2日目の朝は、日の出とともに早起き。大分と別府の街が、朝陽のオレンジ色に染まっていきました。
西側に移り住んだ者として、海から日の出を迎えられる東向きの地域の朝は、ふるさとの風景です。
屋上階の「シティスパてんくう」へ、朝風呂に出かけました。通常1,500円の入場料がかかる施設ですが、ブラッサム大分の宿泊者は、何度でも無料で入れます。
特に朝風呂は一般利用者シャットアウトで、宿泊者のみの特権。ゆったり楽しめます。
もちろん浴室内は撮影禁止なので、写真はここまで。街に向かってお湯が落ちていくような、屋上の露天風呂が心地よかった!
温泉は循環湯で、湯の質でいえば別府の方が圧倒的に良いのですが、街を見下ろしながらの温泉はまた別の楽しみ方。これまで「観光地」としては弱かった大分市も、十分目的地になりうる街になりました。
カフェバーは、残念ながら朝の営業はなし。昨晩は夜景と列車を見下ろしながら、24時の閉店ぎりぎりまでくつろがせて貰いました。
ビールと、じゃこ天などから選べるおつまみ2種が付いたセット・千円也がお得です。
てんくうから見た、上野の森口。先行して整備が完了した かつての「南口」も、また見違えました。ホールには市立図書館も移転してきていて、公共施設の駅近への集積が進みつつあります。
人口の減少が続く大分県にあって、駅前の魅力アップは若年層の流出防止にも効果があるはず。最近注目を浴びる別府の移住促進策にしても、「電車で3駅行けば大都会」はポイントになるのではないでしょうか。
ホテルでの朝ごはんは付けていなかったので、駅ビルへ行こうと屋上ひろばへ。10時から営業のくろちゃんカフェがちょうど店を開けたところだったので、入ってみました。
もともとカフェメニュー中心なのでモーニングメニューなどはありませんでしたが、スープとパンセットで軽く一息。
カフェの隣には、子ども用のプレイコーナーもありました。
SUGOCAをかざして、豊肥本線に乗ります。赤い200系列の気動車も今やすっかりお馴染みの存在ですが、2001年に大分地区にデビューした時には、鮮烈な印象を与えたものでした。
大分駅から1駅の滝尾で7分停車というので、何が来るのかと思えばななつ星。博多駅で見ても目立つ存在ですが、小さなローカル駅で見ると、また別の迫力が感じられます。
大分大学前駅で下車。当たり前のように多くの人が降りていきましたが、ここも2002年に開設された、僕にとっては新駅です。
改札までの長いスロープは、大学のギャラリーになっていたはずですが、展示品が何も無くなってしまっていたのは残念でした。
駅西側の「旦野原ハイツ」は、主に学生向けアパートが並ぶ住宅街。韓国留学から戻った後、卒業までの半年間を過ごした街です。
2年前の夏に来た時には住んでいたアパートを発見できなかったので、今回はしっかり地図を確認して再訪。しかしフロ・トイレ共同の昔ながらのアパートは姿を消し、真新しいファミリー向け賃貸になっていました。まだ完了検査前で、改築されたばかりのようです。自分の足跡が消えていくようで、残念…。
近年校舎のリニューアルが進んだ大学自体も、まだ変化を続けています。学食の裏には、何やら木造の大きな建物が。厚生施設が建て替わるのかな?
福祉環境工学科棟横の「名建築実物大レプリカシリーズ」には、新たに住吉の長屋がラインナップ。
「家の中の移動に傘が必要」と言われる平面計画、よく分かりました(笑)。
工学部のメタセコイヤの並木は少し短くなってしまったけど、木々の色づき方は変わりません。母校でも一番好きな場所です。
大学駅ができるまでは、大学最寄り駅だった敷戸駅まで歩くと、20分以上かかりました。当時の通学生は、大変だったんです。
敷戸駅の、どこかレトロな青い看板は健在でした。
大分駅に戻り「豊後酒場」で、りゅうきゅう丼としらす丼のランチ。味には定評のある、大分本社の回転ずしチェーン・すし名人のグループだけに、なかなかおいしかったです。
おおいたシティの商業ゾーンも、ちょっとだけ偵察。大分のまちなか映画館は、ミニシアターをのぞけば久々の復活です。バスしか交通手段がない、郊外の映画館に行きにくい中高生も、便利になりました。
博多シティになくて おおいたシティにあるものといえば、フードコートもその一つ。「くうてん」よりぐっとお手頃で、家族連れやジャージ姿の学生さんでも安心です。
子ども服売り場も充実しており、博多シティに比べると おおいたシティは、より幅広い世代をターゲットにしています。「ミニ博多駅」という先入観を抱いていましたが、実際行ってみれば似て非なる駅ビルでした。
今回のパックは別府で途中下車ができるルールなので、普通電車で別府へ。いい天気の別大間の車窓は、車で行っても電車から見ても気分がいいものです。
ルール通りに別府駅の自動改札機を抜けようとすると、ゲートが閉じてしまいました。途中下車OKのプログラムを組み込むくらい、そう難しいものでもなさそうですが。
別府温泉の宝、竹瓦温泉へ。もう何度も入った温泉だけど、今回はじめて1,030円なりの砂湯を試してみました。普通湯もレトロですが、砂湯も戦前の湯治場の雰囲気を残しています。今風のスパに比べ設備は劣るものの、雰囲気を楽しめれば差し引いて余りある温泉です。
湯上りはお向かいのカフェTAKEYAで、湯上りコーヒーとマッサージでリラックスしました。
変わりゆくものに未来を感じ、変わらない落ち着きにほっこり。英気を養い、夕方のソニックで別府を後にしました。