陸前高田市南西部の、矢作川支流沿いの細い車道を下っていると、岩壁を掘削
した法面が続いていて、そこに何種類かの羊歯が生えていました。
多くはイヌシダとジュウモンジシダですが、石灰岩壁にはイワトラノオが生えていました。
これらは既に記事にしていますので、撮影せずに沢沿いの道を下って行きます。
2016.10.16撮影
沢近くの頁岩の法面に、イヌシダより濃い緑色の羊歯が枝垂れ気味に生えていて、
葉をよく見るとオウレンシダですね。
特に珍しい羊歯ではありませんが、細かい葉の切れ込みまで撮れないことが多い
のに、ここは黒色頁岩の法面なので背景が黒く、葉の切れ込みもよく見えます。
和名の由来は、キンポウゲ科のオウレン(薬草)に、葉の切れ込みが似ていること
から名付けられたようです。
2016.10.16撮影
コバノイシカグマ科 コバノイシカグマ属の夏緑性シダで、北海道~九州に分布する。
どちらかと言えば北方系の羊歯で、石灰岩地を好む傾向がある。
山地の湿り気のある岩場や、沢沿いの斜面などに自生し、草丈は20~45cm。
根茎は長く匍匐し、直径4mmほどの針金状で、褐色の軟毛がある。
栄養葉については、葉柄は長さ5~25cm、下部が光沢のある黒褐色、上部はわら色
から淡緑色。葉身は長楕円状被針形で長さ10~25cm、2回羽状複葉~3回羽状深裂。
羽片は広卵状、短い柄がある。裂片は深く切れ込み、長楕円状被針形、両面に疎らに
毛があり、鋭頭からやや鈍頭の歯牙がある。
胞子を付ける胞子葉は栄養葉とは別に生じ、背高く立ち上がり葉も細かく切れ込む。
ソーラスは裂片の先につき、包膜はコップ状、長さも幅も1mmほどで、無毛。
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