東松島市上下堤地区西部、山裾を廻る用水路の畦道を歩いていると、綿毛の生えた緑白色
の根生葉がポツポツ生えています。初めはよく見かける、ハハコグサの根生葉に見えたの
で注目しなかったのですが、中には葉表側に反り返っている株があって、ハハコグサより
も葉が薄いようにも見えます。よく似た別種がありますから、それかも知れませんね。
二枚とも2021.2.6撮影
ハハコグサの根生葉に似ている植物としては、チチコグサモドキとタチチチコグサがあり、
前者は白毛が多く生えていて、後者はそれが少ないとあります。
写真の植物は白毛が多く、特に葉裏はびっしりと生えた白毛で白く見えるので、チチコグ
サモドキと思われます。
北アメリカ原産の帰化植物で、我国へは大正時代に渡来し、現在では日本全土に分布して
いるようです。意図して持ち込まれた植物ではなく、原材料や製品の梱包などに種子が紛
れ込んでいたのでしょうね。
二枚とも2021.2.6撮影
キク科チチコグサモドキ属の1~2年草で、北アメリカ原産の帰化植物。
道端や空地、耕作地周辺や土手などに生える。草丈は10~30cm。
全体に綿毛が多く、緑白色を帯びる。根生葉はロゼット状に展開し、茎葉は互生する。
根生葉と茎葉はともにへら形で長さ1.5〜4cm、先端は丸く短い突起がある。全縁でやや
波打ち、葉裏には特に綿毛が密生する。
花期は4~9月と長く、茎上部の葉腋からでた枝先に、淡褐色の小さな頭花が数個ずつか
たまって付く。頭花は筒状花のみからなり、総苞は長さ4~5mmの卵形。
果実は楕円形の痩果で長さ0.5mmほど、冠毛は白色で長さ2mmほど。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます