一関市花泉町永井地区北部、この辺りには標高50~70mの丘陵が広がっていて、そのなだら
かな斜面には牧草地や田畑が拓かれています。
丘陵上から緩やかに農道を下っていくと、中腹の沢がない場所に水が浸みだしています。
たぶんそこが透水層と不透水層の境目になっていて、透水層中に含まれる水が浸みだしている
のでしょう。そんな地質が広く分布しているため、丘陵地の中腹でも容易に水が得られ、それ
で水田を拓くことができたものと推測されます。
なお、透水層は主に砂礫や粗い土からなっていて、不透水層はやわらかい泥岩や赤土・粘土
などからなっています。
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二枚とも2019.8.6撮影
花泉町永井地区の林際や耕作地周りの湿ったところには、コオニユリが自生していて、今が
ちょうど花の時季にあたるようです。道路沿いの間伐された杉林際には、20本ほどが点在して
いましたし、丘陵中腹の棚田周りにも点々と咲いていました。棚田の半分ほどは耕作放棄され、
すでに低木林に変わっていますが、その林内にも橙赤色のコオニユリの花が咲いていました。
やや湿った環境を好むようです。
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二枚とも2019.8.6撮影
ユリ科ユリ属の多年草で、北海道〜九州に分布し、草丈は60〜150cm。
低地~山地の湿り気のある草地や、水路沿い、湿地周辺などに自生する。
オニユリに似ているが、草体や花が少し小形で、むかご(珠芽)が付かない。
鱗茎は白色の球形で、苦みがないことから食用・薬用に用いる。地下に長い匍匐枝がある。
茎は細めで直立~斜上し、上部で枝を分ける。
葉は無柄でやや密集して互生し、長さ8~15cmの狭披針形、先端は尖る。
花期は7〜9月、茎頂の枝分かれした花柄の先に、4~10個の花を付ける。花は下向きに咲き、
直径6~10㎝。花被片は6個、橙赤色で黒紫色の斑点が多数あり、強くそり返る。
雄しべは6個、上部で斜めに開出し、先端には赤褐色の花粉のついた葯がある。葯は中央部で
花糸に接続し、丁字形となっている。子房は上位、3室で花柱は子房より長い。
果実は蒴果で長さ3cmほど、多数の種子が入る。
種子は長さ7mmほど、扁平で軽く、周囲に翼がある。
かな斜面には牧草地や田畑が拓かれています。
丘陵上から緩やかに農道を下っていくと、中腹の沢がない場所に水が浸みだしています。
たぶんそこが透水層と不透水層の境目になっていて、透水層中に含まれる水が浸みだしている
のでしょう。そんな地質が広く分布しているため、丘陵地の中腹でも容易に水が得られ、それ
で水田を拓くことができたものと推測されます。
なお、透水層は主に砂礫や粗い土からなっていて、不透水層はやわらかい泥岩や赤土・粘土
などからなっています。
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二枚とも2019.8.6撮影
花泉町永井地区の林際や耕作地周りの湿ったところには、コオニユリが自生していて、今が
ちょうど花の時季にあたるようです。道路沿いの間伐された杉林際には、20本ほどが点在して
いましたし、丘陵中腹の棚田周りにも点々と咲いていました。棚田の半分ほどは耕作放棄され、
すでに低木林に変わっていますが、その林内にも橙赤色のコオニユリの花が咲いていました。
やや湿った環境を好むようです。
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二枚とも2019.8.6撮影
ユリ科ユリ属の多年草で、北海道〜九州に分布し、草丈は60〜150cm。
低地~山地の湿り気のある草地や、水路沿い、湿地周辺などに自生する。
オニユリに似ているが、草体や花が少し小形で、むかご(珠芽)が付かない。
鱗茎は白色の球形で、苦みがないことから食用・薬用に用いる。地下に長い匍匐枝がある。
茎は細めで直立~斜上し、上部で枝を分ける。
葉は無柄でやや密集して互生し、長さ8~15cmの狭披針形、先端は尖る。
花期は7〜9月、茎頂の枝分かれした花柄の先に、4~10個の花を付ける。花は下向きに咲き、
直径6~10㎝。花被片は6個、橙赤色で黒紫色の斑点が多数あり、強くそり返る。
雄しべは6個、上部で斜めに開出し、先端には赤褐色の花粉のついた葯がある。葯は中央部で
花糸に接続し、丁字形となっている。子房は上位、3室で花柱は子房より長い。
果実は蒴果で長さ3cmほど、多数の種子が入る。
種子は長さ7mmほど、扁平で軽く、周囲に翼がある。
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