里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

タマガワホトトギスのツボミ

2021-06-27 | 日記

加美町宮崎旭地区北部、林道から細い山道を下って行くと、夏草が蔓延っていたり倒木が
道を塞いでいたりで、道形さえも見失いそうになります。
それでも慎重に下って行くと、予想外に水量の多い沢に出ました。大岩があって落ち込み
の深さも十分ですから、イワナが釣れるのではないでしょうか。

対岸の斜面にも山道が続いているはずですから、目で追うと少し下手の斜面をゆるやかに
上がって行く道形が見つかりました。沢には大石が点在しているので、これを伝って流れ
を渡ると、下手の沢近くに何かのツボミらしきものが見えます。歩み寄って確認すると、
葉が大きく幅広なのでタマガワホトトギスですね。
深山の沢沿いの樹陰に生える、かなり希少な植物です。

                              二枚とも2021.6.21撮影

ここには大小5本しか生えていないので、沢沿いを上下に探し歩いてみましたが、他には
見つかりませんでした。流れのすぐ傍では、雪解け水や大雨の際に流されてしまいますし、
沢から離れると空中湿度が下がってしまいます。それに腐葉土が厚く堆積した林床よりは、
岩場や岩がちな斜面を好むような印象ですから、ここのような草木が濃密に茂る場所は苦
手なのかも知れませんね。

                                  2021.6.21撮影

タマガワホトトギスは2017年の6月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。

https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/d9d624ac6314db136ab0387d0cddb547

 



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