花泉町永井地区の、丘陵上の林道から細道を下りきると、沢沿いに連なる水田に
出ました。脇に沢奥への細い農道があり、これを行くと大きな溜池がありました。
その土手の水際に、点々とミソハギが咲いていますが、よく見るミソハギの花と微妙に
違うようです。草丈が高く、花が大きく花穂にビッシリと付いています。
たしか・・ミソハギの仲間にエゾミソハギという種があったような ?
他に仲間があると聞いたことが無いので、たぶんそれでしょう。
二枚とも2016.8.7撮影
背高とか花が大きいだけでは、種の同定はできません。
それが自生地の標高の違いとか、土の肥沃度によるものかも知れませんからね。
ミソハギとエゾミソハギの相違点を調べると、前者は花茎や萼が無毛なのに対し、
後者は微細な白毛が生えていると言います。
写真を拡大すると萼に細かい毛が生えているので、エゾミソハギで間違いないでしょう。
2016.8.7撮影
ミソハギ科ミソハギ属の多年草で、北海道~九州に分布するが北の地方に多い。
池沼や湿地、耕作地周辺の水路沿いなどに群生、或いはアシなどに混じって生える。
地下茎を横に這わせ、節から茎を立ち上げて群生し、草丈は50~100cm。
茎、葉、萼などに短毛が生える。葉は対生又は3個輪生し、披針形で長さ2~10cm、
幅5~15mm。全縁で基部は茎を抱く。
花期は7~8月で、茎頂や枝先に穂状花序を出して、直径1~2cmの紅紫色の花を
多数付ける。花穂の長さは10~40cm。花弁は5~6個、雄しべは12個。
花冠と萼が融合した花筒は長さ4~6mm、8~12稜がある。
萼片は6個、萼片の間に尾状の付属体があり、直立する。
蒴果は卵形で長さ3~4mm、幅2mmほど。
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