南三陸町戸倉地区北東部、海岸近くのなだらかな丘陵地の一角が開削されていて、今は隅の
方に漁具が少しだけ置かれています。漁具のない所は裸地になっていて、オオイヌノフグリ
やナズナの根生葉が点々と生えています。
何か珍しい根生葉が生えていないか、漁具置場の外周を捜し歩くと、赤みを帯びた茎が何本
か生えているのを見つけました。しゃがみ込んで観察すると、トウダイグサですね。
トウダイグサは松島町~東松島市の、海寄りの農道脇などで何度か観察していますが、それ
以北では見たことがありませんでした。
二枚とも2020.1.12撮影
トウダイグサの葉や茎を切ると白い乳液が出てきますが、これが有毒で皮膚に付くとかぶれが
生じるようです。毒草や薬草は草木染に用いられることが多く、トウダイグサで染まるかどう
か試してみた人がいるようです。
日本最古の染色方法に「山藍摺り」があります。これは後の藍染とは違って、トウダイグサ科
のヤマアイを用いた染色だといわれています。ヤマアイで染まるなら、同じ科のトウダイグサ
で染色できないかと試みたところ、アルミ媒染で黄色に、銅媒染で緑褐色に、鉄媒染で黒色に
染まったそうです。
2020.1.12撮影
トウダイグサは2016年の12月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/ac7eafe8ccdf90e7b0f80a6471c0df97
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