里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ツルフジバカマ 日形の農道

2019-08-16 | 日記

一関市花泉町日形地区北部、山間の農道を上がっていくと、沢が合流する辺りに平坦な地形が
あって、10枚ほどの田んぼが耕作されています。農道と田んぼの間の法面に、ツルフジバカマの
草むらがあるのは以前から知っていたので、花期を見計らって訪れてみました。

この辺りの耕作地周りや農道法面はあまり草刈りされていないので、野草観察には大助かりです。
下流側から上がっていくと、ミソハギやクサボタンなども咲き始めています。
農道脇のツルフジバカマの草むらまで行くと、点々と青紫色の花が咲いていますが、白っぽい
ツボミと半々くらいに見えます。お盆明けの頃が花の盛りでしょうね。




                              二枚とも2019.8.12撮影

ツルフジバカマを食草とする、ヒメシロチョウという小さなチョウがいます。
多くの都道府県が絶滅、或いは絶滅危惧種に指定している希少なチョウで、河北新報によれば
宮城県内では気仙沼地域でしか生息が確認されていないとか。下にその写真を張り付けます。

河川改修や草原・堤防の草刈り、除草剤散布などにより食草のツルフジバカマが減少していて、
それがヒメシロチョウの減少に繋がっていると推測されます。
ただ、ここ日形地区では、この辺りの農道法面には島状に何箇所かに群落がありましたし、山上
の放棄牧草地にも大きな群落がありましたから、専門家が調査すれば、ヒメシロチョウの生息が
確認できるかも知れません。


「麗しの磐梯 ヒメシロチョウより」




                              二枚とも2019.8.12撮影

ツルフジバカマは2015年の8月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
ツルフジバカマ 溜池の土手



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