一関市花泉町永井地区の、林道沿いで撮影したエゴノキの果実です。
淡い緑白色で、きれいな卵形の果実ですから、採取して掌で遊んでみたくなります。
果皮が有毒なので手にしたことはありませんが、口に入れなければ大丈夫でしょう。
この実を好んで食べるのが野鳥のヤマガラで、有毒な果皮を上手に割って、中の種子
だけを食べるのだそうです。種子の大部分は胚乳で、脂肪分に富んでいますから、
秋から冬にかけての貴重な餌になることでしょう。
2016.8.7撮影
ヤマガラは果皮をはがしたエゴノキの種子を、その場で食べることもありますが、
多くは食べずに木の割れ目にはめ込んだり、土に埋めたりするそうです。
これは貯食と呼ばれる行動で、リスなどでも見られるようです。
エサの少ない時のために貯め込んでおくわけですが、全てを覚えているわけでは
無く、埋めて忘れる種子も多いことでしょう。
それがやがて発芽しますから、木が子孫を残すのに貢献することになります。
ヤマガラとエゴノキ双方にとって、共存共栄の関係が出来ているんですね。
2016.8.7撮影
エゴノキは2016年の6月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/48433b332164ea83e4684dc823de052b
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