南三陸町西部、山間の農道を上がって行くと、農道擁壁の水抜き穴に何かの植物が生えて
いて、小さな花が幾つか咲いているように見えます。歩み寄って確認すると、ホトケノザ
の花ですね。3月に入ってから寒い日が続いたためか、農道を歩いてもホトケノザは殆ど
咲いていないのですが、ここでは日差しの他にも擁壁からの反射光が当たるため、幾分早
めに咲くのでしょう。
さて、擁壁の小さな水抜き穴に、どうやって種が入り込めたのでしょう ?
調べてみるとホトケノザは「アリ散布植物」に分類されています。
種子の一部にアリが好むエライオソーム(種枕)という栄養分が付いているので、種ごと巣
に運んでいきます。巣内でエライオソームを食べると、種子は食べずに巣外へ運び出して
捨てます。捨てられた種は、そこの条件が良ければ発芽して生長します。
そうすると擁壁の水抜き穴の奥にアリの巣があって、捨てられた種が水抜き穴で発芽し、
それが生長して花を咲かせたのではないでしょうか。
三枚とも2024.3.22撮影
ホトケノザは2016年の3月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/3f07631bbacdfc9bc5bf52810f235d04
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