一関市花泉町、丘陵地の集落道を上がって行くと、道脇の一段高い場所に畑があって、そ
の際に赤紫色の花が咲いています。畑に上がって観察すると園芸植物のフロックスです。
赤紫色の花が一般的ですが、白花や淡い紅紫色の花など幾つかの品種があります。
多年草で毎年咲いてくれますから、山間集落や農村を巡ると、私道脇や庭先などに植えら
れているのをよく見かけます。
二枚とも2023.7.13撮影
フロックスの種名はフロックス・パニキュラータ、原産地はアメリカ東部~中央部です。
和名はクサキョウチクトウで、花がキョウチクトウに似ていることから名付けられました。
我国への渡来時期ははっきりしていませんが、江戸時代の書物に登場することから、江戸
時代には渡来していたようです。栽培に際しては、日当たりと水はけのよい場所に植え、
有機質肥料などを適宜与えれば、よく咲いてくれるようです。
2023.7.13撮影
ハナシノブ科クサキョウチクトウ属の多年草で、北アメリカ原産の帰化植物。
木質の根茎があり、大きな茂みになる。茎は無毛で直立し、高さは90~120cmになる。
葉はほぼ無柄で茎に十字対生し、葉身は披針形~楕円状披針形で長さ3.5~9cm、葉縁に
鋸歯はなく、基部は円形~類心形、先端は尖る。
花期は7~9月、茎頂部に円錐状の花序を出し、直径2~3cmの花を多数咲かせる。
花冠筒部は長さ1.5~2cm、葯は花糸より長く長さ2~2.5mm。
花柱は糸状で長さ12mmほど。花色は赤紫色、白色、淡紅色など。
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