。


1等の4人室。2段ベッドが2つずつに、小上がりが付いています。
テレビ完備。お茶用のポットや浴衣もあり、旅館に泊まっているようです。


チェックインの際に、タオルと歯ブラシセットももらえました。


船内には大浴場もあって、夜景を見ながらのお風呂はオツなものです。
船内レストランは、カレー500円、カツオのたたき600円などなど、場所を考えれば良心的なお値段。自販機の清涼飲料水も、市中と同じ価格です。持ち込まず、船内で購入した方が冷えてていいですよ!


食堂には生ビールサーバーもあり、冷蔵庫で冷やしたジョッキにセルフでそそぐ方式です。こちらも500円と、市中と変わらない値段。窓の外に揺れる夜景を見ながら、いい気分でぐいぐい飲みました。


大阪発便では、阪神地域から明石海峡にかけての夜景も楽しみの一つ。新幹線やLCCでは味わえないひとときが流れます。

1等だと、ネット予約でも1人当たり11,300円になりますが、カーテンで仕切れるベッドの2等洋室なら6,500円と格安。今なら同額で、テレビ付きの特2等にランクアップもできます。同室の人との語らいも楽しい雑魚寝の2等だと5,300円です。

また船会社のパックも格安。USJ入場料付き1等往復で19,800円、2等往復に1,000円分の電車チケットが付いて8,500円なんてプランもあります。詳しくはCLTのホームページで。

グッスリ眠って、目覚めれば九州へ。改めて船旅の良さを感じた一夜でした。

神戸・大阪週末旅行【2】大阪周遊パスでお上りさん

2013年05月20日 | ■旅と鉄道
神戸・大阪の旅2日目は、大阪の街を巡りました。


宿泊先の六甲アイランドから六甲ライナーで魚崎まで出て、梅田までは阪神電車の直通特急で。魚崎~梅田間は280円ですが、アイランドセンター駅のチケットショップ自販機で土休日回数券を買ったので、240円で済みました。
関西ではICカードより、チケットショップの方がトクだ!と言っていた、元関西在住者の友人の言葉を思い出します。

梅田の地下鉄定期券売り場で「大阪周遊パス」2千円也を購入。これで大阪市周辺の地下鉄・私鉄・市バス乗り放題。さらに大阪の主要観光施設の入場券が、どっさり付いてきます。
市営の観光施設はもちろん、温泉施設や遊覧船まで多彩なラインナップ。フル活用すればいくらトクできることやら?と思うほどの大盤振る舞いです。

今回は天気もよいので、展望スポットを中心に巡ることにしました。名付けて「大阪お上りさんツアー」!


まずは梅田駅の北側・通称「うめきた」へ。ヨドバシカメラにも賑わっていましたが、今注目なのがココ、グランフロント大阪!先月26日にオープンしたばかりの複合施設です。
巨大なタワービル3棟に、商業施設もぎっしり。オープン間もないということで、来訪者も大挙押し寄せていました。


一方、新梅田シティとの間にあった梅田貨物駅は廃駅となり、ガランとした空間が広がるばかり。こちらもやがて、開発の波に呑まれていくのでしょう。


地下道をくぐり、新梅田シティへ。大阪の代表的展望スポットとして不動の地位を誇る空中庭園も、周遊パスで入ることができます。こちらの見学者も、外国人観光客が半分以上を占めているようでした。


屋上からの展望。大阪駅や阪急電車を見下ろす眺めは、鉄道模型のようで楽しめます。特に、3線同時発車で淀川を渡っていく阪急電車は圧巻。鉄橋で奏でる3重奏は、地上170mにまで響いてきます。


歩いて阪急淡路駅へ。梅田から一駅で、神戸線と宝塚線の普通電車が頻繁に発着する駅なのに、改札の前は時代を超えた空気が漂っていました。


マルーンの電車に1駅揺られ、梅田駅へ。レトロな雰囲気にあふれていた阪急百貨店の通路は、建て替えで過去のものになってしまいましたが、壮大な空間は新しいビルにも受け継がれています。


地下鉄東梅田駅へ。地下鉄の売店は、「橋下改革」の一環でコンビニに変貌。ファミマとともに運営権を手にしたのは、中国・九州ではお馴染みのポプラです。
九州でも勢力が衰えてきている印象のあるポプラ、しかも関西での知名度はいま一つだったとのことですが、地下鉄への出店は認知度向上に貢献したことでしょう。まさに、社運を賭けた出店だったのではと思います。


谷町4丁目で降りて、空堀商店街へ。小説「プリンセストヨトミ」の舞台で、一度訪ねてみたかったのです。
小説の中そのままの、庶民的な雰囲気ただようアーケード街。お好み焼き「太閤」はありませんでしたが、代わりに お洒落でちょっとお高めのお好み焼き屋で昼食にしました。


天満橋で降りて、大阪府庁へ。玄関で「我々は断じて、大阪国を認めない!」と叫んでみたい衝動を抑えつつ、並木道を歩きました。


大阪城の雄姿。ライトアップの照明に赤いセロファンをかぶせたい衝動を抑えつつ、関西弁の外人大道芸人のパフォーマンスに爆笑しました。


皇居周りに負けない、都心の緑。お堀を周回するランナーの姿も、多く見かけました。


森ノ宮から天王寺まで、JRなら1本ですが、パスを有効利用するため地下鉄乗り継ぎで移動。
天王寺では、日本一の高さとなった建設中の超高層ビル「あべのハルカス」を見上げます。こちらも展望台がオープンの暁には、周遊パスに名を連ねてほしいものです。


御堂筋線を1駅乗り、ジャンジャン街に潜入。夕方4時過ぎというのに、立ち飲み屋も囲碁センターも、おっちゃんでいっぱいです。
ディープな大阪に思わずたじろいだ我々は、観光客向けの串カツ屋でおやつにしました。まわりの店に比べればちょっと高めだったけど、それでもお手頃です。


通天閣に行ってみましたが、45分待ちの行列。翌々日の朝日新聞「天声人語」にも、ここ最近入場客が増えているとの記事がありました。船の時間も迫っていたので、1階のお土産屋で買い物をしただけで退散することに。
ただ通天閣は、外から見ても楽しい建物。たとえば足元は公道になっていたり…


通天閣本通は、キン肉マンの街として売出し中だったりします。


堺筋線、中央線、ニュートラムを乗り継いでトレードセンター前へ。


最後の「お上りさん」は、大阪府咲洲(さきしま)庁舎。かつてのワールドトレードセンターです。


巨大な超高層ビルなのに、人が少なくガランとした内部は寂しいの一言。空きテナントも目立ちます。
ただ府庁舎ですから、休日に人が少ないのは、当然といえば当然かも。


細かいことを考えなければ、現時点で西日本最高峰のビル展望台からの眺望は、素晴らしいの一言。夕暮れの大阪湾を背景に、広大な平野に広がる大阪の街並みが一望のもとです。

というわけで、3つの展望スポットに登った今回の大阪周遊。パスで使った運賃、入場料は3,050円となり、都合1.5倍分も活用しました。
遊覧船や温泉施設の入場に使えば、まだまだトクができそう。また使ってみたいチケットでした。