東松島市上下堤地区西部、丘陵地を流れる小沢沿いの田んぼの畦道を歩いていると、あち
こちに黄緑色の越冬葉が生えています。日当たりの良い場所では、つる状の茎を伸ばし始
めた株もあります。これはオランダミミナグサという帰化植物ですね。
道路沿いとか空地、耕作地周りなどでよく見かける「雑草」ですが、緑の少ない冬場にこ
の明るい緑葉を見ると、春の近さを思わずにはいられません。
二枚とも2021.2.6撮影
名前にオランダと付いていますが、オランダ特産の植物ということではなく、西洋から渡
来した植物というように解釈した方が良いようです。我国では1910年(明治43年)に横浜で
最初に確認されたようです。二年草で、秋に発芽して写真のような姿で越冬し、暖かくな
るとともに茎を伸ばしていきます。
2021.2.6撮影
ナデシコ科ミミナグサ属の二年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。草丈は10〜30cm。
現在では本州~九州に分布し、道端や空地、耕作地周辺などにふつうに生えている。
全体に毛が多く、茎の上部に腺毛が多い。葉は対生し、葉の両面に毛が密生する。
花期は4~5月、花は白色の5弁花で、花弁の先端が2裂する。萼片は花弁とほぼ同長、
腺毛が密生して、やや粘る。小梗(花につく柄)は萼より短く、花が密集する。
果実は蒴果で長さ5~8mm、熟すと先端が浅く10裂し、外側にやや開く。
種子は長さ0.5mmほど。
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