里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

カセンソウ 永井の土手

2019-08-09 | 日記
一関市花泉町永井地区北部、丘陵地の間の水田奥に溜池があって、その土手はお盆の頃までは
刈り払いされていないことを思い出し、何か咲いているかも知れないと訪れてみました。

土手上にはカセンソウが群生していますが、花はすでに終わっていて、茶褐色の花ガラが付いて
いるだけです。2週間くらい遅かったようですね。
土手上から北向きの法面を見下ろすと、下の方に黄色い花が群れ咲いているのが見えます。
草が茂る中を下っていくと、黄色いのはカセンソウの花で、まだ観られるレベルです。
北向きの法面ですから、いくらか花の盛期が遅くなったものと推測されます。




                              二枚とも2019.8.6撮影

キク科の植物の花の多くは、丸く密集した1つの花のように見えますが、実はたくさんの花が
集まったもので、このような花の集まりを頭花と呼びます。
外側の花びらのように見えるもの1つ1つを舌状花、真ん中の少し盛り上がった部分は多数の
小さな筒状の花が集まっていて、その形状から筒状花と呼びます。

真ん中の筒状花は小さいにも関わらず、雄しべと雌しべを備えた両性花です。
舌状花には雌しべしかなく、筒状花から花粉をもらわなければ受粉できませんが、そのためか
花を大きく見せて、昆虫を呼び寄せる働きがあります。
どちらの花も結実して、冠毛が付いた種子を風散布します。


                                  2019.8.6撮影

カセンソウは2015年の7月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
土手に咲くカセンソウ




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