一関市萩荘市野々地区西部、山越えの車道を集落の方へ下って行くと、道路下の耕作放棄
地の真ん中に、小高木がこんもりと茂っています。
葉が光沢のある濃緑色なので、常緑樹のように見えますが樹種までは判りません。
耕作放棄地に入り込んで木の傍で観察すると、葉身の四隅に鋭いトゲ状の鋸歯があるので
ヒイラギの仲間と思われます。ただ、葉の形が在来種のヒイラギや、セイヨウヒイラギと
は違うので、他に外来種があるのかも知れません。
二枚とも2021.7.20撮影
「ヒイラギの仲間 写真」で検索して、葉の写真を見比べていると、私の写真によく似た
葉が見つかりました。樹木名がシナヒイラギ、中国~朝鮮半島原産の帰化植物で、我国へ
の渡来時期は不明とあります。
果実はまだ青いものの、10月頃には赤熟するようです。
二枚とも2021.7.20撮影
モチノキ科モチノキ属の常緑広葉樹で、中国~朝鮮半島原産の帰化植物。雌雄異株。
樹高は1~4m。樹皮は灰褐色で平滑である。
葉は互生し、葉身は6角形~4角状の楕円形で変化が多い。長さは4~9cm、幅2~4cm。
質は厚い革質、葉表は光沢のある濃緑色、葉裏は緑色。側脈は5~6対、縁は角や先端に鋭
いトゲがあるが、ときに全縁、老木では多くが全縁となる。葉柄は長さ4~8mm。
花期は 4~5月、花は黄色を帯び4数性。雄花序は雄花を1~3個ずつ付ける集散花序。
花柄は長さ5~6mm、花冠は直径7mmほど。
雌花は束生し、花柄は長さ7~9mm、仮雄しべがあり、子房は長さ3~4mm。
核果は直径8~10mmの球形、9~12月に赤く熟す。
核は果実に4個入り、長さ7mmほど。果柄は長さ1.3cmほど。
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