気仙沼市本吉町、山裾の集落道をゆるやかに下って行くと、道下の小さな畑に赤い実を付
けた作物が数株植えられています。枝葉の下を覗き込むと、赤い実はトウガラシのようで
すが、随分実が長く10cm以上はありそうです。
特徴がはっきりしているので、種苗店のサイトなどを見れば品種が判るでしょう。
三枚とも2024.9.10撮影
トウガラシを扱う種苗店を探すと「つる新種苗店」のサイトがあって、「辛トウガラシ」
の品種がたくさん載っています。種苗店の各種トウガラシの実の写真と、私の写真を見比
べていると、日光トウガラシと大紅トウガラシの実がよく似ています。
ただ、大紅トウガラシは果長が14〜15cmとありますが、私の写真の果長は10~12cmほど
ですから、別物のように思われます。そうすると、果長が同じ日光トウガラシではないで
しょうか。辛味は中〜やや強で、生食、漬物、加工等と幅広く利用できるようです。
小さな畑の一角に植えられたものですから、自宅消費用と推測され、そうすると幅広く利
用できる種が好まれるのでしょうね。
二枚とも2024.9.10撮影
ナス科トウガラシ属の多年草だが、低温に弱く温帯域では一年草として栽培される。
原産地は中南米で、我国へは戦国時代末期に宣教師らによって伝えられたとする説が有力。
茎や枝はよく分枝して、草丈は40~100cm。全体に無毛。
葉は互生し、葉身は狭卵形~披針形で長さ4~12cm。全縁で先端は鋭く尖る。
花期は7〜10月、枝先あたりの葉腋から長い花柄を出し、直径15mmほどの白花をやや下向
に付ける。 花冠は筒状で先は5~7裂し、裂片は開平して先は尖る。 雄しべは5~7個で
1個の雌しべを囲む。子房上位。
果実は液の少ない液果で、形状は球形や円錐形~紡錘形、長円筒形など様々。ガクは円盤状。
始めは緑色だが一般的に赤く熟す。品種によっては黄色や紫色に熟すものもある。
種子は扁平な円形で直径0.5mmほど、色は淡黄褐色。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます