Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

福岡市連接バス“都心循環BRT”循環試験運行スタート

2016年11月03日 | ■建築&街づくり
 福岡市と西鉄の協同で、8月から運行が始まった、連接バス。これまでは天神、博多それぞれからウォーターフロント地区を結ぶ往復運行でしたが、10月25日(火)からは、ウォーターフロント地区~天神~博多~ウォーターフロント地区を循環運行する「step2」へ移行しました。
 当初は9月中旬の移行が予告されていたので、1ヶ月遅れのスタートとなります。本格運行で想定されているルートに近い路線となった連接バスのうち、天神~博多~国際ターミナル間を乗車してみました。


 11月3日朝10時前、天神での乗り場となる7C乗り場でウォーターフロント地区からのバスを待ちました。


 バス停の路線表示は往復運行時からすっかり書き換わり、次の行き先に「渡辺通一丁目」が表示されています。


 路線図も循環路線になっていました。


 ほぼ定刻通りに現れた連接バスは、手前に停車していた車のせいでバス停への接近に難儀。数分遅れでの到着になりました。


 長いバスなので、手前に一般車が停車されてしまうと、バス停にぴったり付けられません。本格運行時には警察とも協力して、バス停周辺の取り締まり強化が必要かも。
 停車時には2台分のスペースが必要。このことから、福岡市のもくろむ「バス渋滞」の解消にはならないんじゃないかとの声も、ニュースでは紹介されていました。


 車内はガラガラ。休日で、かつ天神地区の商業施設がオープンする前なので、100円循環バスも空いている時間帯です。
 過去2回乗った編成の内装はナチュラルな色合いでしたが、この編成は黒と赤の椅子が印象的でした。


 車内の路線図も循環ルートに。
 天井の非常口は、日本のバスには珍しい設備です。横転した時には、天井から脱出できるように考えられているんですね。


 従来は客扱いがなかった、渡辺通を南下。まだまだ珍しい存在だけに、沿道からの注目度は相変わらず高いです。




 循環運行の開始を期に、運賃も均一から整理券方式に。車内のモニタでは、整理券方式を、海外からの乗客に分かりやすく解説する映像が流れていました。
 この映像、博多港発着や福岡空港国際線発着のバスにも取り入れれれば喜ばれそう。


 循環運行開始で新設された渡辺通一丁目に停車。体験乗車と思しき親子連れが乗ってきました。


 渡辺通り1丁目交差点を左折し、住吉通りへ。博多駅まではノンストップで走ります。
 福岡BRT構想で留意すべきは、「Rapid」≒高速を担保しているのが、バス専用レーンの拡充ではなく急行運行であること。朝なので渋滞もなくスムーズですが、定時性がどれほど確保できているのか気になります。


 博多シティが見えてきました。天神から博多駅までは約15分。他路線の快速系統なら7分、地下鉄なら5分の区間だけど、風変りな体験で楽しくはありました。
 ICカード限定で後部車両ドアからも乗り降りできるのも新しい取り組みですが、空いているので利用者はいませんでした。運転士の目が届かない「信用乗車」に近いやり方で、日本で受け入れられるかも気になります。


 バスは大博通りをウォーターフロントへ。前方車両が空いたので、席を移ってみました。
 連接バスとしての面白さは、うねうねと曲がる前方車両が見える後部車両の方が感じられますが、前方車両もなかなか。窓が大きく、これまでのバスとは違う車窓が楽しめます。


 従来客扱いのなかった呉服町にも停車。運転士さんになにやら聞いてくる人はいましたが、結局乗る人はおらずウォーターフロント地区へ。
 天神から約30分で、終点の博多港国際ターミナルに到着。今のところは内回り、外回り各6本の運行だけに、本格運行時の姿はなかなか想像できませんが、試験運行を重ねながら、便利な足として育っていってほしいと思います。

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